麻布十番で働くCEOのBlog(旧・南麻布で働く社長のblog)

成功報酬型求人メディアGreenの運営や、インターネットサービスの企画・開発を行う株式会社アトラエの社長のblogです。

2011年09月

さあいよいよ今週末は半期に一度の社員総会。

しかも今回の社員総会は、前回の熱海から更にグレードアップして沖縄での開催!!
みんなのテンションもおのずと高い状態での総会が予想される以上、私としても最高の準備をした上で臨まないといけない。

多くのベンチャー企業が黒字を確保しながらも伸び悩みに苦しんでいる昨今において、我々としてどういう手を打っていくのか、どうやってミッションを実現に近づいていくのか、この先の半年、一年と全社員一体感を持って、自ら考え自ら行動していくためにも、徹底的に共有しなくてはならない。

社員総会はまさにそういう場でもある。

何となく業績の振り返りと来期の予算について触れるような総会では意味がない。
ここから半年どういうことを実現していくか、どういうステップを歩んで行こうと思っているか、そのためには各事業、各自に何を実現してもらいたいか、どんな役割を担ってもらいたいか、そういう意図をしっかりと全社員に余す事なく伝えないといけない。


例えるなら、船旅に出るときに、船長がクルーと綿密に航路や緊急事態の際の選択肢などについて打ち合わせをしてから出航するかのように。

それができて始めて全員が自分の責任や裁量の中で自発的にアクションできるようになり、指示待ち型でなく、能動的、自発的な働き方ができるようになる。そもそも全体戦略が理解できていない時に、各自が自由に動こうものならめちゃめちゃになってしまうだけ。。。

今回はGreenの全面リニューアルがあったこともあり、いつも以上に時間がない中での準備にてんやわんやだけど、せっかくの沖縄開催だし、久しぶりの内定式もあるし、何としても最高の総会にすべく頑張ろう。

今日からは老体にムチ打って寝不足との戦いが続きそうだ。

いよいよきたる9月24日〜25日に弊社の主力サービスGreenが総合リニューアルします。
2006年7月にGreenをリリースして以来、最も大掛かりなリニューアルになります。

今まではマイナーチェンジを繰り返しながら、何とかかんとかここまで成長させてきたものの、今のままのGreenでは遅かれ早かれ限界がくることはわかっていました。

ただしそれを決断するのはなかなかどうして相当な難しさ。
社内のエンジニア、デザイナー、事業企画者は勿論のこと、社外のエンジニアや他事業部の社員までもが総動員で8ヶ月程度の大型プロジェクト。

やっとリーマンショックから売上が伸び始めて右肩上がりになり始めた組織においては、このリニューアルの決断をネガティブに捉える人もいたと思います。

しかしながら穴の空いたバケツに水を注ぎ続けても、いつか限界がきます。

こういう決断は経営をしていると頻繁に訪れるもの。
主たる売上を稼ぐ事業を大幅にリニューアルするのは、誰であってもしたくない決断です。

また右肩上がりで伸びている時に、わざわざ社内リソースを短期売上と関係ないプロジェクトに8ヶ月も割くという決断も至極悩ましいものです。

もっと余裕が出てからでいいんじゃないか、今が稼ぎ時ではないか、などなど、社員の感じることはいろいろだったと思います。

それでもここまできてみると、今年の頭から取り組んでおいて良かったと心から思えます。

まだリニューアルまで数日ありますし、リニューアル後にどんなトラブルが待っているかはわかりません。またここに来るまでも何度もリニューアルを延期し、多くの掲載企業や利用者にご迷惑をおかけしてしまいました。そういう意味では手放しで良かったとも言えない面は多々ありますが、総論としては必ず良い結果につながると思いますし、Greenがこれを機にもう一段違うステージに登れる可能性を掴んだのは間違いないでしょう。

求人サイトという業界において、常に一番新しい、最もチャレンジングなサービスであり続けたいと思っています。まだまだ未完成ですが、あと数日後には申請Greenがお披露目できると思いますので、楽しみにお待ち下さい!


