麻布十番で働くCEOのBlog(旧・南麻布で働く社長のblog)

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2013年07月

おかげさまで会社は比較的順調に推移しているが、目指しているところからすれば全く満足いくレベルではなく、もっともっと努力をしないと自分のビジネス人生が先に終わってしまうのではないかという漠然とした焦りを最近良く感じたりしていた。

既存事業をもっと伸ばすにはどうしたらいいか。
新規事業をスケールさせられるか。
ビジネスにおける勝負には未知数のことが多い。


英語力についてもそれと似たような焦りの中でもがいていたように思う。

2015年10月から社内公用語(全社員が目を通すようなメールや資料やプレゼンのみですが)を英語にすると社内外に宣言したものの、本当に38歳から初めてまともに英語を勉強し始めた自分が、たかだか2年ちょっとでそこまで到達できるのか、、、、とか。

周りからも「そんな勉強方法だと話せるようにはならない」とか「TOEICは意味がないよ」とか、まあいろいろとアドバイス(?)もあり、多少戸惑いながらも何とか前に進もうと努力していた感じ。


最近、いろいろと本を読んだり、尊敬できる人とかとも話をしてみて、何となくその答えがわかってきたような気がしていたが、今日また親友と話しをする機会があり、確実に問題の根本がわかった。

ま、何のことはない、自分の意志が弱いだけのこと。

自分では結構頑張っていると思いつつ、できない言い訳やできない理由を逃げ道に120%では取り組めてなかっただけのこと。仕事も英語も自分の力を120%出しきれていたかと言われれば、自信をもっては言えない。

特に英語については仕事や会食で忙しいことなどを言い訳に、自分の心地よい範囲でしか努力できてなかったことは自分でもわかっていた。英語もワークアウトも何でもそうなんだろうが、心地よい範囲を越えて負荷をかけてこそ初めて成長がある。

楽しくやればいいじゃん、という人もいると思うが、自分の性格的にも目指している目標から考えても、楽しくやっているだけだと、恐らく結果が楽しくないことになっているはず。負荷をかけまくって120%の努力をし、その結果として成長が実感できたり結果が伴えば、それが楽しみに変わっていくことはこれまでのビジネス人生において散々経験してきた。


しかし世の中には自分に本当に厳しくできる凄い奴がいる。
私の周りにも数人だけ思い当たる奴がいる。

彼らと自分を比べると到底ストイックさが違いすぎるし、そこで勝てる気は毛頭しない。
本能的にできるだけ楽な方向に向かおうとしてしまう自分の怠惰な性格も、39年も生きてきたのでとっくに気付いている。

だからこそ、自分にはないものを持ってる人達と接する機会を持ったり、本を読んだり、ソフトバンクの孫さんのプレゼンを聞いたりすることで、自分を鼓舞し、自分自身の強みでもある負けん気の強さとプライドの高さを原動力として何とか乗り越えていければいいと思っている。

多くの人は強くない。自分の意志は弱いと理解した後に、諦めずに逃げ道を塞ぎ、環境を整えることで、目的を達成する。それができるかどうかが結果に出るのだと思う。

ビジネスでも何度もそうやって乗り越えてきた。

英語もやらないといかん。ビジネスとの両立は可能なはず。

私を含め多くの人に当てはまるのは、成長を阻害しているのは自分の心であるということ。
意志の力が弱いのだということを理解し、どうするかが大事。

ということで英語も仕事も遊びも全部やる方法を全力で考え実行してやろうと心に誓った今日でした。

きっかけをくれた親友T氏に感謝。

「尊敬する経営者は誰ですか?」

講演や会社説明会などの際に決まって聞かれる質問の一つ。

今までは基本的に尊敬する経営者は沢山いるが、誰か一人の経営者を強く意識していることはないと回答していたが、最近では「国岡鐵造」と答えるようにしている。

既にご存知の人も多いかもしれないが、国岡鐵造とは、百田尚樹氏の著書『海賊とよばれた男』に出てくる主人公の名前である。この本は出光興産の創業者である出光佐三氏の生涯を書いた本であり、国岡鐵造というのはまさに出光佐三氏のことを言い換えたにすぎない。


海賊















ではこの人物の何が凄いか。

勿論この本が全てではないかもしれないが、少なくともこの本に出て来る国岡鐵造の凄いところは、半端ない視点の高さと実行力に他ならない。それを一言で言えば器の大きさという言葉が一番しっくりくるかもしれない。

「官僚達の夏」を読んだときも近しい衝撃を受けたが、今の日本の豊かさはこういう本気で国を考える人達による、想像を絶するほどの苦労と努力によって実現されたのだと改めて感じさせられる。

勿論時代が違うと言われればそれまでだが、本質的なものは何ら変わらないように思う。
つまり会社とは社会の公器であり、中長期に渡り人々が幸せに生きていくために編み出された方法論にすぎない。そこで働く人々や、提供されるサービスを受ける顧客が幸せでなければ会社組織の存在意義などないに等しい。

