麻布十番で働くCEOのBlog(旧・南麻布で働く社長のblog)

成功報酬型求人メディアGreenの運営や、インターネットサービスの企画・開発を行う株式会社アトラエの社長のblogです。

2013年05月

今日は新しいサービスを生み出すことについて考察してみたので、それについて。

世の中に新しいサービスを生み出し、成功させるということは本当に難しいとつくづく感じる。

それでも事業を生み出し、成功させるためにはいくつかのポイントがあるような気がする。

もちろん世の中に出回っているリーンスタートアップなどの戦略論や手法論も大事だと思う。
しかしそれだけでも新規事業を成功させることはできない。

戦略論、手法論の上位概念にあるのは、間違いなくその事業を立上げることに対する想いである。
ちょっと日本人的根性論みたいに聞こえるかもしれないが、あらゆる事例を見てきた私としては、その想いこそが新規事業を成功させるためのMust要件だと確信している。

インターネットサービスが世の中に出回り始めた当初は、米国で流行ったサービスを焼き回しや、思いつきレベルのアイディアサービスでも、センスとスピードによって成功してきたのは事実だろう。

しかしインターネットサービスも一通り揃ってきたこのタイミングでは、単なるセンスやアイディアで立上げたサービスや、海外から輸入してきただけのサービスでは簡単には成功できない。


これまでにゆうに5000社は越えるであろうベンチャー企業と取り引きをしてきた私自身が、成功しているサービスを立上げてきた人達と接する中で共通して感じるのは、そのサービスに対する強いパッションや問題意識に他ならなかった。

クックパッドやフォトクリエイト、モニプラ、Buyma、NP後払い、などなど、今となってはそれぞれ有名かつ成功しているサービスばかりだが、当初はどれも相当に苦戦していたのは周知の事実。

それでも、一定の成功を納めてからそれらのサービスを知った人達からすると、

「良く出来たビジネスモデルだね」
「競合は何でいないの?」
「どうして今まで誰も思いつかなかったんだろう?」

なんて思ったりするのだろう。

でも彼らの立ち上げから現在の成功に至るまでの経緯や苦労を知っている立場から言わせてもらえば、同じビジネスモデルを同じタイミングで立上げていたとしても、ほとんどの人は途中で断念しているに違いない。正直そんなにスムーズに簡単に成功に至ったモデルなんてそうそう存在しない。


我々自身も、現在の主力事業である成功報酬型求人メディアGreenを初めて世の中にリリースしたのが2006年9月。

当時は枠売り型の求人広告メディアが市場を席巻していたものの、我々は成功報酬型に移り変わっていくであろう未来を明確にイメージし、世界でも初めて成功報酬型求人メディアをスタートさせた。しかしその後のリーマンショックも含めて、黒字化するまでの試行錯誤は5年近くにも及び、そのプロセスでの戦略転換は何十回したかわからない。

正直もう一度ゼロからやれと言われたら絶対に嫌だと思うくらい大変な道のりを経て今に至っている。
今となっては、「仕組みで儲るビジネスを持っていて羨ましい」とか「センスいいよね」とか言って頂けることも増えてきたし、「何で大手各社はやらないんだろう?」とか言う指摘も頂く。

でもこれだけは言える。そんなに簡単にできるものではない。

事実、我々がGreenを立上げてから数年の間に、10以上の類似サービスが立ち上がっては消えてきた。大手各社も成功報酬型を何度も模索してきたし、今でも模索しているが、構造上戦略転換すること自体も難しいし、転換した後に成功までもっていくことも容易ではないことは何となく理解されているから、思いきってやれないのだろう。


我々は成功報酬型求人メディアが必ず多くの企業と人々に価値を提供できると信じていたからこそ、ここまでやってこれたのだと思っている。やはりKey Factorは「想い」ではなかろうか。


そんな我々も懲りずに再び新しいサービスに着手し始めている。
その名もJobShare

ソーシャルリクルーティングと呼ばれるサービスの一種であり、世界でも初めてのサービスモデルである。つまるところ、あれだけ苦労したGreenの反省もなしに、再び誰も通ったことのない茨の道を突き進み始めてしまった。。。


一方、ソーシャルリクルーティングというと一見流行に乗っているかのように思われるが、我々はインターネット×HRという領域をリードしてきた会社だと自負していることもあり、どこよりも早い時期から市場をウォッチし、この領域でのビジネスモデルを考え続けてきた。

その結果として、このサービスこそが未来の新しい採用のカタチを創り出すものと信じられるだけのビジネスモデルが完成し、それにソーシャルの浸透という意味での機が熟してきた昨年の12月に、満を持してサービスを開始している。

