麻布十番で働くCEOのBlog(旧・南麻布で働く社長のblog)

成功報酬型求人メディアGreenの運営や、インターネットサービスの企画・開発を行う株式会社アトラエの社長のblogです。

2011年01月

先日のサッカー日本代表の試合は最高だった。
準決勝、決勝と連続して延長戦までもつれ込む接戦を制し、ただただ盛り上がるばかり。

日曜のニュースではザッケローニ監督についてベタ褒めばかり。
やっぱり日本代表の監督って勝たないと駄目なんだなと改めて感じた。
正直運もあるはず。
そういう意味ではザッケローニ監督は相当運も良い方なのでしょう。

一方で選手起用の仕方やインタビューのコメントを見ていて感じることもある。

今までの監督はどちらかというとコメントの中身が厳しいというイメージが強い。
恐らく選手に愛情あるムチを打つような、ある種鬼「軍曹タイプ」の人が多かったように感じる。

ザッケローニ監督はちょっと違う印象。
選手の良い兄貴分のような感じで、フランクだし、眉間にしわを寄せているような表情はほとんど見せない。試合中に感情は出しているが、選手に激怒しているというシーンはほとんど見ない。インタビューでもそう。

そして試合での選手起用や戦略采配についても他の監督と違う印象を受ける。

ザッケローニ監督はどちらかというとリスクを取って攻めることを選択している印象がある。
負けないサッカーではなく、勝ちに行くサッカーを志向しているように見える。

選手に対してもあまりミスを叱るというよりも、次に期待していることを指示している、そんな印象を持った。


今回の日本代表は際立ったヒーローがいないチームだと思う。
逆を言えば、それでも優勝できたということは、それだけ一人一人がチームの一員として戦ったという証拠だろう。ベンチの選手も常に出場に備えている印象だったし、出番が来たら待ってましたと言わんばかりに活躍する選手ばかり。

そういう意味でもチームとして素晴らしい。

こういうマネジメントはいろんな意味でビジネスでも通じるものがある。
ミスを叱ってばかりだと選手は萎縮する。そうではなくミスを指摘する以上に、次に何を期待しているかを伝えることで、人の持つ能力を引き出すことができる。

これは会社でも同じことが言えるはずだし、どちらかと言うと鬼軍曹タイプの私としては、相当に意識しないとザッケローニ監督のような振る舞いはできないだろうし。。。orz

とにもかくにもサッカーというのは一人のヒーローでは勝てないスポーツ。
まさにチーム一丸となることで、一人一人の能力の足し算ではなく、1+1が3にも4にもなる。
それがチームスポーツの魅力。

ビジネスも同じ。優秀な社員がいるから成長するのではなく、チームとして如何に強くなれるか。

弊社はまさにそこをテーマに取り組んでいるベンチャー企業。

ビジネスモデルを二の次にしてきたからちょっと苦戦しているけど(笑)、まあまずは組織創り。

そしていよいよ今から世界にうって出るためのビジネスモデル創り。

サッカー日本代表がまずはアジアを制し、次のワールドカップで世界を狙うように、我々も世界で活躍できる会社を目指して、一歩一歩目標に向けて進んで行こう。

しかし日の丸を掲げて戦っている人は、スポーツの世界でも経済の世界でもやりがいがあるんだろうなー。いつか我々もそうなりたいもの。


いよいよ新卒採用が本格的に活気づいてきました。
学生も随分と活発に動き出しているように感じます。

弊社でも年明け以降、何度か説明会を実施していますが、なかなか筋の良さそうな学生さんもちらほら見かけます。

面接もぞくぞくと始まっており、進んでいる学生だともうすぐ最終面接まで来つつある人が数名いる感じ。

4名という採用枠の割には力ある学生が結構応募してきてくれていると感じます。

我々くらい小規模なベンチャー企業は、逆に大きくなったベンチャー企業とは違う魅力を打ち出せますし、実際に全く違う経験も積めると考えています。勿論大きな組織の魅力もあるので、そこは学生さんの価値観次第なのだと思います。

今週日曜日も弊社の採用プロジェクトチームのメンバーが採用関連のイベントに参加します。

採用プロジェクトチームといっても、3名とも通常の仕事との掛け持ちでやってくれていて、本当に忙しい中、良くやってくれています。

仲間を採用することについては全社をあげて本気で取り組む、これは強い組織を創る上で何よりも大事なことだと思っています。

私自身も説明会、最終面接、それ以外の食事会など、何度も何度も学生とは対話します。
それくらいしてやっとお互いにわかり合えるものだと思っています。

小さなベンチャーの割には採用ハードルは異常に高く、簡単には内定者は出ないのは毎年のこと。
ここから数ヶ月の間、手を抜くことなく、良い学生を採用すべく尽力します。
それが間違いなく数年後の大事な成長ドライバーとなるはず。

採用チームの皆、明後日のイベントも頑張れ!!


