麻布十番で働くCEOのBlog(旧・南麻布で働く社長のblog)

成功報酬型求人メディアGreenの運営や、インターネットサービスの企画・開発を行う株式会社アトラエの社長のblogです。

2015年06月

会社のカルチャーや体質、価値観や文化って大事だという話が最近フォーカスされている気がする。
もしかしたら最近フォーカスされているのではなく、常に定期的にフォーカスされ続けてきたのかもしれない。

組織というのは人の集合体に過ぎないわけで、そう考えると組織における究極的な差別化というのは、それらのような定性的な要素に集約されるのではないかと思いながら、12年間も試行錯誤してきたわけだが。。。

風通しが良かったり、行動指針が浸透していたり、経営視点が高い社員が集まっていたり、多くの経営者が自分達の会社に対してポジティブにプレゼンテーションしている姿を良く目にする。もちろん対外的なアピールもあるので本当にそう思っているわけではないケースも多々あるだろうが、中には少ないにせよ、本当にそう信じているケースもあるだろう。

私は完全に後者であり、正直、本当にうちの社内はフラットで私にもほとんど気兼ねなくなんでも話してくれているし、経営視点も持ち、愛社精神も強いと考えている。

もちろん今でもそういう組織を目指しているし、限りなくそういう組織に近い状態にあるとは思っているが、やはり組織というのはほっておけば少しずつ平凡な状態に近づいていってしまうのかもしれないと最近考える。

もしくは私が想像している以上に経営者と従業員の間での溝があるということなのかもしれない。


もしそこに溝があるとするのであれば、それが露呈するのは従業員個々人の評価や損得に何らか大きく影響があるような状況下での判断を迫られた時なのかもしれない。


評価に関するわかりやすい例としては、自分が何らかのミスをして大事なクライアントを怒らせてしまった、というような場合、すぐに上司や上席の人間に適切に報告・相談するなど、会社にとってベストなアクションが取れるかどうか。多くの人はつい何とか自分だけで収めたい、などという気持ちが働くのではないだろうか。ミスとした時の対応こそが企業姿勢が最も問われる時であり、対応の仕方次第ではそのクライアントが更にファンになってくださるようなケースもある。ただし対応を間違えてしまうととんでもない事態に発展しないとも限らない。

こういうケースで全社員が経営陣や上司を尊敬・信頼し、風通しの良い組織風土で、顧客を大切にしているのであれば、迷わずに自分がお詫びするよりも上席の人間がお詫びする方が望ましいなどの判断ができるはずだが、そこに自分のマイナス評価やミスがバレることの後ろめたい感情が交じることによってミスジャッジしたり、報告・相談が遅れたりする。

こういう会社は得てしてカルチャーや価値観の徹底ができていない証拠なのだと思う。

自分が叱られること、自分の社内評価が下がることなどよりも、顧客・ユーザーの期待を超える対応をすることこそが絶対だと徹底されていれば、迷うことなどないはず。実際にはそれが非常に難しいのも事実なのだが。。。。

アトラエではミスはミスとして二度と起こさないよう徹底して理由を追求し、原因から解決・改善するのはもちろんだが、何より大事なのはそれでマイナスの評価はしないということ。一番大事なのはミスを起こした後の対応が、どうだったかということに尽きる。

では実際にミスが起きた時に全社員それが徹底できてるのだろうか。
正直自信をもってYESとは言い切れないのが本音でもある。
できていて欲しい、というのが正しい言い方かもしれない。


とある企業の経営陣と話をしていて面白い話を聞いた。
これは自分の損得が絡んだ話。

上場直前に創業オーナー社長が全社員に自分の保有株式を少しずつ譲渡したという。
全社員が株式を保有することでこの会社の成長や夢を、今まで以上に本気で経営者と同じように追いかけてくれるはずだと信じてとった行動だったらしい。結果はどうだったか。
上場直後の株価が高い時に半数近い社員がその株を売却して去っていったというから驚く。
もちろんその社員達にも労働の自由はある。しかし仁義を捨ててまで自らの利を取ろうとしてしまうのは人としてどうかと思う。

