麻布十番で働くCEOのBlog(旧・南麻布で働く社長のblog)

成功報酬型求人メディアGreenの運営や、インターネットサービスの企画・開発を行う株式会社アトラエの社長のblogです。

2013年10月

11月4日月曜から1週間ほどニューヨークに行ってきます。
お恥ずかしながら人生初のニューヨーク。


社員からも

仕事ですか? それとも遊びですか?

と聞かれたけど、ちょっと説明しづらいが何となくどちらでもないイメージかな。

いわゆるビジネス的な出張ではないし、かといって休暇をとって遊びに行くという感覚でもない。
強いて言うなら経営者としての見聞を広めるために行こうと思っているという感じが一番近いかもしれない。

先日ハノイに始めて行ってきたが、現地でいろんな話しを聞き、現地の人とも話し、本当に多くのことを得た。以前に上海に数回行ったときも学びは多く、実際の中国という市場は日本で想像していたものと全く異なるものだということも理解した。

また仲良くさせてもらっている経営者仲間の一人からロンドンのモバイルマーケットは実は日本に限りなく似ていて、国の成熟度なども含めて日本企業に多くのビジネスチャンスがあると思うという話しもお聞きし、モバイルマーケットといえばアジアでしょ、なんてステレオタイプのように思っていた自分がいかに世界を知らないか痛感した。


まさに百聞は一見に如かずということなのだろう。

まがいなりにもインターネットビジネスで世界に進出しようなどと宣っている経営者が、実はニューヨークもサンフランシスコもロンドンもパリも行ったことがないなんて恥ずかしくて言えたもんじゃない。

これまでも行きたいと思ってきたし、行かなければいけないと思っていたものの、長い事現場のマネジメントを直接担っていたこともあり、まとまって海外に行けるような時間が取れずにいた。社会人になってカレンダー以外の休日で1週間以上の休みをとったのは結婚式のためにハワイに行ったときのみで、それ以外では夏休みもほとんどとったことないし、もちろん有給休暇なんていう概念もない。

なので行けたとしてもアジア圏というような感じでいた。


しかし先日同じようなフェーズにある後輩のベンチャー経営者がニューヨークに行っていたので、

「良く時間が取れたね」

と言ったときに返ってきたのは、

「時間なんて強引に取らないと取れないじゃないですか。なので毎年前もってマイルでチケット取っちゃって強引に行くようにしています。」

と。


何のことはない、自分が仕事に追われていて忙しいと半ば自慢げに思っていたのは、実は目の前の緊急度の高い業務に追われていて、経営者として重要度の高い中長期的な価値発揮のためのインプットの機会を疎かにしていただけだった。

社員には緊急度と重要度の二軸で業務をちゃんと優先順位付けして対処すべきだと何年も言い続けて来たのに、いざ自分のこととなるとできてなかったというお粗末な話し。

そんな想いから、最も仕事に影響の少ないであろうこのタイミングで行くことを決意したということ。
現在は優秀な2人の事業責任者が現場を全て見てくれているので、そういう意味でも時間を確保しやすいこともあり。

本当はどうせならヨーロッパも行ってやれ、と思ったものの、2015年の新卒採用のイベントが頻繁にスケジュールされており(また目の前の業務に追われているようだが、、、)、今回は一旦ニューヨークだけということで着地。ま、勿論予算的な問題も大いにあるのだけど。。。

百聞は一見に如かず

ニューヨークという東京以上に勢いとエネルギーがあろう世界最先端都市で多くのことを吸収して帰ってきたい。

もしどこかお薦めのお店や場所、ご紹介頂ける魅力的な起業家などご存知の方がいれば、是非ご一報頂ければ幸いです♩

最近の私の経営以外の社内ミッションは未来を見据えた新規事業の企画。
これがまた難しいのなんの。

いよいよピークを過ぎようとしている肉体に鞭打って日々考えまくっているものの、下手に経験があることも邪魔し、アイディアを出せども粗ばかりがすぐに見えてしまい前に進めなくなりがち。