勿論まだまだこれからのサービスであり、半端ない試行錯誤が必要だろう。
実際のこのチームのメンバーは日々マジで忙しそう。。。

それでもこれが実現できたら本当に価値があると思っているからこそ、ちょっとやそっとの壁にぶつかったくらいではへこたれないで頑張れるのだと思う。

I&G Partnersではこれらも新しいことにどんどん挑戦していくが、どんな事業であってもその成功の鍵としてMustなのは「想い」だと思ってる。

起業家を目指す人、新規事業を立上げる人、是非とも自分の想いを諦めずにカタチにしてみてほしい。

明日の夜は久しぶりにSalesチームのメンバーとの達成会。

4月から新体制でスタートしたSalesチームですが、4月達成、5月に至っては当初予算を2週間で達成し、そこから自分達からの宣言によって予算を上方修正し、その予算さえもつい昨日達成することが確定している。

ちなみに上方修正はなんと当初予算の175%。。。そもそもうちの会社がそんな楽な予算設定をしているわけないのに、それの175%というのは前代未聞。

勿論市況が良いこと、Green自体の価値や効果、それに伴う認知度が上がってきていることもあるが、それらを考慮しても、なかなかどうして凄い成果だと言えると思う。

本人達もぎりぎりの中でやっているはずだけど、何だか妙に楽しそう。
そして少しづつ自信がみなぎってきている、そんな印象さえするから不思議。


そもそも一般的なサラリーマンの感覚では予算が上げられたらネガティブに捉えるだろう。

それを自ら上方修正して、そこに向けて更なる試行錯誤を繰り返し、やりきるという、何とも挑戦的かつ積極的な行動はまさに「常に挑戦者たれ」「期待を越えろ」という我々の行動指針らしいアクション。そしてそれによって彼らも多いに学び、成長し、自信を掴み取り、高い高揚感と達成感を得ている。

高い目標を掲げ、高い成果を残す。本当は自分でも心のどこかで無理かもしれないという思いがよぎりつつも、その弱い気持ちを打ち消し、必死になってやり遂げる方法を考え、やり抜く。そこに自分達の成長があるのだと思う。

確かにここまでやってくれれば「本当に良くやってくれた。是非美味いもの食いに行こう!」と心から思えるし、共に飲む酒もさぞ美味いだろう。

セールスチームは上半期にベストプロジェクト賞を取ったことにより、ウイニングカルチャーが染み付いてきている気がする。こうなってくるともう予算は達成して当たり前という感覚になり、万が一予算が達成しなそうだとなると、誰に指摘されるまでもなく焦ってドキドキし必死になり冷や汗をかくようになる。勝つことに拘るというのはそういうこと。是非ともこのまま常勝チームとして半期やりきってもらいたい。


ちなみにそんなセールスチームはメンズのみのチーム。
ということで美味しい肉を食べた後の二次会は、彼らの希望により六本木の夜のお店に流れることになりそうだけど、今回くらいは喜んでお供するかな。

先週の木曜と金曜、Infinity Ventures Summit 2013 Springというイベントに参加すべく1泊2日で札幌まで行ってきた。

このイベントはITやインターネット、メディアなどのアントレプレナーを中心としたベンチャー企業の経営者が集まるイベントで、半年に一度開催されている。

半年前は京都で開催され、今回は北海道の札幌で開催されたのだが、世界各国から招待された経営者を含めて約600人もの経営者が一同に集まる巨大イベントである。

個人的に前回以上に今回は学びが多かったように感じている。そのあたりについて少しだけ整理してみたいと思う。


1.セッションのテーマによる影響
前回、前々回とソーシャルゲームに関する話題に偏っていた印象があったものの、今回はゲームの次にくる新たな領域に関するディスカッションや、スマホやタブレットといったデバイスの多様化による可能性、また更には経営チームやIPO経営などと、多岐に渡るテーマについて取り上げられていたのが凄く良かった。

2.自社の成長フェーズによる影響
自社の事業フェーズが少し変化したこともあるかもしれない。ある意味耐える時期から伸ばす時期に突入し、リスクテイクしつつもトップラインを大きく伸ばしていくという今のI&G Partnersのフェーズにおいて、既に一歩も二歩も先を走ってる経営者達とディスカッションできるのは大変に学びが多い。
ベンチャー企業の経営者は時には外部との交流を押さえてでも社内に力点を置かないといけないフェーズも多々ある。正直リーマンショック後はそういうフェーズが長かったが、ここ半年くらいは社員も育ち、事業も軌道に乗り始めたことで、少し未来を見据えて動けるようになりつつあった。そういうフェーズにおいては成功している経営者達の話しを聞けるというのは何よりも学びが多い。