現在弊社では第二創業期として新たな挑戦を始めている。

それは5月くらいから開発に着手し、7月くらいをサービス開始とする新規事業への取り組み。
今までも新規事業はいくつか取り組んできては失敗してきたが、今回の取り組みは今までとは大きく異なるものになると考えている。

なにが異なるか。

それは今までとは取り組む体制や弊社の持つノウハウやリソースが大きく異なる。

頑張るとか、本気で取り組む、ということは当然大事なのだが、それだけでは新規事業を成功させるには足りないピースが存在する。

特に海外にも打って出れるサービスを志向していることもあり、余計に根性だけではどうにもならない。

語学力もそうだし、技術力もそう。
事業開発スキルやマーケティングスキル、情報収集力、資金力や投下できる人員リソースなど、いろんなピースが揃って始めて成功確率を高めることができる。

改めて、我々が今回重用視しているのは、人材×インターネットという従来の軸に加えて、もう一つ大きな軸となりうる事業を開発すること。

そしてそのために随分以前から、足りないピースを明確にし、一つ一つ埋めてきた。

人員リソースを確保するために既存業務を効率化し、ネット事業の企画力、立ち上げノウハウを蓄積するためにライトでリスクの少ないサービスをいくつか立ち上げてみたり、技術力向上のためにソーシャルアプリに取り組んだり、一定の資金を投下できるように利益とコストをコントロールしてきたり、技術人員を拡充するために社員を異動させ技術トレーニングをさせたり、とにかく目標達成に向けて地道に階段を一段、また一段と登ってきた。

いよいよあと数段でピースが埋まり、挑戦する権利が獲得できる、今まさにそんな心境。

気持ちや根性は大事だが、それを実現するためには、相当クレバーに取り組む必要がある。

まさにウォームハートとクールヘッド!

やってやろう、という気合いを持ちつつ、戦略的に論理的に実現可能性を高めるステップを踏んで行く。

それでも失敗することの方が多いのが新規事業の難しさ。
その上で最後成功するためには運を掴むことも重要。

まだまだ人材サービスという意味でも今後発展的なサービスを開発していかなければいけないし、やることだらけ。作り手が足りない。

エンジニアの方、是非積極的に応募を待ってます!

いやー昨日の日韓戦は盛り上がった。

白金のバーで、社員4名と社員の奥さんの6名で観戦。

盛り上がって飲み過ぎて後半に入ったあたりで撃沈。
また延長戦から復活して何とか最後は感動できた。

しかし凄い試合だった(らしい)。

一部寝ていたので凄いと感じたのはみんなの60%くらいかもしれないけど。。。

で、その後さらに盛り上がって寿司屋に行き、結局朝方まで飲んだくれてしまい、今日は少々酒臭い状態のまま一日仕事。

しかも新卒説明会もあり、若干顔色が悪いまま決行。
ばれてなければいいんだけど。。。。ってブログに書いた時点でばれるか。

今週はまだまだ仕事が山積みなので、今日あたりはちゃんと睡眠とって回復するとしよう。




新卒採用で私が自社について理解してもらうために良く使う表現にこんなものがある。

「我々はまだ草サッカーチームに過ぎないが、本気でセリエAに昇格しようと思っている集団」

この社長、変なことを言う人だなぁ、と思われることもしばしば(笑)。

しかしこの表現が一番わかりやすいと思う。

ビジネスをサッカーに例えるなら、自分達を客観的に見ると間違いなくどこにでもある草サッカーチームでしかない。

グラウンドは雑草だらけで、トレーニング設備も、優秀なコーチも足りていない。
勿論チームとしての収益もJリーグのチームなどとは比べ物にならないために、それほど選手の年俸も高くない。時には監督も試合に出ることがある。

我々はまさにそんな草サッカーチームなんだと思っている。

しかしながらそこで頑張って練習している選手達は今はまだ無名ながら、かなりのポテンシャルを持っている奴らが集まっている。
選手を集めてくるということだけに関しては創業以来、本当に力を入れてきており、監督自らが口説きに口説いて集めてきた才能ある若い逸材が集まっている。

