麻布十番で働くCEOのBlog(旧・南麻布で働く社長のblog)

成功報酬型求人メディアGreenの運営や、インターネットサービスの企画・開発を行う株式会社アトラエの社長のblogです。

2014年12月

2014年も残すところわずか。
毎年同じことを思うが、本当にあっという間だった。

今年は経営者として、という意味ではぎりぎり及第点だったかなと思う。
全社員が本当に頑張ってくれたことや市況の後押しもあったことで、あらゆる点で過去最高の結果を残すことができたことは本当に良かったし、今年も最高の気持ちで忘年会に臨むことができる。

まあ総論良かった中で、あえて言うとすれば新規事業を立ち上げるまでに至らなかったことと、経営人材育成という点ではまだまだやりきれていないことは反省すべき点。
これらは来年に持ち越した課題だと認識している。


一方で一個人としては、いろんな面でイマイチだった。

フィジカル面ではトレーニング不足、運動不足、暴飲暴食により体重と体脂肪率が増加傾向。
英語力も今ひとつ伸ばしきれずに維持するだけで終わってしまった。
読書についても十分な時間を確保できず。

ということで個人的には長期的に価値ある取り組みはほとんどできず、目の前の仕事に追われ続けてしまい、それを言い訳にしながら今日に至ってしまった。。。

社員には厳しく言いつつも、自分自身がやりきれていないのはなんとも情けない限り。

ということで来年は経営者&個人として以下のような抱負をもって本気で臨む覚悟です。


経営者として
・既存事業を中心に経営計画を上回る実績を残す
・新規事業を軌道に乗せ収益化させる
・事業を任せられる経営人材/リーダー人材を育て上げる
・未来の飛躍に向けたスケーラブルな戦略を描ききる


個人として
・TOEIC900点を超え、プレゼン程度は可能なスピーキング力を身につける
・体重70キロ、体脂肪15%未満の実現


経営者としてのところは退路を断ってやる以外にはないとして、個人としての英語力と体重・体脂肪は結構ハードルが高い。体重にいたっては社会人になった当初と同じくらいだし(^_^;)

でも先日ミヤネさんが51歳という年齢ながらも、半年の努力によってエグザイルのような肉体を作り上げていたのを拝見し、意志さえあればできるということはわかったので、絶対にやってやろうと強い決意をもった次第。

わざわざブログで宣言しているのは自分が意志の弱い人間であることを自覚しているから。

皆さん、是非会う度に叱咤激励して下さい。
なんとしても1年以内に上記を実現すべく、来年は今年以上に気合い入れて臨みますんで。

ということでちょっと早いけど来年の抱負でしたw

昨日京都への1泊2日の出張から無事帰宅し、今日は通常通り出勤。

この1ヶ月で3回目の京都出張と珍しく出張の雨嵐。

出張嫌いの私としてはなかなかどうして辛い1ヶ月だった。。。

で、「何で出張嫌いなの?」と良く聞かれるんだが、決して家族と離れたくないとかそういうことではなく、ただ単に乗り物とビジネスホテルが好きじゃないからということに尽きる。


まあどちらかというと1番の理由は乗り物、特に新幹線が好きじゃないということ。

これも昔はそんなことなかったんだが、まだ若く真面目で多忙な時代に新幹線での移動時間を少しでも有効活用すべしということでずっとPCを叩きながら移動していたことに端を発している。
そうすると到着した時に少し乗り物酔いをしていることがあり、それを何度か経験したことによって、新幹線は乗ると気持ち悪くなるものというトラウマがインプットされてしまったようで、今では本を読むだけでもすぐに気持ち悪くなってしまう。

なので結局、音楽を聞いたり、英語のリスニングをするくらいしかやることがないわけで、京都や大阪までの2時間以上の時間があまりに無駄な気がしてしまうので、出張はできれば行きたくないと思っている次第。


その次にビジネスホテルが好きじゃないということ。いわゆるラグジュアリーなホテルであれば、逆にリラックスできるし、たまに泊まる分には集中して考え事ができたり、熟睡できたりして好きなのだが、こと格安のビジネスホテルは疲れが取れないどころか乾燥していて体調が悪くなることしばしば。

しかも風呂好きの私としては狭いユニットバスだと全く疲れが取れず。

でも社員も一緒に出張することも多く、当然ベンチャー企業の経営者としては、社員だけビジネスホテルで、自分はラグジュアリーホテルとはならないわけで、一緒に格安ビジネスホテルにならざるを得ない。というかそもそも新卒採用予算からホテル代も出すので、プロジェクトリーダーに全ての予算コントロールを任せている以上、わがままも言えず(T_T)。


