麻布十番で働くCEOのBlog(旧・南麻布で働く社長のblog)

成功報酬型求人メディアGreenの運営や、インターネットサービスの企画・開発を行う株式会社アトラエの社長のblogです。

2009年04月

こういうご時勢になると企業側はあらゆる予算を絞り込んでくる。

当然採用費や広告宣伝費はその主対象となるケースが多く、新規営業の難易度は一層高くなるのも事実。


難易度が高くなればなるほど、売れる人と売れない人の差が見えやすくなる。

ではその差はどこにあるのか。

まず単に商品を売り込むことしかできない営業はいつの時勢でも論外。

平常時に良しとされてきた顧客ニーズに耳を傾け、その課題やニーズを解決するための方法論を提案するという、いわゆるソリューション型の営業スタイル。実はこれでは今の環境下では売れる営業にはなれない。

では何が大事か。

それは顧客を啓発すること。

顧客が気付いていない問題点や、より会社が良くなるためのアクションを、しっかりと顧客に啓発し、気付きを与えることができる営業こそが、いつの時代でも成果を出せる営業。


弊社のような会社におけるわかりやすい例だと、成長企業にとって新卒採用を行うことが如何に将来の成長につながるか、とういことを、そもそも新卒採用ニーズなんてない会社の社長に対して語りかけ、結果として初めて新卒採用を実施することを決断していただき、その全てを弊社が請け負う。まさにそういう営業スタイルこそが、啓発型営業といわれる理想型の営業スタイル。

そうすれば価格競争にも、コンペにもならずに、Only1のパートナーとして高い価値提供ができる存在になれる。


最新のHarvard Business Review(2009年5月号)でもこの啓発型営業とソリューション営業の違いについて語られており、私の現場での経験からくる理論なんかよりも、しっかりと整理されて記載されているので、興味のある方は是非そちらを読んでみてください。

以前からもこのブログで書いているが、この不況により人材業界は軒並み大幅に業績を悪化させている。

市場もシュリンク気味で、各社ともに生き残りをかけた勝負に出ている。


そんな中、ご想像の通りディスカウント競争が横行してたりする。


通常は理論年収の30〜35%の人材紹介FEEについても、20%にしたりする会社が続発しているという。

求人サイトも同様で、日頃の金額よりも50%オフだったり、下手したら90%オフなんていう破格でサービス提供しはじめている。


ただ単なる価格競争に陥ってしまうのは避けないといけない。
それは自分達の首を絞めるだけでなく、同業他社や業界内にも大きなインパクトを持つことを理解しないといけない。


ディスカウントするということ自体は決して悪くない。
今までのサービス価値を安価で提供してもらえるなら、それは顧客満足も向上するだろう。

しかしその際に大事なのは、その金額・価格で継続してサービス提供できるかどうかであり、それができないなら単なる安売りでしかない。

価格設定を強みとするのであれば、その金額で十分に継続したサービス提供ができるようにコスト構造を見直すなどの努力が必要。

それこそがイノベーションである。


身投げ同然の安売りが飛び交う人材業界、弊社は自分達の存在価値に自信を持ち、様々なことを戦略的に立ち上げていきたいと思います。

最近買いすぎなのが本。

なんだかあれもこれも知りたいという欲求が以前にも増して高まっている。


経営を担う上で情報量や能力をもっと高めていく必要性を感じているのかも。


しかし一方でそれほど読書できる時間が取れていない。


結果、、、、買った本が山積みに。



昔は毎日帰宅してから寝るまでに1時間〜1.5時間くらいは読書をしていたから、相当な数の本を読めたものの、最近は体力も落ちているのか深夜に読書を始めるとすぐにウトウトしてしまう始末。


速読ができるようになれたらどれだけ楽かな、、、などと思う今日この頃。

私、何せ本を読むスピードが遅いんです。

どうしても自分の立場に置き換えたり、自社のケースを想定したりしながら、しっかりとインプットすべく読むことが多いので、読み直したり、途中でいきなりメモを取り始めたり。