彼らの一部は今すぐにでもセリエAやJ1のチームに移籍できる力と経歴を持つ。

しかし強いチームに入ることよりも、自分達の手で自分達のチームを強くしていく、そのプロセスにこそやりがいがあり、楽しさがあると考えている選手だけがこのチームを選んでくれたのだと思っている。

外部から見ると、草サッカーチームなのに、練習量や監督から求められるレベルは常に世界レベル。そういう意味では非常にしんどい環境ともいえるかもしれない。

草サッカーチームで楽しくサッカーできればいいや、という安易な気持ちで入ってきた人は、とてもじゃないけどこんな頭のおかしい連中にはついていけないと思うかもしれない。

世の中には多くのベンチャー起業家がいる。
しかしなかなか成長できなかったり、多くの壁にぶつかっている間に、少しづつ「もう草サッカーでいいや」「楽しければいいや」と初心を失い、自らの幸せの基準を下げてしまう傾向があるように思う。

勿論草サッカーでいいと思えば、練習量を減らし、選手の年俸を抑え、その範囲で黒字化する仕組を作り上げれば監督と一部のリーダークラスの選手くらいはまずまずの生活ができるだろう。

しかし我々はそもそもそんなことをするために自分達のチームを立ち上げた訳ではない。

なんでそんなに頑張るのか、なんで社員にも同じレベルで頑張ることを期待するのかと良く聞かれるが、それはどうせサッカーをやるならセリエAでやりたいから。日本のチームはセリエAでは通用しないと言われて「なるほど」と諦めるつもりは毛頭ない。

正直足りないことだらけで、まだまだ乗り越えないといけない壁が沢山あるが、それでも何としても実現したいと思っている。

楽しくまったりとサッカーをやりたい人は迷わずそういう監督の元、楽しく趣味でサッカーをやっている草サッカーチームに行くことをお薦めする。

弊社に参画してもらいたい人は、本気で世界のトップクラスを目指す人で、この仲間であれば、この監督の下であれば、自分が加わればいけるはずと思える人。

周囲の多くの人が無理だろうと思っているかもしれない。
いや思っているだろう。

しかし成功したほとんどのケースで周囲はそう言っている。

イチローがメジャーリーグに挑戦した時も、多くの評論家はいろんな理論、理屈をつけて「さすがのイチローでも、メジャーにおいて野手として成功するのはかなり難しいだろう」と言っていた。
それが今やメジャーの中でもトップ選手に上り詰めている。

イチローを自分達を重ねるのはあまりにおこがましいが、想いを持つ者だけが到達できるということについてはその通りであり、ビジネスもスポーツも同じはず。

今は草サッカーチームであっても、近い将来、世界で活躍するチームになってやろう。
新卒採用もやっているが、そんな想いに共感できる人に入ってきてもらいたい。



今朝の社内MTGで少し叱咤することがあった。
誰か一人の問題ではなく、全員に対するメッセージ。

それは「本当に本気で目標を実現しようと思っているのか?」ということ。

うちみたいな会社はそれなりにモチベーションも高いし、みんな夜遅くまで頑張って仕事している。
人によっては週末も自主的に出勤し、努力を重ねている。

そういう意味では努力家が多い。

しかし本気でやれているのかという点には多少の疑問がある。

わかりやすい判断方法としては、残り1日であと50万円足りなかったときに、最後の10分まで必死になって走り回ったり、ドキドキしたりするかということだったり、ギリギリで未達成だったときに、悔しくて涙が出たりするかということなんだと思う。

高校サッカーや高校野球などを見ていると、みんな本気で努力してきたんだろうなと純粋に思う。
アドレナリンが出まくっているし、「勝ちたい」ということにチームが一丸となっている。

勿論、どちらも期間が3年間と限定されているものであり、何十年も続けていくであろうビジネスとは多少テンションが異なるということはあるのかもしれない。

しかし本気で何かを目指し、本気で切磋琢磨し、本気で悔しく思ったり、本気で嬉しく思ったり、ビジネスでもそういう働き方ができるのではないだろうか。

頑張るのは当然だが、それだけではなく本気になること、それが大事。

本気になると「このままでは駄目だ」とか「もっといい方法がないか」とか、焦ったり考えたり、ある意味試行錯誤するようになる。ただ毎日長い時間業務遂行するのではなく、何度も何度も目標に到達できるかどうかをシミュレーションし、少しでも到達できないリスクをヘッジしようと努力をするようになる。