今日はちょっと社員に向けたメッセージ。
勿論誰か一人に対して伝えたいのではなく、全員に伝えたい話。

ベンチャーで働く若者には共通の話かもしれないが。。。。


我々I&G Partnersは一端のベンチャー企業を標榜している。
そしてそんなベンチャー企業に、ビジネスに好奇心旺盛な若くして優秀な仲間が多数在籍している。

特に新卒組は他でもいくらでも選択肢があったであろう優秀な奴らが多く、わざわざその中で弊社を選んでくれている。大変にありがたく、極めて重要な戦力となってくれている。

では彼ら(彼女ら)は何故この会社を選んだのか。

いつの説明会でも面接の場でも、採用する前に幾度となく私が強調していることがある。

それは我々は極めて未熟であり、極めて不出来な会社組織であるということ。

資金力もたかがしているし、知名度もたかがしれている、給与も普通だし、仕事は忙しい。
さらには技術力やノウハウという点でも全然足りていない。
それは事実なのでそう伝えるしかない。隠して採用しても意味がない。

ただ唯一言えることは、そんな未熟な状態でいつまでもいようなんて思っていないし、大きな夢と目標を持って必死にやっていることだけは間違いないということ。
ゆえに必要としているのは、この未熟な状態から一緒に理想の組織を創り上げていこうと心から思ってくれる人。

多くの足りないものを着実に自分達の手で補っていきつつ、目指す組織を創り上げていく仲間を求めている。

そしてI&G Partnersという会社は昔も今も、そして未来もそういう会社でありたいと思っている。


その一方で山っ気ある若者からすれば、入ってみるといろんな苦労が多い。
組織なので自分だけが頑張っても成功しなかったり、好きなことがやれると思って入社したのに、やりたいこと以上にやらなければならないことが多くて時間ばかりが過ぎていってしまったり、不況の波で大きな影響を受けて不安になったり。。。。言い出したらきりがない。

新規事業を担当しても、技術者・技術力は足りないわ、資金力も足りないわ、知名度も足りないわ、そんな多くの制約のある中ゆえに、なかなか事業1つ考えたり立ち上げたりするのも一苦労だったりする。そりゃ簡単に成功するわけはない。

でもそれをわかってベンチャーを選んだはず。

もし豊富な技術者と豊富な資金と豊富な知名度がある状態で事業を立ち上げたり、ビジネスを成功させたりしたいなら、いくらでも違う選択肢がある。そしてそういう環境であれば成功できる人も五万といるだけのこと。


そもそも少し賢いと組織の抱える課題には比較的気付けるもの。

例えば、最近ベンチャーっぽくないなとか、スピードが遅いなとか、技術力が弱いなとか、もっと思い切った打ち手を打つべきだなとか、社員の一体感が足りないなとか。

そのうちの多くは私自身も感じていることだったり、気付いていることだったりして、まさしくその通りだと思うことも良くある。当然ながら未成熟な会社組織である以上、課題点はいつでも山盛り。


そんな課題に気付いてくれた人に良く言うのは、

「どうしたら改善されると思う?」
「●●がこの会社の社長だったらどうする?」

ということ。

課題を見つける人は多いけど、課題を解決しようと努力したり、悩んだり、相談してくれるような人は、残念ながら極めて少ないといわざるを得ない。
決して悪気はなくとも、課題を見つけてもよし自分が解決してやろう、とはなかなかならないもの。

技術力が弱いから技術力が高い会社へ、資金力が弱いから資金力が豊富な会社へ、ベンチャーっぽくないからベンチャーっぽい会社へ、給与が安いから給与が高い会社へ、、、、

ということは、ビジネスを成功させることができないから、ビジネスが成功しそうな会社へ、今の会社じゃ勝てなそうだから、勝てそうな会社へ、ということと一緒。

これを突き詰めて行くと結局勝ち馬に乗りたいという話と同じ理屈にたどりついてしまい、だったら最初から既に勝っている業界のリーディングカンパニーに入るほうが良かったという話にしかならない。