結果、時間がかかります。


ただ大事なのは読むことではなく、噛み砕いて自分のものにすること。
読んで知るだけだと単なる知識になってしまうので、自分の知恵に昇華させる必要があります。

読書してても考える癖を持つことが大事かなと。

とはいえ沢山読んだほうがいいことも事実。

一日がもっと長いといいのに・・・。

Bird's View、訳すと鳥の視点(当たり前ですが・・・)。

経営においてBird's Viewが重要だと感じることが最近増えている。

変化が激しい現状において、船の舵を右に切るのか、左に切るのか、スピードを上げるのか、アンカーをおろして停泊すべきなのか、まさに経営判断の連続。

そんな中、日々の業務や売上などに追われることでついつい視野が狭くなりがち。
そうすると度重なる経営判断において適切な判断ができない。


ちなみにそういう視点をInsect's View(昆虫の視点)というらしいです。


高い視点と広い視野をもって起こりうる未来を予測し、正しい意思決定を早期に下していくことが、こういう変化の激しい時代を乗り越えるためには重要。


Bird's Viewで我々の主戦場である人材市場を見渡すと、


人材紹介会社経由で転職している人  推定 20万人/年間
求人広告経由で転職している人    推定 24万人/年間


求人広告サイト市場の売上規模    推定 1700億円/年間
大手求人広告サイトの売上      推定 105億円/年間


これらから推定すると大手求人広告サイトを使って転職を実現している人は、おそらく1.44万人/年間くらいだと思われる。


1.44万人転職支援し、105億円の売上を上げていることを考えると、一人当たりの採用コストは、単純に割っても73万円。


70%の求人しか採用実現できていないと考えると採用単価は、
(105億円×70%)/1.44万人=約50万円


50%の求人しか採用実現できていないと考えると採用単価は、
(105億円×50%)/1.44万人=約36万円


と考えると、我々が1〜2年後くらいにこの戦場でリーダーとなっていると考えると、どのくらいの売上でどのくらいの転職支援をしていて、どのくらいの価格設定になっているべきかがうっすらと見えてくる。


こう書くと経営者であれば当然だと思う人も多いと思うが、実際にベンチャーの経営者でこういうことを考えられている人はすごい少ないような気もする。

日々現場で執行的な役割を担っていると、どうしても狭い視野で物事を考えがち。

そういうときこそ、定期的に意識してVird's Viewへの切り替えを行うことで、バランスを取り、正しい意思決定や戦略策定をしていくべきなんだと感じる。


うちでも4月から組織を変えたことで、私自身、直接現場をマネジメントしていないこともあって、少しづつながら社外からの情報収集や、大局を見て戦略を考える時間が取れるようになってきたことが大きい。

やっと事業部長からCEOに昇進できたかも(笑)。

明日、ベンチャー経営者3人と麻雀をやることに。

勿論夜から朝方まで徹マンです。

麻雀やるのは1年半ぶりくらい。ちょっと覚えているか不安な感じ。


最近時間がなかったのでなかなかできなかったものの、麻雀は好きです。

ある意味非常に頭を使うゲーム。


4人での対戦型であり、限られた牌だけが場で見えている状態。
その中で自分の手作りをしつつ、どこで勝負に出るか、どこでリスクを取るか、などなど観察力や分析力などが問われる上に、精神力も必要となる。

頭がいいから勝てるわけでもない。

取らなくていいリスクをとってしまったり、ついつい合理性に欠く判断を下してしまったり・・・。客観的に見ていれば確実にそんな判断しないと思うような判断さえも、その場になるとしてしまいがちだったりする。

そこが麻雀の面白さ。

最近はあまり麻雀をやる若手はいないのかもしれないが、麻雀は本当に奥が深いので、やってみたらはまる人は結構多いような気がする。

ま、若い人や女性が麻雀をやるようになるためには、まずは禁煙で綺麗な雀荘を作るところからかな。


さて、明日の勝負までに山積みの仕事を終わらせないと。

4月は期の変わり目。

ということで現在全社員の評価面談が繰り広げられている。


そんな中で感じることがある。


いかに数値化ができていないことがどれだけ多いか、ということ。


ビジネスにおいては目標やマイルストーンは、基本的に数値化して追いかけるべき。
そういう定量的に物事を捉える習慣が必要。


分解していけば何らか数値化できるものを、浅くしか考えていないと抽象的になりやすい。


例えば、

「半年後にはチームのマネジメントを担いたい」

「半年後には今の業務を仕組み化しより効率的な働き方を実現したい」

みたいな感じ。


これだとどうなったら実現できたのか、があまりに見えないし、何をすれば実現できるのかも見えてこない。結局は実現しないんだろうな、、、、と思ってしまう。


業務を仕組み化して効率的な働き方をする、というのはどういう状態を指すのか。

もし本気で考えるならこういう表面的な目標にはならないはず。


本当に業務を効率化しようと思ったら、どの程度効率化するのかという目標を設定し、そのためにやるべきこと、考えるべきことを抽出するのではないかと思う。

マネジメントを担いたいということについても同様。
マネジメントを任されるには何が必要なのか。そして今の自分には何が不足しているのか。それを半年で埋めるためにはいつまでに何をどのくらいやればいいのか。
そこをブレイクダウンすると、結果的にはある程度は数値化されてくるはず。


