麻布十番で働くCEOのBlog(旧・南麻布で働く社長のblog)

成功報酬型求人メディアGreenの運営や、インターネットサービスの企画・開発を行う株式会社アトラエの社長のblogです。

2014年02月

世の中の多くの人は、組織に属しチームとしてパフォーマンスを出すことを期待されている。

でもチームで働く、チームでパフォーマンスを出すというのは結構難しい。

1+1+1=3

になればまだいい方で、これが2やヘタしたら1になってしまうようなチームもあるのではないか。

個々は優秀でも少し歯車が狂えばチームとしてのパフォーマンスは出ない、なんてことはよくある。


何がポイントか。

一般的に良く言われるのは、

・ゴールやビジョンの共有
・全員の参加意識と高いコミットメント
・情報の共有や闊達なコミュニケーション

みたいなこと。もちろんすべて大事。

でも私が長年チームとしてパフォーマンスを出そうと試行錯誤してきて、一番働きやすかったり、最もパフォーマンスが出しやすいと感じるポイントは人として信頼関係を構築できるということ。

もっと言えば組織としての最終意思決定に対して、意思決定プロセスにおいては全力で議論したり反論したりしても、最終決定された道筋に対しては全員が責任をもって自分の意思決定として受け入れることができるかどうかなどがまさにそう。

根本における仲間同士の信頼関係なくしてはそれはできない。

組織である以上は全員一致で物事が決まることの方が少ないわけで、もちろん自分の本意ではない意思決定がくだされることもありえるだろう。そのことに対してずっと影で愚痴を言っていたり、うまくいかなかったときに「ほら言ったことか、あっちの方が正しかった」と振り返るようではチームプレイヤーとしては望ましくない。

でもこれ、実は結構難しい。

現に私も前職で会社勤めをしていた時代にはしょっちゅう経営陣の判断に文句を言いまくっていた記憶がある。。。orz


ベンチャー企業では朝令暮改なことも多く、社員は振り回されやすい。
ただその機動性や俊敏性がベンチャー企業の強みであり、積極的に軌道修正はしていった方がいいと思っているし、朝決めたことでも違うとわかれば変なプライドは捨ててでもすぐに変えるべきだと思う。
だからこそ私と社員の間の日常からの信頼関係は凄く大切で、それがあるから一言えば十を理解してくれるのだと思う。

またうちみたいなフラットな組織であれば、私が全て決断しているわけでもないので、私自身もチームの一員であることを強く意識しなければいけない。

私と社員の意見が食い違って、総合的に考えて社員の意見を尊重して失敗するようなケースも当然ありうる。

そういう時にどうしても「だから言っただろ」と口に出かかってしまうが、総合的に考えてそっちの道を選んだ時点で私も仲間であり、結果は結果としてポジティブに受け止めて前に進むことが大事。なのにいざ失敗を目にすると過去の自分の意見の正しさが証明されたかのよう気持ちに陥りがちなので気をつけないといけない。


うちの社員が昨日のBlogでこんなことを書いていた。


決めた判断については誰も不満や、ああしとけばよかったという事を言わず、常に前に意識が向いていたことはとても大切なことだったなと。



要は社員同士でスノボのために雪山に向かったものの、道中におけるいくつかの判断ミス(本人達はミスだと認めてないが、、、)により大変な事態に陥っていたときの話である。結構なトラブル状態にも関わらず全員口をそろえて「学びがあった」「楽しかった」「いい経験になった」「彼(彼女)はなかなかすごい活躍だった」などとみんな超前向き。こういう時にチームプレイヤーとしての真価が問われるのかもしれない。ある意味究極のアクティビティ経験かも。


ちなみに弊社では新卒採用における一次選考ではグループワークを導入しており、4〜6人を1チームとして、協力しあわなければ成果を出せないようなワークに挑戦してもらい、その人の能力を見極めるようなことをやっている。