3.自分自身の知識の向上
私自身、そもそも人材業界出身者ということもあり精通しているのは人材ビジネスや人事・組織領域であったりするが、ここ数年インターネットサービスを運営する企業の経営者として試行錯誤してきたこともあり、ネットビジネスに関するリテラシーがだいぶ向上してきているように感じる。
それによって同業界の若い経営者や技術出身の経営者とも何とか共通言語でコミュニケーションができることで、幅が広がったように感じる。


こんな理由で今回は得るものが前回以上に多かった。

そして何よりも自分より圧倒的な鼻息の荒さで成長しようとしている若き起業家達と話せたことで、オッサンぶってる場合じゃないということや、自分自身のスピード感が鈍ってきていることも改めて感じることができたことは収穫だった。

シリコンバレーを中心にインキュベーターとして活躍するYコンビネーターの本によれば、スタートアップの起業家として成功確率の高い年齢は20代後半らしいが、そんな確率論は知ったこっちゃない。

気力、体力ともにまだまだ十分いける。次回のIVSまでにもう一段、ニ段のステップを登ってやろうと強く思ったIVSだった。


何よりも嬉しかったのは、挨拶させて頂く経営者の方々の中でGreenJobShareをご利用頂いている企業が本当に沢山いらっしゃったこと。正直4年くらい前に参加させて頂いたときは著しい変化で、全社員で日々頑張ってきているゆえに本当に嬉しかった。
私自身、なかなか取引先全てを覚えきれておらず、お声掛け頂いて初めて知ることが多く、その点については反省しきり。。。

でもこれからも多くの企業に価値を提供できるサービスを創り続けたい、心からそう思えた。

そして近い将来、より影響力のある会社となり、参加者側ではなく登壇者側として若き起業家達に何かを伝えていけるような存在になっていきたい。

最後に、、、

毎回毎回あれだけのイベントを運営してくださっている方々、いつも本当にありがとうございます!
このイベントが起業家に与えている影響は計り知れないと思います。引き続き価値あるイベントとして運営していって頂ければ嬉しい限りです。

弊社では全社で話し合い、子供を持つ社員に対して手当を支給することを決定した。

従来は実力主義による半期年俸制と、住宅手当のみの給与形態としていた。

今回考えることにしたきっかけはとある社員からの「年功」や「子供」「家族」に対する手当を出してもらえると凄く嬉しいという提案。というか希望。

従来は実力主義を標榜し、若かろうと結婚してようと、年輩だろうと、子供がいようと、基本的に会社の成長に対する貢献度に応じて給与を払うことが公平であり、プロフェッショナルの集団としてあるべき姿ではないかと考えてきた。ベンチャー経営者にはそういう発想をする人が多いように思うが、まさに私自身もそうだった。

その一方で弊社では若い社員が多いにも関わらず、子供を育てながら頑張っている社員が多い。
子供がいることによっていろいろな苦労があるという。
保育所の空きが見つからず共働きができなかったり、共働きであれば病気の時はどちらかが帰らなければいけなかったり、いろんな意味で子供がいることによる出費や苦労があるのが現実のようである。

また弊社では半径3.5キロ以内であれば住宅手当を出しているものの、子供がいて、奥さんが休職していたり専業主婦だったりすれば当然ながら港区南麻布の周辺に住める人は限られる。
でも本当は子育てをしながら働く人ほど、職住は近接している方がいろいろと便利なことが多かったりもする。

一方でプロのスポーツ選手などであれば、そんな家族構成によって手当があるなんていう話しは到底ありえない、とか考えてみたり。。。

などなど、いろんな現実を知り、自分なりに考えた上でたどりついたいくつかの考え方。

1つは、I&G Partnersでは経営者が子育てをしながら頑張る社員を応援するというメッセージや価値観を伝える一つの方法なのではないかということ。社員の子供達を全社員で応援し、子育てをする社員が心強く思ってくれたり、頑張ろうと思ってくれたらそれは大いにプラスになると考えた。

もう一つは日本全体の少子高齢化問題。日本の未来のためにも子供を多く生み、育てることは社会全体が応援していかなければならない。日頃より会社というのは社会の公器であると思っている私としては、微力ながらもできることからでもしなければいけないのではないか、そう考えた次第。


そういう発想のもと、先日全社員に意見を募ったところ、いくつかの手当案の中で、この子供手当だけがほとんど全員賛成で承認された。(別に社員による承認制度があるわけではないが。。。。)