時価総額や資産形成、売却してエグジットするのも勿論悪いことではない。
当然時代背景もだいぶ異なる。

それでも今の日本を世界でも名だたる国へと再度押し上げるためには、国岡鐵造のような私欲を持たないリーダーが必要であり、そういうリーダーが何人いるかが変われるかどうかの分れ道ではないかと思う。

ソフトバンクの孫さんなんかはまさにそうなれる可能性を秘めた人なのかもしれない。
それ以外にも政治家にも本気で日本を変えようとしている人は間違いなく存在している。
ただ日本ではそういうタイプは叩かれることが多いのは本当に残念でならない。

私含め、自分達が私利私欲を捨てて国のために人生を捧げるような高尚な人間にはなれないにしても、せめてそういう人達を本気で応援し後押ししてあげるくらいはしていかないといけないと思う。

橋下さんしかり、孫さんしかり、鈴木寛さんしかり、渡辺美樹さんしかり。

自分はたいして何もせずに、頑張って動いてくれている人を外から批判し、足を引っ張っているようでは日本はますます落ちていってしまう。我々もそろそろ気付かないといけない。


私自身、私欲を捨てられるほど高尚な人間ではないものの、この本を読んで改めて誇りを持てる組織を創り上げなければいけないと感じた。そして一人でも多くの社員や顧客や株主が幸せになれるように務めることが創業者としての責務であると。


海賊と呼ばれた男、まだ読んでない人は是非読んでみることをお薦めします。
ちなみに私はこれを読んでからというもの、ガソリンスタンドは出光を探すようになりました(笑)。

経営とは結局のところ実現したいと思える目標に向かって組織を成長させること。

最近良く考えるが、何よりも大事なのはどのレベルやどういう組織を目指すのかということ。

成長させるためには、リスクをとって挑戦していく必要がある。

例えば弊社の例でいっても、今の延長線上には優良な中小零細企業はあっても、日本を代表するグローバルベンチャー企業の姿はないと考えている。とするならば今の状況は成功でも何でもなく、目標に向けた単なるステップに過ぎず、このまま安定成長してしまうと私自身が老いる前に目標を実現することが不可能となり、ゲームオーバー。つまり経営者としては失敗を意味する。


結局、とったリスクの分だけ成長がある。
とすれば、どのレベルのリスクをとって挑戦するか。
それはどのレベルに会社を成長させたいかという経営者の意志の裏返し。


ソフトバンクの孫さんの経営手腕を見ていてまさにそれを痛切に感じる。
ボーダフォン買収のときも世の中のほとんどはネガティブに見ていた。
しかしそれを見事に乗り切ったからこそ今がある。
今回のスプリントの買収はそれを更に上回り、その結果格付けが落とされたりと、相変わらず世間の見方はいろいろとあるが、孫さんは全く意に介さず、自らが実現したい目標である世界一の会社を創ることしか考えていないから何とも凄い。

結局限られた時間で相応に成長しようと思えば、普通では取れないリスクをとったり、一般的には考えられない挑戦をし、その難局を乗り切っていかなければいけないのだろう。勿論リスクをコントロールしながら実行するのは当然で、リスクをテイクするだけでは命がいくつあっても足りない。そもそも雇用を抱える経営者として善管注意義務に反する。

弊社としても、昨年10月から今年の3月までの上半期は、小さいながらもリーマンショック後初めて攻めに転じリスクをとって挑戦した。その結果が4月からの下半期の成長に如実に現れている。
決してアベノミクスに頼った偶発的な成長ではなく、リスクをとった挑戦の上での対価である。
その経験により改めて上記したような「しゃがんだ分だけ高く飛べる」感覚を実感した。

10月から始まる第11期、いよいよ10年を越えたこの節目に新たに大きな飛躍を近い、リスクを許容した挑戦をしかけたいと思っている。

エグジットとして売却を選択する経営者も多い昨今だが、自らの目指すものを信じ、挑戦していくのみ。

せっかく起業という道を選んだからには、人よりも大きくしゃがんで、人よりも大きく飛んで目立ってみせようじゃないか。

最近私の中でいろいろと気付いたことや学んだことがある。
それはモチベーションということについて。

長いこと人々の転職に関わる仕事をしてきたり、大勢の若い社員をマネジメントしてきた中で良く耳にしてきた言葉が「モチベーション」。

多くの人が働いている途中でその仕事に対するモチベーションが下がったりする。
逆にマネジメントサイドはあの手この手を使いながらそのモチベーションを上げようとしたり、下がらないよう日々試行錯誤したりする。


最近強いチームについて考察してみた。

中でもプロのスポーツチーム(私の場合はサッカー日本代表)を意識して、彼らはモチベーションが下がったりするのだろうか、彼らのリーダー(時に監督であり時にキャプテン)もモチベーションを上げようとしたり、下がらないような工夫をしているのだろうか。

恐らくしていないのではないか。というかしてないはず。

選手一人一人、テンションが高いときと低いときはあってしかるべきだと思う。
しかしモチベーションが下がるということは、そのチームで勝つことや世界トップレベルで戦えるようになるというその大義に対して意欲が失われるということであり、であればそのチームにいること自体がおかしい気がする。