経営も同じ。

会社を成功させたい、業績を伸ばしたい

だけでは会社は伸びていかない。具体的にどのくらいにしたいのか。そのためには今何が足りていないのか、どうすればその足りていない部分が埋まるのか、そういうことを具体的に考え、それを数値的な指標としてコントロールしていくことが経営の基本中の基本。


イチローの練習方法を見てさすがだと思うのは、彼は毎年テーマを決めて練習をするという。例えば今年は「走力」を更に強化しようとか。

そういう場合に彼は明確に目標を設定するらしい。
つまりベース1周●●秒みたいな。
そしてそのためには、どこの筋力をどのくらい鍛えるべきか、どういうトレーニングをどのくらいやるべきか、など綿密なプランを立ててオフシーズンを過ごしていくという。

それが一流である所以なんだと改めて感じる。

中にはなんとなく走りこんで、なんとなく筋トレして、何となくいい状態を作ろうと思ってオフシーズンを過ごしている人もいるだろうが、それだとイチローのようにはなれないのは明白。


物事を深く突き詰め、数値にまで落とし込む力、これはどの世界でも一流になるために必須の力なのかもしれない。

新規事業の検討というのは本当に難しい。
特に過去に例がない新しいサービスは、まさにその典型。

世の中の新しいサービスはどういうプロセスを経て市場に出てくるんだろう・・・。

SNSなどの新しいサービスの可能性ってどういう点から判断したのか。

一時はネガティブな言われ方もしていたし、マネタイズはできないという理論を展開する評論家も沢山いたのは周知の事実。それが今では各社上場し、凄い収益性を誇っていたりする。


最近ではTwitterなどもそうだが、ああいう真新しいサービスの可能性やポテンシャルというのは、どうやって見抜き判断するのか、凄く興味がある。

よくある天才肌の経営者が周囲の反対をよそに、独断で立ち上げ成功させるケースは良くある話。それはそれで凄いのだが、実際には私もそういうタイプでもない。

一定レベルまで理を詰めていき、納得と自信を持って立ち上げたいと思うし、立ち上げる社員にも同じように思って携わってもらいたいタイプ。


でも新しいサービスによる起こりうる未来について、それほど合理的に説得力を持って説明することが出来るのかと思ったりもする。


既存にあるサービスで、そこを代替するというのなら話は別だが、全く新しいサービスだったりすると、想定されるニーズや使い方は明確であっても本当に使ってもらえそうかがわからないし、事前調査では顕在化しないことが多い。


立ち上げるべきか否か、こういうときの意思決定理論は本当に難しい。
定量的な判断がなかなかできないので、ある意味経営者や新規事業担当者の感性やセンスに依存するところが多いような気がする。

感性とかセンスに全く自信がない自分としては、何とか理詰めで確信を得たいと思いつつ、現在もある新規事業を悶々と検討中です。。。。



世の中を騒がせている不況、その際に経営者としてどう舵を取るかは非常に重要。


先日もそんなブログを書いたかように記憶している。


その舵を取るためにも、現在ありとあらゆる情報源から競合の情報や市場の動向、顧客のニーズなどを的確に収集すべく尽力している。

考え・判断するためには、その前に的確な状況把握をしなければならない。


そんな中で一つ変な気付きがあった。

そもそも本当に不況なのか、ということ。

いや、確かに不況であることは間違いない。

この根源は米国のサブプライムローンから発生しており、いわゆる金融不況である。
では何故製造業や小売やサービス業までが不況なのか。

最も多い言われ方としては、金融は経済の血液であり、そこが不況に陥るとあらゆる産業が連鎖していくという論理。


一方でもう少し本質論を唱える海外の大学教授の話が興味深い。

その人の話によると、そもそも実需自体は冷え込んでなんかいないという。
マスコミが煽りすぎていることで、消費者も企業もあらゆる消費や投資に慎重になりすぎているだけで、根本の実需自体はここ数ヶ月、本質的には昨年の同時期以上に高く、伸びている事実データがあるという。