またアイディアだけなら多少面白そうなものが出たとしても、実際にI&G Partnersで実行しようと思うといろいろな制約も存在する。


できること × したいこと × すべきこと


この3つの要素でいうまさに「できること」かどうかと「すべきこと」かどうかが難しい。

ついついしたいことが先にきてしまうが、冷静に考えると思ったよりできることが少ないことで自分の夢と現実とのギャップに苛立ちを覚えたりする。苛立つ前にギャップを埋める努力を着々としていくしかないのも頭ではわかっているが、つい近道を探そうとする悪い癖が出る。。。。


多くの経営者仲間と新規事業については議論してきた。
多くの大先輩経営者の方々の著書や講演も聞いてきた。

そんな中で最近新規事業について思うのは、新規事業を生み出すにはセンスが大事だということ。

一定量のビジネスに関する知識・経験・情報を持っていることが大前提ではあるが、その先は確実にセンスがモノをいう世界な気がする。

次の時代に来る市場、伸びるマーケットは当然ロジックである程度予想可能。
経営者としてはそこにリソースを投下するかどうかなどの判断はすべきだし、これは訓練次第でいくらでもできると思うが、その中でどういうサービスが伸びそうか、ここは数を打つかセンスの良い人間に任せるのが正しい判断だと最近になってやっとわかってきた。

ちょっと前は何でも自分がやるのがベストだという勘違いから、新規事業は失敗の連続だった。。。

ちなみに、うちにもミスターアイディアマンが一人いるが、センスの良いものから悪いものまで大量のアイディアを出してくれる。この中に稀にキラっと光るアイディアがあったりするので、こういう種を見つけ出し、深堀したり、実際に実行レベルに引き上げるのが良い気がしている。


勿論最終的に新規事業を成功させるための要素としては、初期のアイディア以上に実行力や変化に柔軟に対応する力やリーダーシップが求められるのは言うまでもないが、最初のスタートはセンスの良い人間の発案次第。

そう割り切って任せちゃうと肩の荷が下りて,経営に専念できることがわかった。

「新規事業はセンスである!」

なんとも都合の良い逃げ道を発見w

昨日、2013年10月24日をもってI&G Partnersは10歳になった。

2003年に親友と2人で起業してから早10年。
ここに至るまでには本当に多くの出会いと別れを経てきた。
ありきたりであはるものの、振り返れば本当に多くの人に支えられて今があると感じる。

創業した親友も今や立派な起業家としてアジアで活躍しているし、役員だった仲間達も起業していたり、グローバル企業で世界を飛び回っていたりと、方々で活躍しており、本当に有能な奴らと組ませてもらっていたことを改めて実感する。

逆にいえばそれだけ力ある仲間を集めながらも、経営者として彼らの力をいかんなく発揮できるほどの環境やステージを用意してあげられなかったのかもしれないなと今頃気付いたりする。

起業してからの10年間、多くの壁を乗り越えてきた。
本当に目の前には常に大きな壁が立ちはだかっていて、いつの日もどうやって越えるかばかり考えてきたような気がするくらい、試行錯誤の連続だったし、今もそれは変わっていない。

ただ少し違うのは、リーマンショックからの5年、本当に大きな戦略転換を実施し、長期的に戦えるだけの資金的な基盤と人的基盤の構築を最優先し、踏ん張ってきたことで、ようやくインターネット企業としての自力(センス、ノウハウ、開発力、資金力、ブランドなど)がついてきたことを感じることができていること。

ここからアクセルを踏み込み、一気に会社のステージを変えていく。

今、I&G Partnersにいる20人の仲間達はリーマンショックというI&G Partners始まって以来の大きな壁を共に乗り越え、再び成長軌道に乗せようと踏ん張ってきてくれた仲間達であり、強く一致団結できている。

今の仲間の力を200%発揮できる環境を創り出し、これからの10年、会社の存在価値や社会への影響力を大きく上げていくのが経営者としての私の仕事。

今まで支えて下さった多くの企業や個人ユーザーの方々、株主の方々や社員とその家族に心から感謝をしつつ、引き続きI&G Partnersが目指すファンの多い会社、誇れる会社を仲間とともに創り上げていきますので、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いします!!!

