麻布十番で働くCEOのBlog(旧・南麻布で働く社長のblog)

成功報酬型求人メディアGreenの運営や、インターネットサービスの企画・開発を行う株式会社アトラエの社長のblogです。

2012年03月

私は経営者ゆえに、なかなか自社内だけだと学びや吸収、つまりインプットが不足しがち。
読書にそれを委ねていた時代もあったが、それも10年以上になると不十分さを感じるようになる。

なのでここ数年は、社外の経営者、特に自分よりも人生経験豊富な方から様々なことを吸収することを強く意識している。

そんな気持ちからある尊敬する経営者が社内に向けて発信されているメッセージを、特別に私にも送って頂いている。
日頃より極めて学びの多いメッセージだが、その一部で凄く共感する内容があったので紹介しようと思う。




「自由」を大切にする為には.自己に厳しく甘んじて妥協せず、
他人の傷みを狂おしい程に共有し、社会正義の確立に信義を
つくさねばならない。
自侭気侭で自分勝手にやりたい事だけをやる、なんてのは
人間社会に於いてはクズであり、とても大人として認められない。
〜〜中略〜〜
我が社では「できない」ことを恥じずに「やらない」ことを恥じなさい。
「やりたいこと」をでなく「やるべきこと」に個性を発揮せよ、と教える。
解った振りをするな。そこで成長が止まる。取引するな。取組め。
あきらめない心で良い耳と疲れを知らない足があれば、成功は
約束されなくとも成長は約束される、と説く。





弊社でもPlay Business Play Hard!という言葉を良く用いる。
「楽しくビジネスをやろう。もちろん一生懸命に!」
そんなニュアンスを込めた言葉。

弊社ではもう一つ誇りという言葉も重視している。
誇りを持てる組織になるために、どうすべきかということを常に皆で考えている。


なのでまさに楽しむことを凄く重視しているが、それが自侭気侭で自分勝手なのであれば、そんなことは当然認められない。

会社は収益を出すことはもちろん大事。
必死に戦略を考え、必死に営業し、必死に開発し、必死に利益を出すことはもちろん大事。

しかしながら中長期的に発展し続けて行くことを望むのであれば、組織としての品性、組織としての社会性を持たなければいけないのだと改めて思う。

そしてそれはそこに集う個人一人一人の品性や価値観の結集でつくりあげられるものなのだろう。

本当に先人に学ぶことは多い。

半期に一度の社員総会。
今回の第9期上半期社員総会は3月31日に青山の某イベントスペースにて行うことに。

半期に一度の社員総会ですが、これはI&G Partnersという組織にとっては非常に重要なイベントだと捉えている。

その目的には大きく分けると次の2つがある。

・自分達の置かれている状況や戦略方針などの共有
・社員に対する慰労

半年くらい全力で走ってると気付かぬうちに目の前や足元しか見えなくなっている人がいたり、半年前に立てた戦略や計画など完全に忘れていたり、MissionやVisionといった中長期的に重要な目的を見失い、短期の売上目標だけが頭を駆け巡っていたり、、、、

いろんなことが起こる。人である以上は仕方ない。
数人であればその都度、飲みに行って話をして、意識を変えたり、現状を再認識させたりすることもできるかもしれない。

しかし組織という集団をマネジメントする上ではなかなか一人一人個別に対応することは難しい。
そして自分自身もまた、それほど客観的に見れていないこともありうる。

そういう意味で、半期に一度戦略や実績を振り返り、全社員と自分達が現在置かれている状況について的確に共有することで、全社の方向性や戦略の見直しを計る場として、社員総会は極めて重要性が高いと思っている。

また半年間突っ走って来たら、一度は立ち止まって自分がどれだけ頑張ったのか、チームがどれだけ頑張ったのか、を見返す場があるということは、実は精神的にも凄く良いことだと感じる。

それを強く感じるのは表彰の場。

表彰自体、子供だましだとか、営業会社っぽいと感じる人もいるかもしれない。
しかし本気で半年間走って来た社員達にとって、自分の表彰はもちろんのこと、共に頑張って来た仲間が表彰されるというのも凄く嬉しい事。
本気で自分の限界を越えるほどに頑張った人ほど、涙が止まらない。