ではなぜ日本ではTOYOTAまで、米国ではGMやフォードが大変なことになっているのか。一つにはローンを組まないと買えないような高額商品には金融の影響が出やすいということ。もう一つは、多くの金融不安が叫ばれる中で中小の販売店、いわゆる在庫を抱えるお店側の経営者にも少なからず不安や緊張が走り、急激な在庫圧縮に動いたことで、メーカーサイドに一気に波及したというもの。
そういったところからバッドサイクルが派生しているだけで、実質的な経済不況ではなく、金融不況×マスコミ報道による過度な反応に過ぎないという。


詳細はまだまだ続くのだが、個人的にはあらゆる説の中ではこの説がピンときた。

もしこの通りなのであれば、この不況に煽られて人員整理や生産能力の圧縮などに大きく舵を切りすぎている経営者は、次の経済回復時に大きなロスをすることになる。


場合によっては想像以上に景気回復が早い可能性を考え、次の一手をどう打つか。

まさにこういうときこそ、オーナー経営者の強みが出るはず。
サラリーマン経営者であれば、当然右倣えでリスクは取れない。

オーナー経営者ゆえに、自分の信念や考えに基づいた決断が出来る。


そんな私なりが考える自社の進むべき方向は・・・・一応競合の人も多く読んでくれているブログなのでここから先は控えさせてもらいます(笑)。

乞うご期待あれ。


今日は久しぶりに肌寒い感じ。

今日は20時過ぎくらいから、社員とともに皇居の周りを走ります!

社内のマラソン部のメンバーと共に。


最近巷はマラソンブーム。

弊社でもここ半年くらいマラソン活動が盛んになっています。


個人的にはマラソンは大嫌い。
地道にこつこつと忍耐をもって、、、、そういうの苦手なんです。

競争は大好きなんですが、忍耐についてはあまり自信がなく。

とはいえ、まだまだうちの若い社員に体力で負ける気はしないということで、おじさんパワーを見せつけるべく初めて参戦することにしました。

まあ皇居1周で5キロ程度ではありますが、楽しくカロリー消費をして、その後しっかりとビールでカロリー補給しようかなと(笑)。


間違いなく

カロリー摂取量>カロリー消費量

ですが、まあ走らないで飲むよりは多少マシだということで。

最近本当に気持ちいいあったかい日が続いてますね。

一日中オフィスで仕事しているのがもったいないくらい。

とはいえ営業だとスーツを着たりなんだりで、気持ちいいどころか、汗だくだくで気持ち悪くなることの方が多い。


本当に今の日本の気候で、スーツやネクタイをすることが当たり前という文化は、そろそろいい加減見直したほうがいいと思う。

それだけでオフィスや電車などの温度設定も見直せるから、環境にもいいんじゃないかと思うんだが。。。


ま、自分自身はほとんどスーツもネクタイもしないからいいんだけど。。。


しかしこういう日にはランチくらい外に出たいもの。

ということで、今から美味しい冷やし坦々麺を食べに行ってきます!

30才を超えると成長が止まってしまう人がいる。

これは20代をベンチャーで必死になって働いてきた人に多い現象な気がする。

真面目に現場での自分のミッションを遂行し、必至になって売上を上げるべく日々努力してきた人などが陥りやすい落とし穴。


ベンチャー企業はマネジメントや人材育成という観点からすると、まだまだ未熟。
そういう意味では自らの成長や自らプランして実現しかなければならない。
勿論それが出来る人にとっては、学んだことがすぐに活かせる機会の多いステージなので、より早期の成長が見込めるはず。


それなのに目の前の仕事・業務・売上ばかりに目がいきすぎてしまうと、3年経っても5年経っても、自分の目指すビジネスパーソンにはなれないのは当然といえば当然。

でもそういう人が多い。
頑張る人や不器用で真面目な人ほどそうなりやすい。


ではどうすればいいか。

まず自分が本当になりたい3年後・5年後の姿を真剣に考え抜くこと。

そしてその姿と現在の自分のギャップを明確にすること。

さらにそのギャップを3年なり5年の間で埋めるためには、どんなことをどれだけやればいいのかを明確にすること。

あとは日々の業務以外にもそういう自己啓発や努力を継続して実施するのみ。

そういう人は必ず成長します。

ベンチャーはそういう人にとっては非常に魅力あるステージ。

単に受身な人にとっては、教育体制やマネジメントレベルの高い会社に居たほうが、自分が何も考えなくても定期的な研修や上司の配慮により、言われたことをやっているだけで一定のレベルにはなれる。


でも最近の若い人達を見ると、そもそも本当になりたい自分をイメージできている人が少ないのかもしれない。そういう議論を仲間同士や先輩と一緒にしているような気配もあまり感じないし。

今の若手にとっては、まずはそこが大きな課題なのかも。

30才過ぎた人はそんなこと言ってられないので、気合入れて考えるべしです!