勿論そこまで極端ではなく、適度な自由と、適度な勝ちやすさがあるところで勝負したいという気持ちもあるのかもしれないが。。。。

個人的に思うのは、勝ち馬に乗るのではなく、勝てる馬を育てるプロセスにやりがいと成長機会があり、それこそがベンチャーの醍醐味だと思う。

ベンチャーの魅力の大きな要素として、自らが自らの信ずる方向に組織を突き動かすべく、いろいろと能動的に動けることだったり、自らの意志で組織を変えられることだったりする。

自分が新規事業に携わりたいと思えば、自分の今の業務を引き継げる人材を自ら育成し、引継ぎ、自分は新たな挑戦をするということもできるはず。

少なくとも弊社ではそれくらいできる程度の自由度と裁量と理解はあるつもりでいる。

今の仕事が忙しすぎて効率が悪いと思っているなら、人を増やすのがベストなのか、システムを導入するのがベストなのか、人を増やすとしたらアルバイトなのか、正社員なのか、派遣なのか、システムであれば内製か外注か、などなど、私ら経営陣が気付いて策を講じるよりも先に積極的に提案してくる社員がもっといてほしい。

それが自ら会社を創っているということであり、やりがいと実感を感じられる働き方だと思うし。

そういった努力をせずに、目の前に与えられたことだけを必死に頑張り(目の前のことを頑張らない人はそもそも話にならないが)、頑張ってるのに評価してもらえない、抜擢してもらえない、と思っているようではそれは受け身すぎて話にならない。少なくともI&G Partnersでは。

心から自分達の会社なんだと思って、必死になって会社のことを考え、必死になって自分が成すべきことを考えてくれる人が何人いるか。そういう人が多い組織ほど、大きくなっても成長し続けられるし、経営人材を育成するというのは、まさにそういう人を育てるということでもあるのかもしれない。


このブログを読んだ弊社社員は、今一度、自分が気付いている会社の課題や問題をしっかりと整理し、その改善策と共に私に提案しにきてもらいたい。飲みながらでもメールでも口頭でも何でもいい。

方法は問わない。
ただ自分が経営者になったつもりで必死に考えた上でもってくることだけ。

自分の提案したことで会社が変わっていく。
給与を高くしたければ、どうやったら給与を高くできるかを一緒に必死に考える。

スマートフォンの開発に挑戦してみたければ、弊社の進むべき方向性とスマートフォン市場のビジネスチャンスを考慮し、有益な新規事業を提案するなり、相談するなりしてくれればいい。

この会社がどういう会社になっていくか、それは私を含めた全員で考えることであり、全員で取り組んで行く壮大なテーマ。

改めて、本気でこの会社のことを考えてくれる人を評価する会社にしたいし、いつの日か私以上にこの会社のことを考え、この会社を将来を語れるような人が出てきたら、そのときはその人が社長になればいい。

これからもI&G PartnersはMy CompanyではなくOur Companyを標榜し続けていく。

全ての社員が誇りを持てる組織であり続けるために。

ビジネスを一線で続けていく上で、上手な息抜きを覚えることは非常に重要なことだと思います。

そうはいっても朝から晩まで集中して仕事をこなしていくと、いくらやりがいを感じていても、目標や夢に向かってモチベーションが高くとも、やっぱり頭は相当疲れるし、いろんなストレスやダメージが知らず知らずに蓄積しているもの。

私は社会人になって早14年近くをベンチャー企業の一線でビジネスに明け暮れてきましたが、あまり大きな悩みもなく、ストレスを貯めすぎずにバランス良くビジネスに取り組んでこれたのも、息抜きやリフレッシュが人一倍上手なんだと思っています。

お酒やカラオケなどでストレス発散する人が多いのかもしれませんが、私はそれだとあまりストレス発散にならないかなと実感値として思います。

私は大学時代からずっとサーフィンをやっていて、20代中盤からはゴルフを始め、30歳になってからはジムでのワークアウトをやっています。勿論フットサルやバスケ、最近ではテニスも。。。スポーツ大好き人間です(笑)。