周囲を巻き込み、侃々諤々の議論を繰り返し、時には激しくぶつかったりしながらも、やり遂げたときには最高の感動と達成感が待っている。

私自身、何度もそんな働き方をしてきた。
そしてそんな働き方が一番楽しいし、自分の成長も早いということを体験的に知っている。

それが一部の社員には伝えきれていない気がしている。

「自分はこんなに頑張っているのに評価してもらえない」
「普通に成果は出しているのにあまり評価してもらえていない」

もしそんな風に思っている人がいれば、それは頑張っているけど本気ではない人なんだろう。

私が叱咤したり指摘したりするケースのほとんどは、このままだと目標の実現可能性が怪しいと感じたとき。

それに対して「ちゃんと頑張っている」「できることはやっている」という感情や反論が出てきてしまうようなら、そもそも本気で目標を実現したいと思えていない可能性が高い。
私の指摘に反論するなら「自分はこの方法でやりきれる自信がある」「社長の言う方法では難しいのではないか」というような意見が出てくるのが自然だろう。

それならお互いに目標をやり抜くベストな方法について建設的な議論ができる。

誤解を恐れずに言えば、寝不足で働いたり、週末にプライベートの時間を削ってまで働いたりすることが、イコール本気であるということではない。

本気で何かを成し遂げようと思ったとき、最もベストな方法や手段を考えることが重要で、上記のような方法はあくまでもその方法論や手段の一つに過ぎない。

改めてチームで一丸となって何かを成し遂げ、全員で本気で達成感を感じるような、そんな働き方ができる組織にしていきたい。

その為にも既にそういう経験をしてきたことのある人や、気付けた人が周りを巻き込んで行くことが大事。

このメッセージが響いた一部の社員が早速実行してくれることを期待しています!

弊社における大きな事業軸の一つは人材サービス。

基本的には、インターネット×人材サービスというコンセプトで展開しているgreenという業界初の成功報酬型求人サイトが主力事業。

一方で

インターネットとアイディアによって多様なサービスを生み出し、世界に広く喜びと感動を創造する


というミッションを掲げており、人材サービスの次の主力事業を生み出す必要がある。

現在展開しているソーシャルアプリ「育成!バレー娘。」もそこそこ検討しているが、やはり世界に広く喜びと感動を創造するには、もう一つ大きな事業軸が必要。まさに世界で戦うだけの武器を手に入れないといけない。

最近そんなことで新規事業のことばかり考えているのだが、ここまでの経験の中でいろいろな挑戦をしてきて、多くの失敗も繰り返してきた経験則として、新規事業を考えるときに大事だと思っていることがいくつかある。細かいことを上げればきりがないのだが、世界と戦う武器というレベルで考えたときにはこの3つを重視しないといけないと考えている。


・とにかくシンプルなビジネスモデルであること
・人が生活をしている中で感じる基本的欲求に応えること
・同じ欲求に応える既存のサービスよりも優れていること


何故この3つが必要だと考えているかを書くと長くなってしまうので、割愛するが、こんな軸をベースに新規事業を考えていこうと思う。

既存サービスよりも優れたサービスを考える上では、新しい技術、テクノロジーをベースに考えることが望ましい。今であればソーシャルや位置情報、スマートフォンといったキーワードがまさに旬だろう。

例えば待ち合わせ時のコミュニケーションは、駅にあった伝言掲示板からポケベルになり、携帯電話へと変わっていったり、音楽がレコードからカセットテープ、MD、CD、MP3などデジタルファイルへと変化していったり、そういった変化には新しい技術が絡んでいるケースが多い。

新卒の就職活動も、ハガキを沢山書いていた我々の時代から、インターネットで応募するようになり、今ではTwitterやFacebookやMixiなどでソーシャルメディアを活用して企業を探す時代へと多いに変化してきている。

そう考えれば、人材サービスについても、10年後には今とは全く違うサービスが主流になっていることは間違いない。そのとき主流になっているサービスを提供しているのが自分達でありたいし、そのためには自分達のサービスを自分達で駆逐するくらいの覚悟で挑戦していく必要がある。