写真は昨日の10周年パーティーの模様。知り合いの店でやらせてもらいました。
2つ目は10周年祝いに作ったオリジナルパーカー。
背中には10th Anniversary of I&G Partnersという文字でスカルが描かれています!
3つ目のケーキは社員が用意してくれたんだけど、これじゃあ犯罪者だし。。。


写真


sukaru



写真 のコピー

外面が良いせいか、ブログやFBにポジティブな内容ばかりを投稿しているせいか、最近いろんな人にストイックだねーと言われることが多い。

残念ながら私がストイックでないことは、付き合いが長い人ほど良く知ってるはず。。。

ただ起業家として経営者として、当然ながらある程度努力しないといけないことはあるし、その原動力である負けん気や向上心はそれなりに昔から強い方だとは思う。


先日もとある友人から「何でそんなに英語頑張れるの?」「どうやったらそんなにストイックになれるの?」と聞かれた。


答えは簡単。

「ストイックでないからこそ、ストイックにならざるを得ない環境を自らに課すだけ。」

ということ。

英語であれば妥協を許さないであろう親友に講師をお願いしたり、社員を巻込むことで経営者として恥はかけないというプレッシャーをかけ、2015年10月から社内公用語を段階的に英語にすると公表することで逃げ道を塞ぎ、TOEICという定量的な結果をFacebookで公開したことがまさにそれ。

次のTOEICは来年1月に受けるが、そこでは900点越えを目指している。
正直820点からの900点はとんでもなく遠い気がしているが、目指してないものに到達するわけもないので、まずは目指すことにする。そしてそれをこうやってブログに書いてしまって自分にプレッシャーをかける。


マゾでない限り、そんなに自分にストイックになりきれる人はいないのではないだろうか。

大事なのは自分がストイックではないと自覚することや、自分は意志が弱いと認識することだと思う。
その上で本当に実現したいことがあるのであれば、逃げ道を塞ぐ方法や自分を奮い立たす環境作りに知恵を絞ることで、力技で実現していく。

これがストイックの正体で、世の中でストイックと言われる人は、そういう環境作りが上手かったり、実現したいと思う目標が複数存在している人ということなのだろう。

マラソンなどに似ているのかもしれないが、走りながら「もう無理」「もうリタイヤしよう」とずっと思いながら走り、結局最後まで走っている人が多いと聞いたことがある。外から見るとストイックに見えるが、要は走らざるを得ないような環境創りという意味でマラソン大会に申し込んでいるのかもしれない。

私はマラソンが大の苦手だし、ストイックな環境に身を置くにもその目標や目的がないので、絶対に走らないが、経営者の中でマラソンやトライアスロンが好きな人が多いのは、そういうストイックさなのかもしれないと最近思う。

ということで、ストイックの正体は環境作りに尽きるというのが我が自論。

経営者として良く社員に他責にするな、どんなことでもまず自責で考えろ、ということを言ってきた。
勿論そうあるべきなのは間違いないし、そうしない限り自分の成長にはつなげられない。

最近も数名の社員と深い話しをする中で、ふと自分自身のことについて深く振り返ってみたが、本当にあらゆるシーンで他責にせずに自責でやれているだろうかと。

そんな時にとある知人経営者の対談記事を目にして、完全に出来てなかった事を実感した。


具体的にはベンチャー企業では良くある新規事業の企画立案の話し。

ベンチャー企業においては新規事業をやりたいという社員が結構多いように思う。
一方ででは新規事業企画案が日々積極的に出て来るかというとそうではない。
勿論日々は忙しく、あらゆる業務の優先順位の中で劣後に回ってしまえば、気持ちはやりたくともそうそう時間を取れるわけでもなく、またそれほど簡単に出せるものでもないので致し方ない面がある。