その中でもサーフィンは特にストレス発散にいいと感じます。

ちょっと精神的や心理的にはどうなのかわかりませんが、海の中や山の中といった自然の中で体を動かしたり、汗をかいたりするのは本当に気持ちがいいもの。

サーフィンはその最たるものかもしれません。
これほど難しいスポーツも珍しいですが、こんなに楽しいスポーツにも出会ったことはないというくらい楽しいです。

ただスポーツとしてやっているその瞬間だけが楽しいというよりも、海で波に乗っている時間は当然ながら、海沿いで食事したり、海上がりに美味しいものを食べたり、天気の良い日に車で海に向かって仲間達とドライブしたり、、、、なんというかサーファーのライフスタイルそのものがなんか気持ちいいというか。

なかなか気軽に始めづらいスポーツの典型ですし、何せ同じ波は二度と来ないわけで、練習するのも難しいスポーツですが、ビジネスを一線で頑張る人ほど、サーフィンなどのマリンスポーツのような自然を感じながら、なおかつ健康的に運動できるような趣味を持つことは凄く良いと思います。

サーフィンを始めて19年も経ちますが、大学生だった頃が一番上手かったのではないか、と思うほどに成長しないものの、ずっと継続してやっているだけで本当に楽しいもの。
しかもビジネスを続けていく上で、最高のリフレッシュタイムになっているし。


サーフィン以外でも自分なりに日頃のストレスを発散したり、頭をすっきりさせられるような趣味を持つことは凄く大事なこと。真面目な人ほど週末も根詰めてビジネスのことばかりを考えてしまいがちです。それはそれで凄く真剣でいいことですが、せいぜい3年間くらいしか持たない。5年、10年とビジネスの一線で活躍することを考えると、やはり自分なりの上手な息抜き方法を身につけることが大事。

もし少しでもサーフィンやボディーボードに興味がある人は是非挑戦してみることをお薦めします。

弊社でも最近テニス人口が増えてきましたが、この勢いでサーファー人口も増やしてみようかな。

私は40代、50代もキープサーフィンを目指します!

毎週時間さえあれば海に行きますんで、もし行く人がいれば声かけてください。

そういえばサイバーエージェントの藤田社長も38歳にしてサーファーデビューですね。
詳細は藤田さんのブログに。

藤田さんはブログを拝見している限り、海釣りにサーフィンにゴルフに、本当に息抜き上手なんだろうなと感じます。

しかし38歳にしてサーフィンデビューとは、、、一流になる人は皆さん挑戦意欲旺盛です♩

私も最近テニスデビューしました。ラケット握ったのはまだ人生で2回目ですが、やるからには上手くなろうと思ってます!!

仕事柄、引き続き企業の採用相談を多く頂く。

何とか良い人材を採用したいという各社の強い想いは良く良く理解できる。
弊社としても何とかお手伝いはしたい。

しかし多くの会社はどうやったら採用できるか、という疑問に対してすぐに実践できる表面的なテクニックや即効性のある特効薬みたいなものを求めているケースが多い。我々がその会社を贔屓すれば良い人材が採用できるとか、紹介してもらえるという認識なのかもしれない。

私はどんな企業にも同じ事を申し上げている。

良い人材を中長期的に採用し継続して雇用し、価値を発揮してもらうためには、会社や組織が本当にそれに値する存在にならないといけない。そういう人が選ぶ理由がなければいけないし、そういう人が腰を据えて働く理由がなければいけないし、そういう人がこの会社のために頑張ろうという想いを持てるような組織でなければいけない。

いくら採用の入り口で面接官が上手なトークをしても、すぐに化けの皮が剥がれてしまう。
採用はある意味結婚と同じ。

表面的に繕った上での採用は、ある意味結婚詐欺に近いし、すぐに離婚につながりお互いにとって何らメリットはない。企業は採用コストや雇用手続き、PCやデスクの手配など受け入れコストもバカにならない。個人としては転職歴に傷がつく上に転職活動をしてやっと入社した会社を辞めて、また転職活動をする羽目になってしまう。しかもすぐに辞めるということで忍耐力がないのではないかという目で見られることになりかねない。