そして今度は自分がそこに立ちたい、純粋にそう思ってくれる人が多い会社だということも、経営者として極めて嬉しいこと。

社員総会前の2週間はホントに死にそうに忙しいが、頑張る社員を率いる社長として、絶対にここだけは手を抜いてはいけないと思っている。

今年は多くの幹部陣が育ってくれたことで、いろいろと準備にも協力してもらいつつ、社員みんなの期待を越える社員総会を目指して今宵も頑張るべし。

転職に関するビジネスに関わって早15年。
その間に何万人もの転職者の経歴を拝見し、何千人もの転職者の支援をしてきました。

今でも弊社の企画・運営する求人メディアGreenも30万人を越える転職希望者が活用してくれています。

また企業の経営幹部の方から個別にキャリアの相談を頂くことも多々あります。

今日はそんな中でちょっと勘違いされているなと思うことがあります。


それは、転職=キャリアアップにつながると思い込んでいる人が多いということ。
自分自身の実力は転職してチームが変わったからといって急に上がるものではありません。
サッカーでも野球でも、移籍した瞬間に実力が上がるなんて話は聞いたことはないでしょう。

もちろん環境を変えることで気持ちが変わったり、意識が変わったりということは起こりえると思いますが、実質的な実力や経験、ノウハウなどは変わるわけではありません。

私は「隣の芝は青い症候群」と言っていますが、隣の芝が青いからといってあわてて隣に移ったところで、冬が来てすぐに茶色くなるかもしれないですし、芝が病気にかかって枯れはててしまうこともあるでしょう。
大事なのは芝を青々とするために何をすればいいか、ということを理解し実践すること。
青い芝を探し回ることではなく、歯を食いしばって芝が青くなるように試行錯誤することが大事だと思っています。

実は大くの人はキャリアアップは転職を繰り返すことで身に付くと思っている傾向がありますが、私自身は全く別の考え方を持っています。
一つの組織で深く長くビジネスに勤しむことで、一年目で見えなかったことが三年目で見え、五年目では更なる境地に到達するはず。その間、間には山や谷がありますが、それを乗り越えることでしか見えない景色があるのに、その度に転職を繰り返すような人も沢山います。

それでは力がつく訳がない。
上司がイマイチ、業績がイマイチ、オフィス環境がイマイチ、ビジネスモデルがイマイチ、自分への評価がイマイチ、給与がイマイチ、仲間がイマイチ、などなど転職する理由なんてどこに行ってもいくらでも出てくるもの。

その一つ一つの要因を全て自分で改善しようと努力することで、芝を青く蘇らせる力が手に入るのではないかと思います。

もちろんあらゆる努力をした上で、オーナーや社長が全く異なるモチベーションを持っていたり、全く違う方向を目指しているのだとしたら、そこで頑張る理由はないのかもしれません。
しかし、それさえもオーナーや社長から「だったら辞めろ」と言われるまで食い下がってしつこくやりあえばいいとも思います。別に転職するくらいなら、辞めろと言われるまであるべき姿を提案し、改善しようと提言し続けてクビになることくらい怖いことではないはず。

そういう過程の中で力を身につけていくのだと。

ちょっと長くなってきたのでこのあたりで強引にまとめますが、、、、、

安易に転職してキャリアアップ、転職して新しいことを学ぶというのは、完全な妄想で、決して本質的な成長に連動はしていないケースが多く、失敗例も多々あります。

転職をする際にはやるべきことをやりきったのか、もう自分の力ではどうしようもないのか、それを考えた上で何を目指して転職するのか、何を大事にするのかを見つめ直すのが大事。

石の上にも3年。古い言葉あまり好きではないですが、凄く大事なことかなと思います。














3月12日、かねてより企画・開発を進めてきた新規事業をリリースしました!