正直良い踏み絵だったのかもしれないし、ストックオプションにしておけばそういう事態は防げたのかもしれない。答えはない。

ただその会社ではその時に残り、一緒にそこからの谷間を踏ん張ってやり抜いた奴らが、現在でもとんでもなく活躍しているという。もちろん経済的にも残った人達の方が桁違いに得ているというから、何となくハッピーエンドな印象があるが、真実はそれほど簡単ではないだろうし、そうならないケースもあることを考えると悩ましいものである。

過去の会社で労使の溝を埋めきれた会社はほとんど存在しないかもしれない。

少なくとも私が知る限りは「海賊と呼ばれた男」という本の中に出てくる国岡鐡造、ただ一人くらいだが、理想は労使の溝がない組織だといまだに思うわけで、自分自身がそう思える限りはあくなき挑戦を続けるしかない。そう思う次第である。

働くと一言で言っても、実際の仕事との向き合い方にはいくつかのパターンがある。

ちまたで良く言われている3つの向き合い方についておさらいがてら書いてみる。


ライスワーク
これはまさにrice(お米)の意味で、生活する糧を得る手段としての仕事を指す。
当然できるだけ短時間でできるだけたくさん稼げることが判断軸となる。

ライクワーク
これはlike(好き)の意味で、自分がその時にやりたいこと、学びたいこと、興味があること、が動機となっている働き方のこと。つまりその職業・職務が好きでやっているという感じなので、好きか嫌いか、やりたいかやりたくないか、が判断軸となる。

ライフワーク
これはlife(人生)の意味で、まさに生涯をかけた仕事、天職というような仕事を指す。
さらに言えば好きとか嫌いとかではなく、使命感や責任感を持ち、この世に何か価値あることを成そうとするような働き方のこと。
会社勤めしている人でここまで言える人はなかなか多くないかもしれない。



皆さんは自分の仕事とどんな向き合い方をしているだろうか?

私自身は幸せなことに今の起業家としての仕事をライフワークとして捉えることができているような気がしている。ちょっと曖昧な言い方なのは、好きでやっているという感覚もあるし、世の中に価値を生み出し、働きたい企業No1と言われる組織を人生を賭けて創造してみたい、という使命感もあるから。

働き方やビジネスとの向き合い方にパターンがあると理解する前は、ライスワーク的に働いている友人に対して「なんでお前はもっと本気で取り組まないんだ?」「そんなんだったら辞めればじゃないか」などと絡んでいたことを思い出す。今思えばなんてうざい奴だったんだろうか(笑)。


まあ何にせよ、自分の仕事との向き合い方がライフワークにできているのは、正直ほんの一握りなのだと思う。そしてライフワークになっている人は、例え苦しくても、厳しくても、その先に実現すべきことがある以上は絶対に諦めないはず。また金儲けやキャリアといった概念はとっくに不要だと思っているので、周囲と比較してどっちが安定してるとか、給与が高いとか、そういった判断軸はもってない。

でも実は世の中で富を得ている人達の多くはライフワークとして仕事に向き合ってきた人。
打算的ではない分、リスクも獲れるし、時間も投資できるし、モチベーションも下がることはないのが特徴ゆえに、成功するときはライスワークやライクワークの人よりも大きいのだと考えられる。


なかなかライフワークを見つけ出すのは簡単ではないとも思う。
そういう意味では私自身が偶然恵まれているだけなのかもしれない。
まずはライクワークで頑張りつつ、あるきっかけで自分が人生を賭けてみようと思えることに気づいたら、思い切って飛び込んでみるのがいいのかもしれない。

一人でも多くの社員にとって、アトラエが実現しようとしている社会的価値が、彼ら彼女らのライフワークになってくれればそんなに嬉しいことはない。社員の多くがまさにここで働くことがライフワークだと思えるような、そういう会社を作り上げることこそが私自身のライフワーク♪

最近、森川さんのシンプルに考えるという本を読んだ。しかも二度♪

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僭越ながら人の能力や意欲を最大化するような、人間の本質に基づいた組織の運営スタイルは、弊社で取り組んでいるものとかなり近いものがあると感じた。

一方で弊社が圧倒的に不足していると感じさせられたのが、ユーザーに対する価値の最大化へのこだわり。

私自身、ついついビジネスモデルや定量的な分析から、どうやったら効率的に価値提供できるか、どういうスキームであれば収益性が高まるか、という観点からビジネスを捉えがちな性質を持っている。