いろんな考え方があろうかと思うが、私は変化し続けられる会社だけが生き残り、変化し続けるためには会社の風土やカルチャーが重要だと考えている。

そのためにもどんなに大きくなっても、常に積極的に変化を受け入れ、変化することを楽しみ、そして社会に価値あるサービスを生み出し続ける組織であり続けたい。

酒は呑めども呑まれるな。。。

最近こんなフレーズが頭をよぎる。
思えば32歳くらいに会社の忘年会で初めて記憶を飛ばして以来、少しづつ記憶をなくす頻度が増えている。


なんでか泥酔するまでのハードルが年々下がってきている気がする。

というか間違いなくそうなっている。

酒に酔うということを体が覚えてしまったのか、省エネ体質になりつつある。


一昔前はアルコールを飲んでも車を運転するような人が多かったが、今思えば怖すぎる。


一方でノミニケーションは組織運営における潤滑油として非常に重要。
日頃オフィスや会議室では伝わらなかったり、聞けなかったりするような内容のコミュニケーションができる。

とある部署の人と協業する事が多い人は、その人と一度飲みに行くことでお互いの信頼関係や距離が縮まり、翌日から仕事がしやすくなったという経験を持つ人も多いのではないだろうか。

オンとオフを分けたいから会社の人とはあまり飲みに行きたくないというタイプの人もちょくちょくお見受けするが、人生のかなりの時間を仕事仲間と過ごすことを考えれば、そんな切り分けはなくてもいいのではないかなと思ったりもする。

私自身、今月は全社員との1on1で夜の時間もほとんど社員と過ごしているが、相当得るものは多いし、実際に目標を共にしている仲間と議論しながら飲む酒は格別に旨い。

そんなこんなで毎日酒浸りなわけだが、泥酔のハードルが下がりつつある昨今、酒は呑めども呑まれないように気をつけよう。。



昨日経営者仲間と飲みながら情報交換している中で出てきた話。

最近シリコンバレーがこんなに活気づいているのに、日本のベンチャー市場は何故リーマンショック後、依然として盛り上がらないのか。

目黒の美味しい焼き鳥屋「鶏しき」でつまみながらそんな議論を繰り広げていた。

確かにここ1年くらい、シリコンバレーでは未だかつてないほどの盛り上がりを見せている。
世界中から投資資金が集まっているようにさえ見える。
しかし日本の新興市場は依然としてそれほどの盛り上がりは見せていない。

ビジネスチャンスという意味ではソーシャルを中心に各社盛り上がりを見せているものの、実は一部のプラットフォームモデルだけに収益が集中し、アーリーベンチャーの多くはそれほど潤っていないし、投資資金もそれほど流れ込んできていない気がしている。

ではそれは何故か、ということについて熱く議論してみたところ、こんなことなのかもしれないという結論に達した。

一つはネットサービスにおいて、国という境界線がなくなりつつあるということ。
つまるところ英語圏と日本語圏では市場規模が違いすぎるというのがまず第一にある。
特に営業やサポートなど、ドメスティックな組織をほとんど必要としないネットサービスについてはこれが大きい。

米国で流行れば英語圏で流行るが、日本でちょっと流行っても市場規模からすればたかが知れている。特に最近のコンシューマー向けのネットサービスだとフリーミアムモデルなども含めて、少額課金×多数ユーザー、という図式が多く、対象市場の大きさが物を言うというケースも多い。
もちろん沢山の人が使うことでネットワーク外部性により乗数的に伸びていくということもあるだろう。

では楽天やAmazonやグルーポンモデルのように、ドメスティックに組織を持ち、パートナー企業を開拓したり、流通網を構築したり、顧客をスーパーバイズしないといけないタイプのネットサービスはどうか。こういうサービスには国境はそれなりのハードルを維持していると言えるかもしれない。

ただし今度はその国の経済環境が多いに影響してくる。
米国でもそれほど回復しきっていないとも言えるが、日本と比べれば全然良い。
日本の経済の低迷ぶりを考えれば、ドメスティックサービスの成長も簡単ではないのは明らかであり、それが他国のドメスティックサービスとの大きな違いだと感じる。

もちろん経営者としては外的要因のせいにして、成長できないなどと言うのはありえない。

が現在のおかしな状況を客観的に考えてみると上記のような構図が存在するのかもしれない。

私自身もその経営者仲間と話をしていて気付かされたことに過ぎないが、確かにそんな背景があるように思う。

改めて世界と戦えるネットサービスを生み出すか、ドメスティック市場ながらイノベーションを起こすことで既存のプレイヤーから市場を奪い取るか、これからのアーリーベンチャーが成長を継続するのは今まで以上に容易ではないと感じる。