最近、組織における自分の役割について考えさせられるきっかけがあった。

2008年10月から第6期を迎えた中で、年末からの急速な景気の落ち込みに対する対応や意思決定において、現場での売上向上という執行者としての役割と、戦略方針を策定し社員に示すなどCEOとしての役割の2つに追われ、対応が大幅に遅れた。


結果的に、幅広い事業部を自ら執行役としてマネジメントする兼任体制のマイナス面が明るみに出たということなのだが。


ベンチャー企業の経営者は、ついつい現場の細部まで踏み込み、自ら手を動かしたくなりがちな人が多いように感じる。私もまさにその一人。

しかし一方で、俯瞰して会社全体を見つつ、人や組織の課題を見つけ出したり、育成したり、はたまた全社の進むべき方向性を、常に高い視点と広い視野を持って示していくことがCEOとしての本来の役割だということを、今回の景気悪化により改めて自覚することができた。


この4月からは組織体制を大幅に変更し、執行役として多くの役割を私以外の役員に委任し、自分自身は管理部門と新規事業だけを直接担当し、それ以外については役員からのレポートに基づき最終的な意思決定したり、議論に参加したりするというあるべき姿に変更した。

私自身、現場が嫌いではなく自ら売上を上げるために走り回ったりすることも厭わないものの、やはりどうしても兼任はどちらもおろそかになりやすい。

CEOとして大事な日々の考える時間が不足してしまいがちだったり、逆に現場もちゃんと細部まで見てあげられず、突発的にアドバイスしたり、指示を出したりしてしまうことで混乱を招いてしまいがち。しかも私が担当していることで、現場の若い社員はそこに期待しすぎて責任感を持ちづらいし、指示待ちに陥りやすい。


一人で何でもできるわけではない中で、どういうフォーメーションでどういう役割分担が理想なのか。

今回の景気悪化は経営者としていろいろなことを考える良いきっかけになった。

しかも今回の景気悪化で競合他社は軒並み大幅なリストラにより生き残りを賭けている中で、弊社では一切社員を削減せずにここまで乗り越えてきたし、これからもそうしていくつもりでいる。それが逆に団結力を高め、会社をさらに強くした。

経営合理性だけで判断すると人を減らすべきだという判断もありえた中で、こういうときこそ、CEOとしての経営理念や信念に基づいて、最終責任者である自らが意思決定をするということが大事。
そしてそれができるのは最終責任者であるCEOのみ。