それはまさに上記のようないかなる状態でも、いかなるメンバーであっても、チームとしてのパフォーマンスの最大化を第一義として最大限努力ができるかどうかという点を総合的に見させてもらっている。おかげで2015年も最高のチームプレイヤー達がすでに6人も採用できている。


組織がいかに拡大したとしても、常にチームとして1+1+1が3よりも大きくなるようなチームでありつづけたいものである。

先々週、先週と週末のたびに大雪が関東を含めた幅広いエリアを襲ったことで、首都圏を中心に街は一時的に機能停止、道は乗り捨てられた車や事故ばかり、電車はすべてストップとなかなかの被害状況。

うちの奥さんも知人の結婚披露宴で茨城に出向いた結果、行きはぎりぎり到着するも帰りは完全に交通網が麻痺し、水戸で一泊せざるを得なくなるという事態。

私といえば一人おとなしく留守番しているわけもなく、大雪の中、めげずに友達と飲みに出るものの、雪の積もる坂道でスタックしてる車や、接触事故を起こしたものの警察が到着しないのか右往左往している人達、道端で滑っている人達と、目的地に向かう道中で多くのトラブルを目撃するほど。


改めて自然の猛威を感じる。
日本のしかも東京という世界でも屈指の先進的な都市が1日大雪が降っただけでここまで機能停止するというのだから恐ろしい限り。

先週末もうちの若手社員10名が新潟にスノーボードに向かうも群馬で立ち往生。
車を乗り捨てたり、近くの宿で急遽一泊したり、臨時列車で帰京したりと、いろんなトラブルに見舞われていた。


地球温暖化のせいなのか(私は専門外なので全くわからないが)各国各地で相次ぐ異常気象や、3.11の地震の経験などから、組織を率いるリーダーである以上、どんな環境下でもメンバーを正しい方向に率いる責任があることを強く感じる。

そのためにも、あらゆる面における知識や経験、そして常に冷静で正しい判断を下せる力を持ち、肉体的にも精神的にもタフさを持っていなければいけない。

ニュースを見ていても判断を誤ったことで失われる命も多いと感じる。

少し大げさかもしれないが、組織のリーダーである以上、また1人の男性(オス)である以上、いかなるときでも家族や仲間にとって頼りがいのあるような強さや賢さを身につけたいものである。


話は変わるがGacktがとあるTV番組で言っていたこと。
レポーターの「アーティストなのになぜそんなに鍛えているのか」という質問に対して、Gacktは一言「アーティストとか歌手の前に一人の男として強くなければ誰一人守ることすらできないから」と。

なるほど、最近の経験値から至極納得いく話でしたw

仕事が出来る人に共通する要素、それは前に進む力。
最近そんなことを良く感じる。

経験の浅い若い人達が集まっている組織ゆえに、一人ひとりの個性やタイプが明確に仕事に現れる。


頭がいいことが必ずしも仕事ができることにはつながらないこともある。
もちろん仕事する上で頭もいいにこしたことはないのだが、若いうちはそれによって成長速度が落ちてしまうことも多々ある。

というのも前に進む力が弱くなりがちということ。
正直失敗を繰り返しながら仕事ができるようになっていく。

子供のときは全力で走って躓いて転んだり、高いところから飛び降りて全身に痺れるような衝撃を感じたり、いろんな失敗体験を繰り返しながら大人になっていく、そんな成長過程と似ている。

大人から見ると危なっかしくて見てられないが、本人にとっては大事な学びの機会。

仕事においても早く成長し、成果を出すタイプは、とにかく前に進む力が強いタイプの人。
壁にぶつかりまくりながら、さながらブレーキの壊れたダンプカーのようにいろんな建物にぶつかりながらも、誰よりも早く目的地に到達する。周囲の人達は危なっかしくて見てられないので全力でサポートせざるを得ない。結果、周囲の人も巻き込まれていたり。


一方で少し小賢いと正しい道や事故を起こさずに目的地に到達する道を必死に考えることから始まる。
リスクを徹底的に回避しようとする。
そこで時間を使い過ぎたり、正しい道を選んで走り出したのに結局壁にぶつかり、想定と異なる事態に戸惑ったり自信を失ったり。