そんな理由があり、できることなら出張は避けたいと思っている今日この頃。

と言いつつも、関西にも優秀な学生は沢山いるわけで、毎年10月〜3月のリクルーティングシーズンには、最低2ヶ月に3回は関西出張が入ることが確定している。新卒採用にどこよりも力を入れていると自負する弊社としては、私自身があらゆる説明会やイベントに参加することが重要だとも思っていることもあり、もう避ける術はない。。。


最近の対策としては、行きの新幹線の中はできる限り欲張らずに寝てしまうか英語のリスニングのみとする。そして帰りの新幹線はとにかく宴会モードで酒を飲みながら違う酔いによって乗り物酔いを回避することを徹底し、今のところ事なきを得ている。

「出張嫌いは奥さんへのアピールじゃないの?」などという社長仲間からの心ないヤジが飛んできたので、出張嫌いの正しい理由を整理してお伝えした次第。

びっくりするほど何の学びもないブログで失礼しましたm(__)m。

今まであまり詳細は語ってこなかった成長企業やベンチャー企業への就職に関する私なりの考え方を書いてみることにします。

成長企業を中心として4000社を越えるクライアントを抱える弊社としては、あまりお得感のないブログテーマではありつつも、昨今の学生の就職活動における軸の考え方、成長企業・ベンチャー企業の見極め方などがだいぶズレていることを危惧し、思い切って書いてみることにしました。

なおあくまでも学生が初めて社会人として就職する先として考えた場合のことにフォーカスして書きますので、転職活動をする人は自己責任でお願いしますm(__)m

また成長企業、ベンチャー企業への就職を考える上で、成長意志やビジネスへの情熱は一定持っていることが大前提であり、さらに発展途上の荒波を乗り越えて何かを成そうとする意欲と潜在能力のある学生のみにフォーカスして記載します。その点だけはご了承下さい。

逆にそうでない学生にとっては、社会に価値を生み出す仕組みを既に有しているような成熟した業界に身を置く定規模の企業を選択する方が幸せな社会人人生を送れる可能性が高いと思うので。



前置きはこのくらいにして、成長企業・ベンチャー企業を就職先として考える時に、まず絶対的にはずしてはいけないMust条件は以下の5つに絞られると考えます。


Point1 会社が実現しようとしていることに心から共感し、長期的に熱中できそうか?
これは運営する事業という意味ではなく、実現したい想いやビジョン、理念などを見るべきです。特に成長途上の企業の事業内容は移り変わっていく傾向が強く、その事業領域全般ならまだしも、1つの事業にコミットすることにはそれほど意味はありません。

Point2 社員達はその会社が実現しようとしていることに本当に熱中しているか?
まともな会社であればどこでもある程度社会性のあるVisionやMissionを掲げているものです。
但しそれをどの程度本気で考えているか、どの程度本気で取り組んでいるかは、どの程度全ての社員にまで浸透しているかは、組織ごとに相当程度の差があるため、ここは徹底して確認しないと上っ面だけのVisionに共感して入社してしまうことになりかねません。

Point3 将来性のある事業領域、成長していく事業領域を選択しているか?
少し戦略的な話しですが、ビジネス人生は約40年、今の学生さん達だと50年近くになると思います。その期間で衰退していく領域でビジネスをしてしまうのは得策だとは思えません。これからどんどん発展し、未来を担う産業を創造していくことができる領域に身を置くことで、未来の選択肢や自身の市場価値を高めることが可能になります。

Point4 経営陣の持つ能力・人間性・価値観は尊敬・信頼できそうか?一流だと思えるか?
ここは正直学生には難易度が高すぎるので、まずはネガティブチェックだけでいいと思います。というのも経営者は経験豊富な人が多く、学生だと丸め込まれてしまう危険があります。もちろん社長や経営陣がイケてない、と思ったらやめておくこと。その時は特に人間性や価値観が大事です。
なお経営陣を見極めるには、次のポイントでもある社員を見極めることで、ある程度担保可能です。

Point5 社員達の持つ平均的な能力・人間性・価値観は尊敬・信頼できそうか?一流だと思えるか?
経営陣がいくら本気になっていても集めている社員のレベルが低すぎれば、そのVisionやMissionは絵に書いた餅で終わってしまうでしょうし、自分の成長においても共に切磋琢磨する仲間のレベル感は極めて大事です。サッカーチームに例えるなら、世界一を目指している草サッカーチームに入っても難しく、やはり一流の選手が集まっているチームに行くべきで、そのチームには一流の選手が集まる理由があるものです。

これらの5つのポイントを自分なりにしっかりと見極めることが大事です。
20年以上も生きてくれば、自分の人に対する勘もそれなりに磨かれているもの。
自分なりの勘を信じることも大事だと思います。


また結構後々に「こんなはずじゃなかった」ということがなくするには以下の点でも見極めてみると良いと思います。ちょっと難しいポイントでありますが、私の子供がもし就職するとしたら必ず見極める点だと思います。