多くの企業が口では「弊社は人材が命なんです」と言うものの、本当に良い人材が集まるための努力はそれほどしていないというのが実状で、本気でそう思って、面倒でも時間がかかろうとも経営陣が本気で努力してそういう会社にしていこうと思えば、方法論、戦略論はいろいろとある。

ただほとんどの企業にそういう話をしても、まずは今期の採用、今直近の人材不足を補いたいという話に終始してしまう。

でも振り返ればそういう会社は昨年も、またその前の年も同じ相談に来ていたりする。
3年前からちゃんと取り組んでいたら今頃採用に困ることはなかったかもしれないのに、と思ったりするが、なかなかそれも伝わらない。

改めて思うのは、我々のような人材サービスカンパニーができることは、ちゃんと伝わっていない会社の魅力や特徴を、様々な方法を用いてビジネスパーソンに適確に届けることに他ならない。
当然ながらその会社が持っているもの以外の魅力を伝えることはできない。

とするなら、良い人材を採用するためには、どういうメディアやエージェントを使って、どう伝えるかというテクニックの前に、自社の魅力や特徴、強みや働きがいを徹底的に分析し、そこが弱いようならそこを改善していくことこそが第一であり、それがあって初めてそれをどう伝えるかというテクニック
が活きてくるのだろうと思う。

経営者は良い人材を採用する方法や人事に圧力をかけるばかりではなく、本気で良い人材が集まるような魅力的な組織を創ることに尽力することこそが、将来的には人材面における競争優位性を築くことにつながるということを理解することが何よりも重要だろうと思う。

情報が飛び交う現代では、よりその重要性が増している。

もっとわかりやすく言えば、一昔前の飲食店は宣伝や立地が何よりも重要だった。しかし今は本当に美味しいものを適切な価格と適切なサービスで提供すること、つまり対価に見合った価値を提供するところは、宣伝なんてしなくてもすぐに情報が広まり人気店となる。

より本物が勝ち残っていくという意味では良い時代になったのだと思う。
ビジネスの世界もまさに同じ。

給与やブランドや資本力による宣伝ではなく、本当に良い組織、本当にVisionを持った組織、社員がやりがいを持って頑張っている組織、経営者が心底想いを持っている組織、そういう組織がより勝ち残っていく時代になりつつあるのだと思う。

採用においても、改めて本質を見抜き、根本から見直していくことが重要な時代に突入している。

組織やチームでビジネスをしている以上、いろんな課題や問題が発生する。
うまくいくこともあれば、うまくいかないこともある。
相性がいい仲間も入れば、どうも相性が悪い仲間もいる。

それはある意味当然のことであり、それ自体がどうこうということはない。

我々みたいな小規模で家族主義的に経営をしているベンチャー企業においては、そういう課題や問題は極めて少ない方ではないだろうか。

それでも個別に話を聞いてみるといろんな感情、意見があることに気付かされる。

しかしそういう時は以下のようなことを伝えている。

課題意識を持つことは大事
もっとこうすべき、もっとこうすればいいのにと考えることは凄く良い事
じゃあその課題に対して、どうすれば改善されると思うのか
自分なりにどういう手だてを打ったのか、打とうとしているのか

と聞くようにしている。

そうするとみんな「確かに、、、」みたいな反応をする。

批判や評論というのは論ずることでしかない。
提言というのは、そこに自分の考えを伝えるという要素が加わる。

やはり他責ではなく自責であり、批判ではなく提言でないと、一流にはなれないように思う。

私自身も意識していないとすぐに社員のせいにしたり、外的要因のせいにしたりしてしまう。
人間は弱いから自分が悪いとはなかなかすぐには思えない。
しかし経営者である以上、全ては自分の責任。すぐにそう切り替えるように努力している。
そうしないとそこで思考が止まってしまい、ある種愚痴で終わってしまう。
それを解決すべき課題として捉えること、そして自らが率先してその課題を解決しようと思うことこそが、自責の考えであり、批判ではない提言の姿勢。