今回の不景気で本当に多くのことに気付かされた。

こういう経験も大事だと改めて感じている。
4月からはCEOとしていろいろと手を打っていくので乞うご期待あれ。

ただいま土曜日の午前5時すぎ。

全米マスターズを見ています。

頑張って5時に目覚ましをかけてマスターズを見るあたりが、ちょっとやりすぎな気もしますが・・・。

まあこういうものは生で見るのがやっぱり臨場感が合っていい。

石川遼は残念ながら予選突破ならずだったものの、片山晋吾は大健闘中。

今日は勢い余って打ちっぱなしに行っちゃいそう(笑)。

先週末に、今更ながら自分が目指す経営者像に対して、現在の自分が足りていない要素を洗い出してみた。


勿論沢山あるのだが。。。


知識やノウハウという意味では、

経済全般に対する知識
証券市場や株式に関する知識
財務に関する知識
英語力
IT技術への理解
効果的な会議に関するノウハウ
・・・etc

と沢山ある。


それ以外にも性格的な問題がいくつかあるような気がしている。

飽きっぽい
面倒臭がり

などの性格は結構いろんなシーンでマイナス面として影響しがち。


風呂敷は広げるものの、実行して改善して、最終結果が目標にたどり着くまでしっかりとフォローしていくことが少ない・・・。

途中で次の興味や関心事に意識が移ってしまうことが多々記憶にある。


いい意味で現場に権限委譲しているつもりだったものの、よくよく結果を振り返ってみると、権限委譲というよりは責任放棄だったような気が・・・


ということでもう少し実行しきるところ、つまり広げた風呂敷をたたみきるところまで、責任を持って、細部を詰めていくべきだと反省。

足りないスキルを補うことは、経営者でも普通の会社員でも大事。

たまに自分のなりたい像と今の自分を比較して、差を明確にすることで、自分にはまだまだ成長余地があるということに気付くことも大事。


ちなみに私はあわてて関連する本をAmazonで大量に買い込み、今週末から気合入れて自分改善します!!

いつになっても勉強あるのみ!

経営において、起こるべき未来を予測し、いち早く手を打つことは非常に大事。

自動車でいえば、随分昔から間違いなく電気自動車が市場の大半を占める時代が予測できていたし、市場でいえばBRICsの市場が必ず既存の先進国を追い越していくことも予測できていた未来。


我々のような人材ビジネスやインターネットビジネスも同じ。

今後どういうパラダイムシフトが起こっていくのか。


自動車や家電などは比較的消費者としても予想しやすい。
というのもSFの映画などで随分と未来のあり方みたいなものを目にしたことがあるし、こうあればいいというイメージがしやすいような気がする。

一方で難しいのは、ネットの世界。

インターネットの普及によりコミュニケーションコストが限りなくゼロになった。
さらに個人の情報発信力が圧倒的に高まった。

この2つがインターネットによる最も大きな変化だったように思う。

従来コンテンツは利権を持つ限られた大企業のものだったが、インターネットの台頭により急速にパラダイムシフトが起こっている。

コミュニケーションも有料で限られていた。


それが一気に地球の裏側までもがネットでつながっている世界が存在している。


そんなインターネットの未来はどうなっていくのか。

Web2.0、3.0などと言われる未来予想図。そうなっていくのか。

ではそれによって各業界のサービスはどう進化させることが可能になるのか。


ネットの世界は年齢の高い経営者の方々には予測するのが非常に難しい世界。
さらにいえばモバイルの世界は我々の世代でさえ予測するのが難しい世界。

私を含め、これからの世代の経営者は、ネットと技術の進化や変化を活用し、既存の事業構造をイノベーティブに崩すような仕組み作りを模索していくことこそが、我々の強みや競争力であり、社会における存在意義だと考えている。


個人的には、多くの業界において大量の情報が氾濫していく現状からして、近い将来、それらの情報の中でも信頼度合いによりその情報の持つ価値が大きく変わっていくと考えている。

今まではメディア会社を通して読んだり聞いたりする専門家や評論家といわれる人の意見が最も信頼度が高かったが、これからの時代は大きく違ってくる。(既にもう違ってきているが)


人材ビジネス×インターネット


という我々のような領域においても同じようなことが起こる。

人材業界は今まさにパラダイムシフトが起ころうとしている。

そしてそれを牽引していくのは既存勢力ではなく、我々ベンチャーであらないといけない。

ベンチャーである以上、常に挑戦し続け、今後起こるべき未来の世界へのシフトをリードしていけるような先進的な会社として存在していきたいものである。

言うは易し、行うは難し、ですが。。。

先週末、社員総会が終わったその流れで新入社員ともども飲み⇒カラオケへ。

最近滅多に社員とカラオケという機会がなかったのだが、若い社員ばかりで10名ちょっとだったこともあり、久しぶりに行くかということに。

(と言いつつ、言いだしっぺは自分のような気が・・・)