その名も

ProFinder

logo


昨日TechWaveでも取り上げて頂きました。記事はこちら

具体的には、IT系フリーランサーと呼ばれるプログラマーやエンジニア、デザイナーなどを対象に、Facebookのソーシャルグラフを活用し、人脈経由で仕事を請け負うことができるサービスです。
逆から見れば、企業にとって抱えている技術的な仕事を、このサービスを使うことによって信頼できるフリーランサーに依頼できるサービスとも言えます。

つまるところFacebookにおけるソーシャルグラフと呼ばれる人的ネットワークを活かしたフリーランサーと企業とのビジネスマッチングサービスというのが一番適切かもしれません。

弊社では以前よりソーシャル×仕事、ソーシャル×採用という領域には極めて高い関心と期待を持っており、3年以上に渡り様々な角度から研究し、ビジネスモデルを何度も考え、市場に出すタイミングを計ってきました。こういうサービスは早過ぎても遅過ぎてもいけないということを、多くの新規事業の失敗から学んできたので。

米国では一足早くLinkedInというソーシャルリクルーティングメディアの会社が凄い時価総額で上場したり、それ以外にも採用活動や仕事の受発注にソーシャルメディアが活用され始めているのはご存知の通りです。しかしこと仕事、就業、転職という領域に関して考えると、日本という国は一種独特なカルチャーを持つこともあり、それらの事例をそのまま日本に持って来たからといってうまくはいかないと考えています。

とはいえソーシャル×採用、ソーシャル×仕事という領域は、日本でも間違いなく起こりうる未来であることも確信していた私としても、どういうタイミングでどういう対象に、どういうモデルで参入すべきかを徹底的に考え、ProFinerというフリーランサーのためのビジネスマッチングサービスにたどり着いた次第です。
何故フリーランサーなのかはここでは書きませんが、IT系のフリーランサーから変革が始まるはずであり、その変革を牽引する存在がProFinderだと思っています。

昨今、非正規社員、ノマドワーカー、フリーランサーなどなど、終身雇用制度が崩壊した日本でも次々と多様な働き方が生まれており、組織に属さず個人事業主として働く人も右肩上がりに増えています。
その一方で、営業力がないとなかなか個として仕事を請け続けることは簡単ではなく、如何に高い技術力や経験・実績があっても活かしきれていないことも多いのも事実でしょう。

では既存のインターネットビジネスマッチングの仕組みはというと、どうしても顔の見えない相手同士の交渉なので、価格勝負、作品ありき、などなど、経験豊富なフリーランサーにとっては活用しやすいものとは到底言えず、依頼する案件も2〜3万円程度のものが多いという実態からして、全てのフリーランサーが満足できるものではありません。

今回我々が立ち上げたProFinderでは、昨今日本でもユーザー数を急速に伸ばしているFacebookを活用することで、人脈を介して自分のスキルや経験・実力に合致した案件を請け負うことができます。
それによってフリーランスの人は案件探しに走り回ることなく、自らのスキルや経験を登録して依頼を待ったり、自らの対応可能な案件を探して打診したりすることで、信頼のおける相手と仕事をすることが可能となるのが特徴です。

今後様々な組織でIT系技術者が必要とされます。
それこそ一般企業は当然ながら、飲食業や商店であってもホームページやFacebookページを持ったり、サイトをスマホ対応させたりということが求められる時代。まさにProFinderが価値を発揮する機会はますます増えていくはずです。

フリーランスの人達にとっても本当にスキルや経験、そして多くの人からの信頼があれば、仕事を探すまでもなくProFinderに登録しておくだけで毎日大忙し、そんなプラットフォームになれればと思っています。

英語・日本語に対応することで、昨今急速に伸びつつあるアジア圏などでも十二分に活用できるサービスであり、将来的には日本の企業がインドネシアやベトナムの技術者に依頼を出したりすることも可能でしょう。そういう時にこそ人脈経由であるという特徴が極めて大きな意味を持つかもしれません。
Greenという3000社以上のインターネット・IT関連企業が使う求人サイトを手がけて来た弊社だからこそ、できること、わかっていることがあります。

その全てを注いで企画・開発したProFinderの今後にご期待下さい。

多くのフリーランス、多くの組織に活用して頂くことで、より価値のあるものになっていきますので、是非とも皆様にもお力添え頂ければ幸いです。

最後に、寝食忘れてこのサービスのリリースに尽力してくれたプロジェクトメンバーの皆さん、お疲れ様でした。
といってもこれからが更に大変ですが、世の中の期待してくれているフリーランスの方々のためにも、組織の方々のためにも、がんばりましょう!!