そこまでは私も「自責」の感覚で捉え、新規事業の発表会など経営陣主導でイベントを仕掛けることで、みんなに改めて機会を明確化し、立候補してもらうことで、有言実行で頑張ってもらうようにしたことがある。

それはそれで多少なりとも意欲ある人達が挑戦してくれたが、当然なかなか継続しないし、時間が経つに連れ、単なる単発のイベントと化してしまった。

それに対して心のどこかで

「本当に新規事業やりたいならもっと積極的に考え、経営陣に提案してくるのではないか。うちの社員はあまりそういう意欲がないのではないか。」

という他責に近い気持ちがあったような気がする。


今回目にした経営陣対談の記事でも同じようにイベントを開催したがなかなか思うように参加者が集まらず当初は苦戦したらしい。私はそこで自責の掘り下げが止まってしまったが、その記事ではその理由までを徹底して掘り下げた結果、もっと参加した時のメリットや意義を高めないと忙しい中で挑戦するのも大変な負荷だし、更にそのイベントで役員からボロクソに詰められるようでは参加者の意欲が高まるわけないということに行きついたという。

結局そこから褒めること、フィードバックすることなどを徹底し、そこに挑戦することで自身の成長機会になったり、会社からしっかりと褒めてもらえる、挑戦する意欲を評価してもらえるという風土を構築したことで、半年に一度のイベントに今までとは桁違いの事業案が出されるようになったという。


耳が痛い話し。

自責と他責において、自責ぶって結果的には最後は他責にして、成果までコミットできなかったのは、経営者としてセンスがなさすぎる。そもそも事業企画に弱い社員が多いなら、自分の採用基準が間違っていたということだけであり、入社して頑張ってくれている社員の問題ではない。

改めて自責という言葉の深さを学んだ。

まだまだ日々伸び白だらけの39歳ですw

私自身、ずっとベンチャー企業で仕事をしてきて、お客様の多くもベンチャー企業ということで、ベンチャー企業で働く沢山の人達を見てきた。

ベンチャー企業というのはアドベンチャーに語源があるくらい未来に対する約束されたものがない世界。
逆にいえば自分達の頑張り次第で何とでもなる夢のある世界。

同じ事象を捉えているものの、どういう捉え方をするかによって全く異なる。
将来に向けた道が見えないことを不安だと思うか、決まったレールに乗るのではなく自由に道を描けることをやりがいがあると思うか。


ベンチャー企業において成功する人、成長する人に共通した定義はあるのか考えたことがある。
能力の高い、低いはあると思うが、そこにおける共通項は実はそれほどないのではないかと思っている。

実は精神的なものが一番重要なのではないか。
メンタルタフネスや自分に対する謙虚さと厳しさ、負けん気と向上心と遊び心、そんな要素がベンチャー企業で活躍、成功する人達に共通している要素なのではないかと考えている。

目的遂行のために考えることは至極大事なこと。
しかし意味のないことに悩んだり不安になったりすることに時間をかけていては成長が鈍化する。

プロサッカー選手を例にするとわかりやすいかな。

「俺はこの先サッカー選手として活躍し続けられるのだろうか?」

としょっちゅう悩んでいる人と、

「絶対に活躍し続けたいから誰よりも努力するんだ!」

と考える人の違いとでも言おうか。なんかちょっと違うかもしれないが、まあお気楽ブログなのでニュアンスが伝わればいいとしよう。。。

勿論後者であっても考えることは大事。前者はただ悩んでいるだけ。後者が考えるべきは「ではどういう練習方法や練習量がベストなのか。自分に不足している能力は何か。」ということ。

前者と後者は時間の経過とともに圧倒的な差となって現れる。
前者は差が開けば開くほどに自信がなくなっていき不安度が高まっていくから、より一層練習に身が入らない。後者は気付いたら力がついているからどんどん前向きになり楽しくなっていくので、両者の差は開く一方。