それほど大した金額にはできないかもだけど、子供のいる人達にとって、子供のいない社員までもが子供手当に賛成してくれるというのは、まさに仲間達が自分のことを応援してくれているという気持ちにもなるかもしれない。

導入してみないとどういう効果があるのかはわからないが、いろんな意味でI&G Partnersらしい意思決定ではないかと感じる。

導入は2013年10月から。詳細はこれから詰めます。

しかし子供手当というネーミングは早めに変えないといかん。
この名前だと途中で支給打ち切りになりそうで縁起悪いので(笑)。

今年のGWの前半は、親友達とその家族とともに2泊3日のキャンプ&サーフィンin千葉。
GWのキャンプは毎年恒例の行事。

親友の1人が大量のキャンプ道具を持っていることもあり、いつもその彼に甘えつつ、最高の贅沢かつ楽しい時間を過ごしている。

その後3日間仕事をし、GW後半に突入。

GW後半はというと、前半3日間をキャンプ&サーフィンで遊びほうけてしまったことで、貯まりに貯まった仕事と英語の勉強、そして読書を一気にこなす時間に。

天気にも恵まれ最高の4連休だったものの、結局自宅周辺から離れることなく、自宅、カフェ、ジムくらいの移動範囲の中で何とか貯まったTo Doをこなしつつ、GW最終日の27時にこのブログを書き始めている。

といってもまだ明日までにやるべきことが終わっていないこともあり、ブログを書いてちょっとした気分転換。

仕事、読書や情報収集、英語学習、ワークアウト、趣味(サーフィンやゴルフ)、友人との付き合い、家族サービスなどなど、やりたいことは山積している。

それでもどう頑張っても1日は24時間。これだけは世界共通。
睡眠時間にしても人間の限界がある。どう頑張っても4〜5時間くらいが継続できる限界ではないか。

必然的に残った20時間弱をどう使うかということになり、そこを必死に考えざるを得ない。
そうするとどうしても絶対不可欠でないものは劣後にしていかざるを得ない。
結果として自分の人生において必要なものが選りすぐられて残っていき、それらに日々全力で取り組んでいく。

忙しそうとか、無理し過ぎとか、いろいろと言われるが、自分にとってベストなことに対して、限られた時間を最高に有益に使っていると感じている。

時間を持て余していた学生時代とかよりも、今の方が数段充実した人生を過ごしていると感じる。

GWも忙しい日々だったが、久しぶりに落ち着いていろいろと考えたり、取り組めたことで、明日から(既に数時間後だが。。。)心地よいスタートが切れそうな気がする。

息抜きはこのあたりで終えて、仕事に戻るとします。では。


昨日は20時から若手8名ほどを収集して、現在I&G Partnersの抱える課題について延々5時間近くに渡り議論をした。

いろんな意見が飛び交い、最後の最後までまとまることはなく、25時を迎えたところでとりあえず終了ということにし、この続きは私の方である程度整理して、次なる場で議論できるようにするということ解散に。


もしかしたら一部の社員は、これだけ長く議論したのに明確な結論がでなかったことや、アクションプランに落ちなかったことなどについて、少し不満を持っているかもしれない。

ただ私個人的にはこういう会議も大いに大事だと思っている。

勿論会議には必ず時間内に意思決定をしたり、少なくとも次なるタスクやアクションプラン、担当を決めることが必要となるものが多い。それはそれで当然だろう。

一方で夜や早朝、週末などの時間を使って、延々と落としどころのない議論を続けることにも大きな意義はあると思っている。

少なくとも経営者である私にとっては、日頃経営者として組織をより良くするために考えている議題について、社員達が知恵を貸してくれるわけであり、現場の意見や気持ちを聞くこともできる良い場となる。

また落としどころを創ろうとしすぎることによって予定調和に終わりがちな日常的な会議とは異なり、時間や結論を気にすることなく徹底的に本質を追い求めて議論することは、参加者全員のインプットにつながるし、組織や事業を大きく変革するような気付きにつながることがある。

もちろん議論しっぱなしにせずに、そこで拾った意見や課題やアイディアを整理し、最終的に改善につなげるように風呂敷をたたむということも大事で、そこが結構難しいのは事実だろう。ただ予定調和ばかりのサラリーマン的な会議ではなく、心の底から組織をどうすべきか、何が課題か、答えのない議論を突き詰める習慣は社員の成長の良ききっかけになり、会社を良い方向に導くきっかけとなると思っている。

ということで私に課されたミッションは、明日以降の休みを利用してその議論の中身を整理し、広がりきった風呂敷を何とか畳むということ。。。なかなか厄介だ。

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