Point6 労働生産性の限界値が低い事業に依存していないか?
労働生産性の低さはそのまま給与水準の限界として跳ね返ってきます。成長途上の企業やアーリーステージの企業であれば、当然当初は低くても仕方ない面は一定あるものの、事業構造上、長期的に労働生産性に限界が発生しやすい場合には、長期に渡り給与水準の上昇が期待できないことも多くあります。
利益率や単価の低い商品やサービスを中心とした営業会社などはそういうケースが少なくありません。

Point7 離職率が高すぎないかどうか?
一定の離職率があることは成長企業においては健全な側面もあるとは思うものの、高すぎる企業も少なくないのが実状。競争に負けた人や頑張ることに疲れた人だけが辞めていっているだけならそれほど気にしなくてもいいかもしれないですが、離職率が高い企業は外から見えないリスク因子を持っているケースが多いです。見えないリスクを確認するためにも、離職率や離職理由を確認してみるのが良いと思います。


以上、全部で7点が大事な見極めポイントです。

逆にベンチャー企業に就職することを選択した以上は、現在の規模感や現在の売上などは大した判断材料にはならないかなと思います。小さすぎたり、スタートアップすぎるのは確かにリスクは高い面は否定できないですが、本当に上記7ポイントに共感できるならリターン(得る経験や早期に経営参画できるなど)の魅力も大きいはずですし。

あまりに小規模な場合は財務状況くらいは確認してもいいかもですが、これさえも本当に危なければ優秀な社員が定着して意欲的に働いているわけもないので、そっちで担保してもいいかなと思います。

ちなみに決して自分達が小さいゆえのポジショントークではないので誤解なく(^_^;)


最後に、

多くの学生さんがベンチャー企業やスタートアップ企業を就職先として選択すると、ご両親や学校の先生、友人から反対されるものです。勿論その子のためを思って言ってるのですが、多くの方々は現在の就職市場や転職市場に関する最新情報やトレンドを理解していないケースが多くあります。

私自身1998年当時に尖ったベンチャー企業を選んで就職した際には、親は勿論、教授も友人もみんな反対しました。しかし2003年にその会社を辞める時も同様にみんな反対しました。その会社が成長し、それに伴って評価してもらったことによって自分自身の立場や給与が若いながらに著しく高くなったためです。

しかし私自身、周囲の反対をよそにその立場を捨てて起業しましたが、今も最高にエキサイティングなビジネス人生を送ってきたと自負しています。

もちろん親身になってくれる両親や友人が悪いと言ってるわけではなく、就職というのは結婚と同じように、親や友人が薦めた相手だから幸せになれるというものではないということ。いろんな人のアドバイスには耳を傾けつつも、最後は自分で決断するしかないのです。

そしてその決断を正解にする努力をするのも自分でしかないのです。

また勿論ですが、今までお世話になってきた家族にはちゃんと理解し応援してもらいたいもの。
逆に家族の説得ができるくらいの情熱や能力がなければ、そもそも就職しても道半ばで心が折れてしまうのではないかと思ってしまいます。


日本全体の人材のアロケーションを考えた時に、もっと多くの意欲的な学生が成長企業、ベンチャー企業に飛び込んできてくれることを期待したいと思います。

先週は京都で開催されたIVSという世界のIT企業経営者約700人が集まるイベントに参加してきました。
半年に一度ということで毎回参加させてもらっているのですが、いつもいろんな学びと刺激をもらいます。

今回も多くの気付きや出会いがありました。

中でもトランスフォーメーション(構造改革)のセッションではいろんな学びを得たと思います。

自分なりに噛み砕いて理解したポイントを備忘も含めて整理してみます。


・組織が成長し続けることを志向すると、定期的に構造改革が求められる
・インターネットやITの業界はその頻度やスピードが非常に早く頻繁に訪れやすい
・構造改革を迫られている時は既にタイミングとしては遅く、好調な時から改革に着手すべきである
・構造改革には事業戦略面と組織戦略面という2つの側面が存在する
・両方の側面で同時に改革を断行するのは非常に難易度が高い
・構造改革にはある一定トップダウンで意思決定することが大事
・但し成功させるためには社員との対話による信頼関係の構築や社員の理解と協力が大事


Mixiさん、Greeさん、Yahooさん、Voyageさんといった名だたるインターネット企業が幾度と無く構造改革に着手してきており、その経験から語られる話しにはさすがに重みと含蓄がありました。

皆さんのお話から感じたのは、事業面での構造改革よりも組織面での構造改革の方が根が深く、時間がかかるのではないかという印象でした。

一方で私がアトラエで経験したのは全く逆でした。
2008年から2009年にかけて、リーマンショックにより外部環境が大きく変化する中で事業戦略面の立て直しが急務となり、立て直すのにだいぶ時間を要しました。このほとんどは組織戦略面ではなく事業戦略面での改革でした。