楽天の三木谷さんの本で面白い例が書かれていた。
1.01の法則と0.99の法則というもの。
有名な話しなので知っている人も多いかもしれない。

内容としては、1.01の365乗は37.8で、0.99の365乗は0.03になるというもの。
つまり1日たった0.02の違いが一年経つと大きな結果の差となって現れるということ。

自戒も込めて言うが、毎日1.01なのか毎日0.99になってしまっているのかはすこぶる違う。
絶対に1.01以上の努力をしなければ高みには登れない。
人間誰しも人を羨んだり、誰かと比較して自信を失ったり焦ったりすることもあるかもしれない。
凄い人は沢山いる。

それでも自分が決めた道で成功するべく1.01の努力を続けられれば、いつか自分もとんでもないところに行くはずだと信じることが大事だと思う。

イチロー曰く
『小さいことを積み重ねるのが、とんでもないところへ行くただひとつの道だと思っています』

今一流と呼ばれる人達は、決して天才でも何でもなく、小さい努力を誰よりも全力で積み上げ続けてきただけなのかもしれない。

悩めるベンチャー諸君、共に頑張ろう♩

思い起こせば15ヶ月ほど前から英語の勉強を始めた。
37歳と10ヶ月からの挑戦。

きっかけは会社の成長戦略を考えている中にあった。
インターネット業界は他業界と比較しても国家間の垣根がすこぶる低い。
つまりこの業界で戦う以上、競合相手は世界中に存在する。

一方で日本市場は中長期的に見て、どう考えてもシュリンクしていく可能性が高いと言わざるを得ない。勿論経済成長できる可能性はゼロではないだろうが、人口動態という経済成長において最重要ファクターが完全に右肩下がっていること、そこの改善は今すぐに適切な戦略をとっても数十年を要することを考えれば、自ずと想定できる。

また企業は成長し続けるべきだと思っている。
いろんな理由があるが端的に言えばそうでなければ、能力と意欲と人間性を兼ね揃えたような社員は集められないし雇用し続けることもできない。
知識集約型の業界である以上、「人」が最も重要な資源であり差別化要素。
そう考えれば成長し続ける企業が強いのは明白だし、何よりもその方が楽しい。

それらを考慮すると中長期的には日本市場で戦うのではなく、世界に打って出ることで、世界中の競合企業と同様に我々自身もグローバル化することで、世界中から優秀な人材を獲得し、世界市場で戦うことが大事なのだと考えている。

日本企業が世界中から優秀な人材を採用するときのボトルネックは明らかに語学。
フランスの会社でも韓国の会社でもグローバルに成功している企業の経営陣や幹部層は全員英語ができるし、社内の基本公用語は英語だったりする。

日本語をMust条件にした時の世界のける採用対象者数を1とすると、英語をMust条件にしたときのそれは10以上であることは間違いない。

製造業のように「物」という非言語なプロダクトを海外に輸出しているのであれば、それほど言語の壁は感じないかもしれないが、我々のようにサービスを展開しようと思っている以上、「人」が大事になり、「人」をマネジメントし、「人」を動かすためには、言語の壁は想像以上に大きいと思っている。


そんな背景の元、2015年10月より社内の公用語を段階的に英語化していくことを社内外に発表したところから英語との格闘が始まった。

楽天やソフトバンク、ファーストリテイリングなどの大企業ならまだしも、グローバルにサービスも展開していない小規模ベンチャーが何を馬鹿言ってるんだと思われるかもしれない。
しかし1990年くらいに1人1台パソコンがあった会社は相当少なかったし、パソコンが使えることはMustではなかった。しかし今パソコンを使えない人は正直我々の業界では仕事にならない。

実は英語も10年後くらいには今のパソコンと同じように、英語ができない人は仕事にならない、という時代が来るのではないかと考えている。少なくとも経営やマネジメント、グローバル企業においてはリーダーとして活躍することは不可能なはず。