まあ経営者の腕次第なんだろうけど。

ベンチャー社長仲間の皆さん、お互い頑張りましょう。





世の中には本当にいろんなカルチャー、スタイル、風土の組織がある。

トップダウンで軍隊のように統率の取れた組織や、社長と社員が近いフラットな組織。
外資系のように職務要件が明確で、役割分担がされたドライなスタイルや、職務要件が不明確ながら一人一人の責任感や視点の高さで隙間を埋めていくスタイルなど、本当に様々。

今は就職活動も始まったばかりで、多くの学生が内定を獲得すべく躍起になっているところだと思うが、内定をいくつもとることよりも、本当に自分に合った会社を見つけることの方が先。

いろんな人にプロポーズすれば結婚できるというものではない。
どちらかといえば、どういう相手と結婚したいのか、その相手にとって自分はどんな価値提供ができるのか、何故その人なのか、ということをしっかりと見極めた上でのプロポーズでないと、相手も承諾してはくれないもの。

ちなみに話は変わるが、実は転職や就職の際に事業内容や事業モデル、売上や利益、給与水準を気にして活動する人が多いが、実はそれよりも組織風土、マネジメントスタイル、価値観の合う仲間の存在など、定性的な側面の方が入社後の定着率に影響が大きい。

サッカーチームでもいろんなカルチャーがあり、年俸が高いからと移籍しても、監督と合わない、チームと合わないなどの理由で良くトラブルが取りざたされるが、まさにそういうことだろう。

一方で組織を選ぶ際に、定性的な側面はなかなか見極めるのが難しい。
ここが結構厄介なところ。

私自身は全社員が会社のミッションに共感し、一人一人が自発的に会社に貢献できることを考え、判断し、行動するようなスタイルの組織を理想としている。

まさに「奇跡の経営」や「経営の未来」などの書籍にもあり、最近極めて注目されている新しい経営スタイルの一つだと考える。もちろんいろいろと難しいことはあるのだが。。。


ばらばらと書いてしまったが、最後に学生の皆さんへのアドバイス。

同じようなビジネス、同じような給与、同じような規模感の会社に見えたとしても、カルチャーや経営者の価値観や風土などが正反対の組織も存在するので、そのあたりは是非とも頑張って見極めることをお薦めしたい。

そしてその判断方法は、経営者はもちろんのこと、多くの社員を会って話をする中で感じとるしかない。簡単ではないが、自分の人生がかかっている以上、全力で頑張るべし!




今更ながら、実はやっと龍馬伝をDVDで見始めた。

オンタイムの放映では1話と2話を見逃してしまったことで、完全に諦めモードとなり、DVDがレンタルになるのを心待ちにしていた。

6、7話まで観たが、確かに面白い。

というかダイレクトに影響を受けてしまう。

まさに自分だけの利ではなく、社会全体、日本全体の利を考えようという気持ちが大事だと改めて実感。そういう視点、価値観が大事を成す一番重要なことなのだと感じる。

インターネットのサービスも、多くは奇をてらったようなものや、流行に乗って他社や米国の真似をしたものが多い。それが悪いわけでもないし、情報社会において何でもオリジナルでやっていてはあまりに非効率なのもその通りだと思う。

一方で気持ちとしては、本当に社会に価値あるイノベーティブなサービスをオリジナルで創ることができたら、最高だろうなとも思う。

まさに龍馬伝を見た影響をモロに受けているのだが。。。

会社として成功するということはもちろんだが、成功の定義はお金儲けだけではない。
そもそも売上や利益は直接的な目標ではなく、真の目標はその組織が社会に対して成すべきことにあり、売上や利益などはあくまでもその実現手段やマイルストーンでしかない。

改めて龍馬伝を見て大きな器、高い視点で、広く物事を考えようと思えた。

まああまり焦ってそんなことばかりやっていると足下をすくわれるので、地に足をつけて、ということが大前提だが。

龍馬伝、この先が楽しみ。毎週末に2話ずつくらい消化していく予定。

ますます影響を受けそう。

今年から2人のママさんが復職することになりました!

一人は創業時に入社したものの、入社後10ヶ月くらいで産休に入り、それ以来2人の子宝に恵まれ、長いこと産休・育休を繰り返していて、4年ぶりの復職です!