先日日曜日に偶然テレビ東京で放映していたソロモン流を見た。

その日は若干28歳にして超人気パン屋ドミニク・サブロンの日本の責任者を務める榎本哲氏の特集。

何気無く見ていたものの、榎本氏のパンに賭ける情熱や拘りに感動を覚えた。

たかがパン屋だと思いがちだが、その裏側は生半可ではできない努力と拘りがある。
やはり数多くあるパン屋の中で、行列ができるにはそれなりの理由がある。

彼にとっては平日も週末も関係ない。
それどころか深夜も朝も夜も関係なく、毎日深夜から仕込みを初めて夕方くらいにとる3時間くらいの睡眠が一日の睡眠時間だというから、拘りや努力もさることながら、それを実行する体力も凄まじいものがある。

司会の船越さんの

「なんでそんなに頑張れるんですか」

という質問に対しても、

「気になっちゃうんです。趣味みたいなもんですね。」

と。

好きこそ物の上手なれとは良く言うが、彼は本当に多くのお客さんに喜んでもらえるようなパンを作りたいという一心でやっている。

恐らく毎日が充実しているだろうし、本当に自分の仕事に誇りと責任を持っているように見えた。

週末が来ることを楽しみにしながら、毎週月曜から金曜まで何とか仕事をこなしている人も沢山いるだろうと思う。そんな人が榎本氏の働きぶりを見たら、心から羨ましいと思うか、もしくは大変そうだなとしか思わないか、両極端な反応をしそうな気がする。

そういう意味では、職人さんなどは仕事を趣味のように捉えている人が多いのかもしれない。
凄くわかりやすいし、こだわりを形にしやすいのもあるのだろう。

逆に会社員やビジネスパーソンに置き換えてみると、少しイメージしづらいのかもしれない。
が、自分の関わる組織や事業に対して、榎本氏くらいの拘りとプライドと責任と夢をもって取り組めるようであれば、本当に毎日が楽しいだろうし、ビジネスの世界でも一流になれるはず。

私自身も毎日楽しく働いているつもりではあるが、今まで以上に拘りとプライドを持って経営を担っていきたい。

ソロモン流といい、情熱大陸といい、最近テレビから良い気付きをもらうことが多い。
ネットが中心の生活とはいえ、テレビのコンテンツ力もあなどっちゃいかんなぁ。


「昔は同情と心配ばかりされていたけど、今は羨ましがられます」

先週の情熱大陸(日曜23時からTBS系列)で特集されていたシーカヤック冒険家(37)が番組内で言ったコメント。

奥さんと小さな子供とともに石垣島に住む37歳の男性の特集。
彼はシーカヤック一つで日本からオーストラリアやインドネシアの島々に向かって海を渡って行ってしまうという冒険家。しかし職業は無職。。。

島に来る観光客のガイドと雑誌への投稿などで生計を立てているらしい。
家庭菜園はもちろんのこと、海へ出て魚を取って食料にしているという。

なんともワイルド。
東京では考えられないくらい原始的な生活だが、本人はもちろんのこと、家族の顔にも不安の色は全くなく、楽しそうで幸せそうだった。


私自身、社会人になってからもビジネスという土俵ではありながらも、自分が好きなことばかりやってきた。苦労は多かったし(今も)、しんどいことも多かったものの、本質的には自分が楽しいと思えることを徹底して追求してきたと自負している。

なので同窓会など様々な場所で旧友と会っても、いつも「楽しそうだね」と言われるし、誰かの話を聞いて羨ましいと思った事はほとんどない。

ある意味勘違いも含めて、それくらい自分の人生は充実していると思い込んでいたのだから、本当に幸せな奴だと思う(笑)。

しかし先週の情熱大陸で無職のシーカヤック冒険家の表情や話す内容、家族の表情、日々の風景を見て、何となく嫉妬している自分に気付いた。

直感的に自分より人生を楽しんでいるような気がしたのだろう。
もしくは自分とは全く違う楽しみ方を実現しているということを感じたのかもしれない。

その上で彼を見て改めて思ったのは、経済的に裕福であることが幸せな人生ではないということ。
彼の生活や彼の旅先の島々の住民の生活を見ればわかるが、ポルシェもエルメスも何の価値も持たない。

一度の人生、最高に充実した人生にできるよう、本気でやりたいことに没頭しよう!


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