社内の公用語を英語にするというのはすこぶる大変なこと。
PCと違って数ヶ月やそこらでできるようになんてならない。最低数年の継続努力が必要であり、社員全員となると気が遠くなるほど難しい。それでも少しづつそれが当然の会社にしていくことが、長期的な成長を考えれば絶対に大事なのだと考えている。

自分で勉強を初めたのが15ヶ月前。
社員を巻込み始めたのが10ヶ月前。
私のTOEICの点数は恐らく500点くらいから段階的に伸びていき、先日のTOEICでは820点まで上がって来た。といっても当初のイメージと違って800点くらいでは話しにならないレベルだということはわかってきたが。。。。

一方で一緒に勉強している社員もほぼ全員が700点を越えてきた。
楽天さんが社内に630点という最低限スコアを課していることから考えても、それほど悪いスコアではないと思う。

最終的には全社員850点オーバー。経営陣やリーダーは900点オーバーは当然という状況にしたい。


TOEICじゃ英語力は測れないというアドバイスも良く頂くが、私は英語力向上に関しては誰に何を言われようと、最も信頼できる親友の意見を尊重している。目指しているのは旅行英会話ではなく、ビジネス英語力の向上でありビジネスの実践で使える英語であり、そのためには回りくどくても最も効果的な道を信じて進むことが大事だと思っている。

スモールウィンを得るためにちょっとした英会話力が上がったりしたいという思いは当然ある。
しかし絶対に最終目標までやりきるのであれば、脇目も触れずにまずは900点オーバー、そしてアウトプットトレーニングという親友のアドバイスを信じ、日々努力あるのみ。

40歳まであと10ヶ月を切った。40歳までには900点を突破し、41歳までにはビジネスである程度使える状態にならないと2015年10月からの社内公用語英語化とともに自分自身が不必要な人材になってしまう。

何ともハイプレッシャーな環境を創り出してしまったものの、仕事と英語と趣味と遊びと家庭とで、忙しくも充実した39歳を過ごさせてもらっている気がする今日このごろである。

仕事には、大きく分けると考える仕事と作業する仕事があるように思う。

考えてばかりいては前に進めない。
一方で目の前の作業ばかりしていてば大きなことは成せないし、おのずと労働時間の上限が価値の上限となってしまう。(勿論作業スピードが熟練していくということはあるが。。。)

ホワイトカラーと呼ばれる知識労働においては、このバランスが凄く重要だと改めて感じる。

その中でも経営者は特殊で、作業の時間よりも考える時間を長く取らないとパフォーマンスを上げられない典型的な職務だと感じる。


ただ考える仕事は辛い。
どれだけ考えても何も思いつかなかったり、良い考えに至らないことは頻繁にある。
天才的な人は勿論違うのだろうが、少なくとも凡人である私は毎日頭をかきむしりたくなるほど壁にぶつかり行き詰まる。

その逃げ道として、つい作業に走る。
目の前のやるべき作業でビジネスタイムを忙しく過ごすことで、自分は頑張って働いている、という実感を得たくなる。

でも多分違う。

現場で頑張ってくれている社員達のためにも全体を見渡し、会社の課題や進むべき道筋を示し、リーダーとして率いていかなければならない。

昔は経営者って最も仕事ができる人だと思っていたが、インターネット業界においては決してそうではないことも実感する。技術者でない自分には現場に出るといっても限界もある。
まさにサッカーの監督が現役選手に対してフリーキックの見本を見せられるわけではないのと同じ。

であるからこそ、頭に汗をかき、社員とは違う視点で常に考え抜き、未来を見続けないといけない。
最近会社の成長速度が上がってきていることで、自分自身の舵取り、ハンドリングに対して多少なりのプレッシャーがかかってきている。勿論それをクリアしないと成功者の仲間入りなんて到底できないのだと認識しているが。

社長って難しい。。。

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