首をながーくして待っていた待望の復職。

といっても2人の子供を抱えるママなので、出勤は週に1日、それ以外は自宅でできることをやってもらうという特殊な勤務形態から始めてもらうことに。

さすがに優秀だった彼女も4年のブランクを取り戻すのは一苦労。
今日は年始初の出勤日。
今も私の隣で溜まった請求書を格闘しています(笑)。


もう一名のママはなんと沖縄勤務。
家庭の事情により育児休暇中に沖縄に引っ越すことになってしまい今では沖縄在住。

子供が1歳を迎えたこのタイミングで、何とかうちの会社に貢献したいと言ってくれたので、沖縄在宅勤務でできる仕事を担ってもらうことにしました。

2人とも古くからこの会社で苦楽を共にしてきた仲間で、価値観も共有できるし、何より人として手放しで信頼できるということが一番助かります。

会社としても今後女性社員が入ってくる上で、子育てをしながらでも多様な形で働ける会社であることは凄くプラスですし、彼女達2人がまさにそのロールモデルになってくれるはず。


「全ての社員が誇りを持てる組織であり続ける」

そのためにもママさん社員でも働き続けられる会社にしないといけません。

まだまだ試行錯誤ですが、みんなで頑張りましょう。





チームやメンバーのマネジメントをする際に、当然ながら目標設定をする。

弊社の場合はメンバーも含めて目標設定会議を開き、そこでおおよそ自分達が掲げる目標を設定することになる。

余談だが、上記のような話をすると「低い予算設定にならないか」「保守的な発想にならないか」という話をされる方も多いが、いくつかの前提条件が揃っていればまず問題ない。
前提条件とは会社全体の状況、会社全体の目標を全員が理解していること、その上で社員が視点高く向上心を持っていること。

で、話を戻すとそんな中で高い目標を掲げて日々実行していくわけだが、当然ながら定期的に進捗状況をお互いに確認するためにミーティングを開催している。

その際に思うのは、結果が良ければ良いと何となく思ってしまっている人が多いこと。
結果も大事だが、それ以上に結果が出ている要因が大事なのであって、偶然結果が出ていることが大事なのではない。

もちろん結果は出るにこしたこともないし、そのために一定の運も必要かもしれない。

しかしやはり再現性のある成果を出せる人は、結果を出すためのプロセスに拘りを持っている。
そこが成果にばらつきがある人と、安定して成果が出る人の大きな違い。

石川遼やイチローが一流なのもセンスの差ではないはず。
自分が目指してる高見に登るために、足りないことを洗い出し、段階的に登って行く努力をしているからに過ぎない。もちろん究極的には一定のセンスや運も必要であることは間違いないが、ある程度まではセンスが足りなくても到達できる。

イチローの

「小さなことを積み上げることがとんでもないところに行く唯一の方法です」

という名言はあまりに有名だが、まさにその通り。

もちろんプロセスに拘れば結果が出なくてもいいということではないが、プロセスに徹底的に拘れば結果はおのずとついてくる。なので逆に早期に結果だけが出てしまった人よりも、なかなか結果が出ずに苦しんで試行錯誤して結果が出るようになったタイプの人の方が成長が早かったりもする。

ちなみに私も前職に入社して最初の半年はあまりに売れず悲惨だった(笑)。
その分、その間に売れる要素、売れる方法を分析・科学したことで、再現性のある成果の出し方を身につけたし、人にも教えられるようになったので、良い経験だったと思っているが。


改めて、結果論だけで一喜一憂するのではなく、目標達成に向けてプロセスのPDCAを如何に精度高く、高速で回せるかという点を意識して取り組むことが成長の第一歩だと思う。


今日から社員との1on1が始まる。

1on1とは文字通り私と社員が一対一で話しをする時間を設けるということ。

この目的は、

社員一人一人を良く知る

ということに尽きる。

たった20名でも普段はほとんど業務上のコミュニケーションしかしない人も当然出てきてしまうのが実態。

小規模な会社における経営において大事なのは、社員一人一人の考えていること、持っている価値観、将来の夢、現在の悩み、不満、不安などをできる限り理解すること。

やはり組織は人の集合体であり、人がパフォーマンスを発揮するときは、精神状態が良く、自身の人生のベクトルと会社のベクトルがある程度一致しているとき。

1on1で各社員個別の価値観やベクトルを確認できれば、会社の方向性や戦略と一人一人のキャリアイメージを重ね合わせたアドバイスができたり、具体的に夢をかなえる為のステップについて話をしたり、私自身が考えている展望やイメージを伝えることで、もやもやを払拭してもらえたり、今まで以上に未来を見据えて頑張ってくれる、ということがある。