ただそこからの立て直しのプロセスで価値観や目指すべき姿などが、より深く浸透し、組織としては更に強固な文化形成ができたとも感じています。

私自身の感覚としては、僭越ながらもVoyageの宇佐美さんの感覚/お話が最も近く感じたのですが、カルチャーや価値観が浸透している組織というのは、あらゆる環境の変化にも柔軟に対応でき、事業戦略を臨機応変に変えることができると考えています。

経営陣が社員にできる限りの情報や考え方を開示し、質疑応答の機会を設けたり真剣に意見を聞こうとすることで、一致団結して前に進めるという性善説に基づく手法が組織としての理想だと思ってます。


そのためには日頃より全社員で目指すべき組織像や行動指針、価値観などを徹底して共有しておくこと。何をするか、つまりWhatだけではなく、どんな組織であるべきか、どういう働き方をすべきか、つまりHowについても議論を重ね、しっかりと共有・浸透させることが大事だと改めて感じた次第です。

どんな組織を創りあげるか、その組織で世の中にどんな価値を創造するか、この2つを社員と共に共有、共感、一致団結することが、本質的にビジネスを加速させる鍵でもあり、仲間と共に熱狂してビジネスに取り組む強いチームを醸成するのではないでしょうか。

株主からすれば、そんなんどうでもいいからさっさと会社を成長させて恩返ししろよって感じだとは思いつつ(汗)。

常に挑戦者たれ

とはアトラエの行動指針の1つにある文言。

最近改めて常に挑戦し続けることの難しさを感じる。

特に年齢と共に経験を重ねてきてしまった30代中盤以降くらいになってきてからは、それが顕著に現れる。

私が知る限り多くの人が30代中盤から後半で自身の成長への意欲的取り組みや挑戦し続けることをしなくなり、それまでの経験・人脈の中でパフォーマンスを出そうとする傾向にある。


私自身もともすると起業家としてだったり、ベンチャー企業経営者として、という意味では結構な時間を過ごしてきてしまっているし、若い起業家や経営者が沢山出てきていることもあって、何となくベテラン経営者的なポジショニングをとってしまいがちだったりする。

しかしながら40歳なんてまだまだ若造。
孫さんや柳井さんなどの活躍を見ていて、そうなりたいとは思わずとも、現時点では自分が足元にも及ばないことは痛烈に感じるし、それについては純粋に悔しいとも思う。

常に今日よりも明日、今月よりも来月、今年よりも来年、もっと成長していたいという意欲を持ち続けることがビジネスパーソンとしては凄く大事で、そういう人達が集まっている組織は相当強いし、結果として組織としても成長するのではないかと思う。

私を含め若い人達と共にチームを組んで働いていると、教わるよりも教える機会が増えていき、自分自身の成長への意欲や取り組みが疎かになりやすい。

ベンチャー企業のように毎年成長や変化がある組織において、今年任されている仕事が昨年と同じだったり、自分に期待されていることが変わらないようであれば、それは自分が成長できていないということなのだと理解した方が良いかもしれない。

また失敗をしなくなったり、目標を外さなくなったら、それも挑戦していない証拠かもしれない。

Confortable Position(居心地の良いポジション)に安住するのではなく、そこから脱して新たな挑戦を仕掛けていくことが何歳になっても凄く大事。

人生におけるビジネスの役割は人それぞれだとは思うが、充実したビジネスライフを送りたいと思うのであれば、やはり常に挑戦し、成長を実感しつつ、時間の経過と共に自らの貢献度やパフォーマンスを高めていくことが大事なのではないかと思う。

決してハードワークし続けろという意味ではない。
あくまでも挑戦し続けろということ。
ただ実務をハードに深夜まで続けているのであれば、それさえも仕組化、効率化という挑戦から逃げているのかもしれない。

誰しも自分が将来どんな仕事に挑戦するか、どんな夢を追いかけるようになるかはわからない。
その時にもっと頑張っておけば良かったと後悔したり、その選択の幅を狭めてしまうのは勿体ない。

20代、30代は勿論のこと、40代も含めて若いうちから自分が挑戦する山の標高を低く設定せずに、その当時はとんでもなく高い山に挑戦することが自分の成長につながり、ひいては幸せなビジネスライフにつながるのではないかと思う今日この頃。

私の2015年の成長テーマは、

グローバル&パブリック

英語によるコミュニケーションは勿論のこと、多国籍な人材を受け入れられる組織作りに力を注ぐことと、中小零細企業のオーナー社長からパブリックな企業のCEOへと進化すべく足りない知識や経営ノウハウを身につけていく。

40歳、まだまだ日々精進。常に挑戦者たろう!!

↑このページのトップヘ