実は私はもともとは後者タイプでスロースターター。
要は頭でっかち。
失敗することが誰よりも嫌いだし、怒られることも大嫌い。

でも救いは、成果が出せないことや、一番になれないことの方がもっと嫌いだったこと。

ゆえに仕事ができる人と自分の違いなどをいろいろ考え、多少荒っぽくても前に早く進んで行く中で修正や学習をしていくことが大事だということに時間がかかりながらも気づいていったように思う。


ビジネスにおいては、もちろん運転テクニックや最も最短距離を走る知恵も大事だが、何よりも前に進むためのエンジンの馬力こそが、若き頃のビジネスパーソンには重要なのではないかと感じる。そもそも経験を重ねれば否が応なくブレーキやリスク感覚が身についてしまって暴走できなくなりやすい。

ゆえに若いうちは多少事故ってもいいからアクセルべた踏みで突っ走るべし!!

先日読ませて頂いた楽天の尾原さんが最近出版され話題となっている本「ITビジネスの原理」を、昨日もう一度さっと読み返してみた。


写真





私自身、昨年ニューヨークに行った後にもブログで書いたように、これまで米国を中心としたローコンテクストなインターネットサービスが英語圏を中心に世界に広がっていた事実から、当面はその流れは続くのではないかと捉えていた。しかもアジアを中心とした未発達市場さえもグローバル化の流れの中でローコンテクストなサービスが中心となり、ハイコンテクストなサービスは国内市場が大きく、なおかつ英語力の必要性が高くない日本や中国など限られた市場でのみ発達していくものと捉えていた。

しかし尾原さんの本を熟読させていただき、少し自分の視野が狭かったということと、国ごとの文化的背景を少し理解できてなかったという感覚をもった。

さらにいえば言語云々を超えて非言語のサービスがこれからもっと増えていくことで、コミュニケーションのハードルはますます下がっていき、それこそが未来のグローバルサービスのあり方なのかもしれないと。。。。

残念ながらそこまでくると、私が自分の頭の中で一人もんもんと考えてイメージできる未来ではないが、こうやって人から聞いたり、本を読んだりしてインプットすることにより、そこに自分の従来の知識や経験をくわえてることで、いろいろと発想が膨らんでいく。

そういう意味でも知識や経験を多くの人とぶつけ合うことで、生まれる学びはすごく大事だと思う。単純に言えばインプットは大事だということ。

PCの前で作業していても未来は拓けない。

いろいろ学びをもらえた本だった。
人や本から多くのことを吸収することの重要性を改めて感じる。

会食や読書も自分の捉え方次第で学びがなかったりもする。
特に本なんかは流し読みしちゃうようなタイプの人は「へー」で終わってしまう。
ちゃんと自分の頭で考えながら読み解き、自分の感覚や自分の言語で脳の引き出しに収納することで、自分の知恵として使えるレベルになるような感覚がある。

そういうインプットをもっともっと日々のビジネスに活かしたいところである。


ちなみに共通の知人をきっかけに著者の尾原さんと3月に会食させていただくことになった。
こういうご縁はすごく嬉しい。
いろいろと学ばせていただきつつ、私も何か価値提供できればと思う。

いつもながら誤解を招きそうなタイトルですがw

最近は既存事業の成長戦略と新規事業の立案といった中長期的なことに視点をフォーカスできるようになってきて、今まで以上に難易度が高く、なかなか前に進まない日々に少しフラストレーションを貯めつつもワクワクしたり、という日々を送っている。

弊社ではFacebook上にいくつかのグループを作って情報共有をしているが、新規事業に関してもグループを作って、そこで多くの社員が新規事業に関する案や情報を積極的に共有をしてくれている。