またそれ以外にも単に日頃折り入って話すほどではないことでも、こうやって時間を取ることで、せっかくだから話してみようと思うことも多々出てくる。
経営者としてそういう意見や課題意識や疑問や不満をキャッチできることは凄くありがたいこと。

そこから気付く改善点や経営者として足りてなかった点など、学びも多い。
誰からも教えてもらえない、指摘してもらえない経営者だからこそ、余計に価値がある。


弊社の掲げるValueでもある

「全ての社員が誇りを持てる組織であり続ける」

を実現するためにも、できる限り社員と向き合い、理解し、協力しあって、理想の組織を目指して努力することが大事だし。


話は変わるが、私自身、永続する組織において一番大事なのは、永続する事業を考えだすことではなく、永続的に社会に価値があるサービスや商品を生み出し続けるような組織風土や文化、もしくはそういうことができる社員が集まりモチベーション&ロイヤリティ高くビジネスに取り組む組織風土や文化だと考えている。

そういう意味でも小規模な段階から隙間のない高密度な組織を創っていくことが重要で、1on1はそのためにも重要な意味を持つ。

そしてそれは大きくなってもちゃんと継続していけないといけない。

今は私が全社員と1on1をやっているが、もちろん大きくなれば当然マネージャーや担当役員が、自分達の管轄するメンバーと実施することになるわけで、今の社員達は私からの1on1を受けながら、自然と自分達のマネジメントノウハウとして身につけていってくれるはず。

それがまさに文化の継承につながる。

ちなみにこういう取り組みを実施する上で大事なのは、社員がシラケないようにとにかく配慮すること。

「忙しいのに面倒くさいなー」

という社員が大半であれば1on1もほぼ意味を成さず、社長の独りよがりに過ぎない。
相応のお金と時間を投資してやるのに、社長の独りよがりでは何の意味もない。

そのために工夫すべきことはその会社それぞれなので、簡単ではないのだが。。。

弊社では昔からそういう取り組みをしてきたこともあり、あまりシラケは発生しないので、そういう意味ではあまり気を使わなくても大丈夫なので助かる。

今回もランチタイム、ティータイム、ディナータイムと3つのバージョンを用意して、各社員好きなバージョンでスケジュールを入れるように伝えたところ、1月のディナータイムは全て埋まった(笑)。

恐らく多くの会社で同じことをやると、ほとんどの社員がディナー以外を選ぶはず。
社長と2人で話をするなんて疲れるから、できるだけ短く済ませたいと思うのが社員の常。

そういう意味ではうちの社員は珍しい。
もしくは旨いものご馳走してもらおう、くらいにしか思ってないのかもしれないが。。。

一方で社員との距離が近すぎることは経営者として良くないという意見も多々あると思う。
ただ私はネガティブな要素以上にポジティブな要素が多いと感じている。
少なくとも現時点での弊社の規模感であれば。

そしてそういう社員達がいてくれるから経営者としてはだいぶ楽をさせてもらっていると思う。
多くの会社では社外との戦い以上に、社員との戦いに疲れている経営者が多いから。

ということで今日から1ヶ月、数回の経営者新年会と社員との1on1で毎晩外出。

自分で抱えている仕事を回しきれるかどうか、、、、ちょいと心配しつつ今日からスタート。

もうやるしかない!

2011年もよろしくお願いします。

今日から2011年の仕事をスタートしています。

といっても今日は午前中から全社員で増上寺に初詣に行ってきました。
予定では増上寺の出店で熱燗を飲みつつ、おでんや煮込みでもつまもうと思っていたら、今日はほぼ全ての出店がやっておらず、コロッケ屋さん一つだけという寂しい状況で、予定が大幅に変更となりました。

結局大門まで歩き、大門でウロウロとランチ&新年会の場所を探して、結局は昼からやっている居酒屋で焼き鳥とおでんと日本酒で乾杯。

13時過ぎにオフィスに戻ってきて、仕事を再開。

しかし出店ではなく飲み屋になったことで、予定以上に飲み過ぎてしまい、多くの社員があまり仕事にはならない状態のよう。。。

ま、今日は初日ということで正月気分で良しとしましょう。

明日からは思いっきり仕事本番です。

ここ数年は本当にディフェンシブな経営を余儀なくされてきましたが、今年はやっとオフェンシブな経営へと転換できそうです。ここでどう攻めるか、東西南北どちらに進むのか、I&G Partnersにとって大きな転換期となる1年がスタートしました。

2011年、社員一同頑張りますので、今年もよろしくお願い致します!!

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