若く優秀な人ほど批判家、評論家になりがち。
しかもそういう人ほど組織の課題や悪しき点を指摘するだけ指摘して見捨てるように辞めていったりする。

そういう人を魅力的だとも優秀だとも思わない。
自分が傷つくことを恐れて課題解決を放棄したようにさえ見えてしまう。

そもそも本当に力のある人なら、そういう状況や課題を打開する方法をまず考えるはずだから。
自分の力で変えたり、良くしたりするということを諦め、楽して良い環境を探しているうちは力はつかないし、どの組織でも相応の課題がある以上、転職を繰り返すだけになってしまうリスクが高い。

是非ともちょっと力があり、会社の課題や懸念などが見えてしまう人は、意識して自分が批判家、評論家になってないか、提言者や提案者になれているか、改めて考えてみて下さい。

自分達の会社、自分達の手で良くしていきましょう!
それが新しい会社組織のあり方であり、未来の経営スタイルでしょう!



昨日のサイバーエージェント藤田さんのブログ「敢えて具体的な目標を掲げない」を読んで強く共感した。

まさに弊社もずっとそうやってきた。
何度もVisionをもっと具体的にしないと戦略が決まらないとか、判断の軸にならないなどという議論も経営会議などで出続けてきた。

その度に私自身も、

「やはり多くの経営書に書かれている通り、具体的な目標を設定するのがリーダーの約目なのか」

と悩んでみたり、

「でもそれだと頻繁に変更せざるを得ないし、何よりもカリスマ的先見性が必要になる」

と二の足を踏んだりしてきた。

結論としては船旅に例えるなら東西南北、どちらに進むべきかという程度の方向性はリーダーが明確に示すべき。しかしおおよそ北に向かっているのであれば、北東でも北西でも多少の曖昧さ、ファジーさは許容し、柔軟に受け入れていくことで、社員個人個人が考えるようになり、また時代の変化やその都度生まれる機会にも迅速に対応できるようになるのだろう。

現時点で経営者が気付いている機会や可能性よりも、社員全員がアンテナを張りながら進んで行く中で気付く機会や可能性の方が圧倒的に多く、有益なものが多いのが実状だろう。経営者がソフトバンクの孫さんのようなカリスマでない限りは。。。

そういう意味でも今回藤田さんの書かれている内容には多いに共感するし、自分自身、試行錯誤しながらたどり着きつつあった一定の結論が間違ってなかったかなと思える良い機会を得られた。

経営書には当然ながら先達の経営者の方々が築いてきたノウハウや失敗例が詰まっており、それはそれで大いに参考になるし、同じ轍を踏まないためにもできうる限り謙虚に吸収すべきだと思う。
しかし一方で今の時代は今しかないわけで、その時代の特にネットビジネスの経営を行おうと思えば、過去のノウハウだけに頼るのはナンセンスで、今の時代感や市場感にあった新しい経営手法を導き出すくらいのつもりでやらない限り、この時代をリードする組織は創れないだろうと思う。

改めて今回の藤田さんのブログでサイバーエージェントが何故強いかということを実感したと共に、自分が何となく感じていた経営に関する持論に確信が持てたような気がする。

勿論共感、同意する部分と、異なる価値観、見解である部分はあるが、総じて非常に参考になる経営理論だと感じた。

こういう経営論はまさに経営の一線で何度も試行錯誤を繰り返してきた経験者だけが理解できるものであり、非常に価値がある内容だと思う。

それを模倣するだけでなく、そのノウハウを吸収しつつ、そこにさらにまた自分なりのエッセンス、価値観を加えることで、それを更に越えるような価値ある組織を創っていきた。

弊社のValueでもある「全ての社員が誇りを持てる組織であり続ける」存在を目指して!!

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