12時30分くらいからカラオケに移動して、結局始発まで。

いやー楽しかった。

歌を歌うのが楽しいということ以上に、仲間と一緒にああやって馬鹿騒ぎして盛り上がれることが楽しく感じる。

昔はうちの会社も毎週末のように、そんな感じだったものの、ここ最近は家庭持ちも増えたせいか、そういうイベントも少なくなっていたこともあり、妙に懐かしい感じも。

しかしなぜかうちの若手社員達はみんな妙に歌が上手い。
社長&役員が一番下手なんじゃないかという感じ。

それでも私も役員も気にせずにナツメロを熱唱(笑)。


そうこうしているうちに、前日寝不足だったこともあったのか、4時くらいからは完全に落ちていました・・・。何度も容赦なく起されましたが。。

いやーしかし楽しかった。

日本人らしくて、たまにはこういうノミニケーションはいいですね。


人はついつい自分の視点で物事をとらえる。

当たり前の話だが・・・。


しかしビジネスにおいて大事なのは他人視点。

営業で顧客と商談をするときには顧客の視点になりきって考えること。

社内でも何か意見を言ったり、反論したりするときは、その相手の立場や心理になった上で物を言うことが大事。


それがなかなかできないのが人間。
ついつい自分本位になるし、自己防衛本能が働く。


もっとお互いを信頼し、高い視点で意見に耳を傾け、そして伝えるほうも高い視点で相手を慮(おもんばか)って伝えること。ただそれだけでビジネス上のコミュニケーションが上手くいく。

視点を切り替える、まさにそういうこと。

自分の視点、上司の視点、経営者の視点、顧客の視点、交渉相手の視点、などなど、様々な立場になりきって考えてみると、いろんな気付きがあるはず。


例えば、私の悪い例を。

「なんで毎日これだけやってるのにこれしか売上が獲得できないんだ。やる気あんの か?」

これを営業の視点に切り替えて言い換えると

「これだけ頑張っているのに売上がこれしか上がらないということは、やり方が良く ない可能性があるな。努力を最大限成果につなげられるように、何か別の方法がな いか考えてみてくれないか。」

ほんのちょっとした気遣いでしかないが、その一つ一つが大きな違いになる。


最初の言い方だと営業も「俺だって頑張ってるのに・・・」という暗い気持ちになる。しかし後の言い方だと「確かにそうかもしれない。何が違っているんだろう。」という気持ちになるような気がする。


お互いがお互いを思いやること、凄い簡単なことが組織においては凄く大事。
自分も含めて出来ている人は本当に少ない。

同じ夢を追いかけていく仲間として、お互いを信頼しお互いを慮りつつ、厳しいところは厳しく、やっていくべし!

今日から4人の新卒がJOINしてくれました。

正確にはインターンとしてかれこれ1年くらい手伝ってくれていたので、昨日も一昨日もオフィスで仕事はしていたのですが・・・。


とはいえ、改めて今日から正社員として入社したという事実は、彼らにとってはそれなりに大きいことでしょう。

勿論弊社にとってもこれで社員が約40人になり、そのうちの4人、つまり今年の新卒が組織の約10%を占める。そういう意味でも彼らの組織に与える影響は少なくない。


新卒を採用することの意義は過去にもこのブログで何度も書かせてもらっているが、改めて成長途上の会社こそ新卒の入社が非常に重要だと感じる。


合理的な考えだけだとついつい即戦力の中途社員ばかりに目が行きがちだし、中途は中途で大事な戦力リソースなわけだが、新卒には新卒なりの価値がある。


彼ら自身のパフォーマンスも勿論期待したいところだが、それ以上に組織に与える影響や、他の社員に与える影響が実は大きかったりする。


野球やサッカーでも有望な新人が入ってくると、チームが活気づくのと似ているかもしれない。

新人が入ることで先輩としての発言や態度を意識するようになったり、後輩に向けていろんなことを教えたり、発信したりするようになることで、自分も理解を深めたり、ちゃんと整理するようになったりもする。


また能力ある新人ががむしゃらに働き、貪欲に成果を追求していくことで、少しこなれてきていた中堅社員達もうかうかしていられないと感じる人が少なくない。


そういういろんな意味で新卒採用は目に見えない効果が大きく、採用したことがある経営者しか分からないのだとは思う。

しかし採用したことがある人は口をそろえて、新卒は採るべきだと言うのも事実。


事業フェーズ、マネジメント体制、収益の安定化、いろいろな課題がある中で新卒採用を実行するのは非常に難しいとは思いつつ、その価値はある。


今年のこの不景気に新卒を採用してしまったと後悔する同業他社が多い中で、少なくとも弊社では一切後悔していない。
それどころか、非常に期待できる有望な奴らが採用できたと感じているし、素晴らしいマインドを持った4人が参画してくれたことを大変嬉しく思う。


この不景気に弊社のようなベンチャーを選んだことを、ご両親や周囲の方は本当に心配されていることと思うが、会社を成長させて社会に価値がある存在にしていくこと、そしてその中で楽しくイキイキと働いている姿を見せてあげることが一番の恩返しになるはず。

自分の力でこの選択を成功にすべく、一緒に全力で頑張りましょう!!

入社おめでとう!



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