そんな中で私が感じる自分と若い社員との視点の違いがあるような気がした。

それは新たな事業を考える時に興味を持つポイント。

弊社では「誇りをもてる事業かどうか」ということを最重視している。
それは私も社員も全く同じ。

ただ次に大事にしているのはその事業を「面白い」「やりたい」と思うかどうか。
その感覚が少し違うような気がする。

私は本能的に「儲るかどうか」が事業を面白いかどうか考える上でそれなりに大事な要素だと感じている
ような気がする。一方でうちの若手社員達は純粋に技術が新しいとか、ユーザー体験として面白そう、という感覚に基づいて面白いかどうかを判断しているような気がする。


これは年代の違いなのか、視点の違いなのか、タイプの違いなのか、良くわからないが、何となく自分とは違う視点を持っている人が多い感じがする。良い悪いではないのかもしれないし、どっちが正しい発想の仕方かどうかということではないのかもしれない。

時には私が経営を長くやりすぎているがゆえに、無意識ながらも心のどこかに収益的余裕を持ちたいという飽くなき欲求を持ってしまっているのかしれない。そんなことも考えてみたりした。


ただ結論としては、やはり会社として成長し続けること、つまりしっかりと顧客やユーザーに価値を提供して、その対価である収益をあげていくことに拘ることは凄く大事なことだという考えに至った。

株式会社として経営している以上は「稼ぐ」「儲ける」ことは宿命であり、特にベンチャー企業のような組織においては、経営者はもちろんのこと、社員もそういう感覚やそこに対する意欲をもっていることは結構大事だと思う。それによって顧客のニーズに敏感になったり、負けん気をもって営業できたり、自己啓発を頑張ったり、何よりもビジネスの醍醐味のうちの一つはそこ(稼ぐこと)にあるのではないかとさえ思う。

さらに収益力が高まることで会社としての打ち手は大幅に増えていく。
それによって社員としての実感は薄いかもしれないが、実際はいろんな面においてポジティブに働くことができやすくなる。


実際に弊社は今も昔も価値観ややってきたことはそれほど変わらない。
しかし収益力という意味では格段に進化してきた。
それに伴っていろんなことが大幅に改善された。
社員の平均的なモチベーションにも変化は明確に見られる。
勿論そういうことに一切左右されない強い社員もいるのも事実だが。。。

しかし全社的に常にポジティブな雰囲気でいるためにも、会社の成長や業績が伸びていることは凄く大事なことなのだと強く感じる。これは私自身の経験から間違いない。


一方で、それだからといって何でもいいから儲ければいいなどとは到底思わない。
そこにはポリシーや自分達に課したルールやプライドがなければいけない。
弊社であれば誇りをもてないような事業は、それがどんなに儲るとしても一切やらない。

そういった経営理念や価値観を明確に有していることは大前提とした上で、如何にして面白いと思う事業を考え、その事業によって如何に効率的に収益を上げるか、その何とも難しい議題を仲間と共に実現していくことこそがビジネスの大きな醍醐味の一つではないかと思っている。

勿論人によって価値観は異なる。

私自身は、社会に価値を提供し、社会から必要とされる組織を創っていくことには強い興味を持っているが、NPOみたいなことには一切興味が沸かない。これは社会人になってからずっと変わっていない。やはりいつの頃からか、ビジネスの面白さやその醍醐味みたいなものに魅せられてきたのかもしれない。

昨今、社会貢献意欲の高い学生も多く、それ自体は素晴らしいことだと思う。
が、ビジネスを頑張っていく上で、時には自ら野心的な目標を持つ人はそれなりに強い。

それが強過ぎると手段を選ばなくなり、金の亡者みたいになっちゃうけどw
それはかっこわるいので、結論バランス良くというところに着地しちゃうわけですが。。。

ま、これだけ人生の中の大事な時間を投下して気合い入れてやるからには、心底面白いと思うことをやって、お客さんにも沢山喜んでもらって、その上で目一杯儲けて、目一杯使って社会貢献しよう!ということですな。

最後はいかにも昭和の人っぽい発想になっちゃいましたがw

↑このページのトップヘ