自分なりの課題、自分がチームの勝利に貢献できていない、自分がレギュラーの座を獲得できない、自分のミスでチームが負けた、などで悩んだり、深く考えたり、反省したりすることは当然だが多々あるはず。しかしチームとして何を目指しているかという大義に対するモチベーションが薄れるということではないだろう。

具体的な例を出してみる。

サッカー日本代表がブラジル代表にぼろ負けした。

そこで、

「あれだけ練習してこんなに差があるならもう諦めるしかないよ。持って産まれた才能に差がある。」

と嘆いてモチベーションが下がってしまう人と

「あれだけ練習してもまだこんなに差がある。まだまだやれてないことがあるんだ。次までにどうやってこの差を埋めてやろう。」

と課題として捉え、勝つという目標に対するモチベーションは一切ぶれない人がいる。

サッカー日本代表の選手はどっちだろうか。間違いなく後者だろうし、後者であってほしい。
本当に全メンバーが本気で世界レベルを目指しているなら、絶対に前者になることはない。
方法は見直すだろうし、反省会もするだろう。戦略も立て直すだろうし、新たなメンバーを招集するかもしれない。でも世界レベルを目指すことを諦めることはないはず。


翻って会社の場合はどうだろう。

会社として組織として目指していることや実現したいと思っていることに対して、本当に自分自身がコミットできているのであれば、そこに対してモチベーションが下がったり上がったりはしないのではないだろうか。

自分が思った以上に貢献できなかったり、自分がイメージ通りに活躍できないことに対する焦りや不安やストレスはあるかもしれない。しかしそれは打開すべく試行錯誤し努力する以外にない。それと、本質的なモチベーションを下げてしまうことは本来全く別次元の話し。

つい視野が自分中心になり、目の前の仕事、作業、役割、評価にばかりがフォーカスされ、そこがうまくいかなかったり、その業務自体が楽しいことでないとモチベーションが下がってしまったりするような社員ばかりであれば、プロスポーツチームのような強いチームにはなれない。

とどのつまり大義にコミットメントできている仲間が集まっているチームにおけるリーダーは、モチベーションを下げないように試行錯誤したり、モチベーションを上げてあげようとなんてする必要はなく、メンバー1人1人の能力を最大限活かせる環境を作ってあげたり、メンバー1人1人のスムーズな成長を促進するようなフォローアップをしてあげることで、より大義の実現に近づくことだけにコミットすれば良いのではないか。

大体モチベーションなんて他人から上げてもらうものではなく、自分の中から湧き出てくるものであるべきだし、他人から上げてもらったモチベーションなんてまたすぐに下がってしまう気がする。

ということでI&G Partnersではメンバーのモチベーションを気にしすぎることなく、目標達成にコミットした強いチーム作り、それに見合うリーダーシップを発揮していきましょう!

組織の中で機会を勝ち取る上で重要な要素、それは社内レピュテーション。

実力、成果、意欲、ポテンシャル、もろもろ重要ではあるものの、社内の仲間からの見られ方や評価、さらには印象などによって圧倒的に他の人よりも多くのチャンスを手に入れることができる。

組織内での人物イメージ、キャラクターなども含めて、仕事を頑張っていて、信頼ができ、関わる仕事には120%の成果を追求するなど、大小様々な仕事を実行していく日々の中で培った信頼というか評判というか、それが社内レピュテーション。

極端な話し、一目置かれることで、日頃なかなか聞いてもらいづらい意見なども時間をとって聞いてもらえたりする。

勿論フラットなベンチャー組織において、大事なのは誰が言ったかではなく、何を言ったかであるというのも正しい。

とは言ったところで、現実的には日々常にドタバタしているわけで、

「こいつが言うからには余程なのかもしれないな。ちょっと聞いてみよう。」

というジャッジが全くないかといえばそんなことはないというのが実状。

やはり聞く気持ちにさせる人というのは存在する。

逆にそういう期待をあまり持たせることができないタイプの人も存在するだろう。

「恐らくまた利己的な着眼点なんだろうな。。。」

と先入観を持ってしまったり。

何度も言うが誰が言うかではなく、何を言うかが本質ではある。

しかしレピュテーションがあることで説得力が増したり、説得する機会を得られたり、そもそも仕事においてあらゆるチャンスを得る可能性が高まるのは間違いない。

レピュテーションを高めることは実は組織の中で、自らの力を120%活かすには結構役に立つもの。

そのためには、日々依頼された業務は任された仕事に対して、90%ではなく120%で対応するというように、少しづつでもいいから毎回どんな時も期待を越えること、そして周りを元気にさせるような態度を取り続けること、さらには自らの目指す高いレベルや挑戦意欲を周囲の仲間や上司に伝え続けること。それによって必ずあるタイミングから社内での存在感が変わっていくはず。

社内レピュテーションは一度ついてしまうと面倒なので、是非早めに意識を。

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