しかし森川さんの本を読んで、インターネットサービスを作り上げるということは、そういうことではないんだということを改めて知った。ものづくりというのは、それを使うユーザーやクライアントに徹底して寄り添い、顧客の価値の最大化だけにフォーカスするくらいの気持ちで、驚くレベルで細部までこだわり、全力を尽くさなければ到底作り上げられない。
もちろん頭では理解していたし、知っているつもりだったけど、日々の中で森川さんが言うようなレベルでは意識しきれていなかったというのが正しいかもしれない。そのことを痛感させられた。


もちろん合理的や戦略的な視点もビジネスには大切。
ただこのインターネットサービスという観点と、そのサービスをつくるチームのメンバーに関して言えば、そんな視点よりもユーザー視点、顧客視点を徹底することの方が大事なのだろうと思う。

この気付きはすごく大きいし、今後新たなサービスを作っていく上でも、ちゃんと間違えないようにしていかないといけない。そして会社全体としてもこの視点を徹底的に磨いていき、ユーザーや顧客から喜ばれるサービスを作っていこうと思う。

先週後半、Infinity Venture Summit 2015 Spring(IVS)参加のために宮崎に行っていた。
IVSでは日本を中心とした世界各国のIT業界経営者が500人程度集まり、いろんなセッションや講演などが行われたり、ネットワーキングパーティーなどが実施される。

その中のセッションの一つでミドリムシで有名な株式会社ユーグレナの出雲社長のお話があり、いろいろと学びがあった。


そのうちの一つが「矢印の向き」について。

仕事をする上でその深層心理にある目的やモチベーションの方向性が「自分」にある人と「自分以外」にある人がいるという。

「自分」はわかりやすいが、自分がこうなりたい、自分が金持ちになりたい、自分が成長したい、自分が楽しく働きたい、自分が、、、、、というイメージ。

一方で「自分以外」に矢印が向いている人というのは、社会をこう変えたい、誰かに喜んでもらいたい、成し遂げたい、役に立ちたい、、、、、というイメージ。


出雲社長曰く、どちらでもいいが偽るのは良くないと。幸せになれないし、周囲の人はそれを見抜くから、応援してくれなくなると。


個人的には、仕事をする上での矢印の向きって完全にどっちかだけではないような気がしている。
もちろん自分や自分の家族も幸せになりたいだろうし、成長したいという想いもある。その一方でやっぱり世の中を良くしたい、顧客に心底喜んでもらえたり、必要としてもらえるようなサービスを生み出したい、そういう方向の矢印も明確に存在している。

両端に矢印がついている双方向矢印というのが多くのビジネスパーソンの現実なのではないかと思う。

ただそれがどちらかに極端に偏っている人もいるのだろう。

ユーグレナの出雲社長は明らかに「自分以外」への矢印が圧倒的に強いタイプのようだし、もっと多いタイプとしては利己的な「自分」への矢印が圧倒的に強い人だと思う。

で、一般的に後者の人はチームで何かを成すことが極めて難しい。
何故ならば「チームのために」という想いの前に「自分」の想いが優先されてしまうから。
チームとして掛け算のパフォーマンスを出すためには、「自分こそが」という責任感も必要な一方で、その時々の状況次第で縁の下の力持ちに回れることも求められる。

ゆえに自分への矢印が強すぎる人はチームパフォーマンスを推奨する組織においては相当苦労するかもしれない。

私自身の経験則として思うのは、この矢印の向きは実は結構変わるのではないかとも思っている。
一見深層心理にあるモチベーションの矢印は変わらないようにも思うが、いろんな人生経験の中で、また年齢を重ねていく中で見えてくる世界や、人や本の影響を受けたりすることで変わっていくこともあろうと思う。

大事なのは自分の仕事を頑張る動機がどっちの矢印によるものなのかを理解し、自分が本当に求めていることや目指していることを自覚し、その矢印に見合った組織や仲間や事業を選択していくことが大事なのかもしれない。

そんなことを考えさせられるセッションだった。

IT・インターネットの台頭によって起業が身近になり、少しずつながら日本でもスタートアップが増えてきている。

しかしそんな中でもメガベンチャーと呼ばれるスケールにまで成長できるのは至極一部しかない。
感覚的には売上規模で100億円以上くらいがメガベンチャーに組み入れてもいいくらいの領域かなーと、何となく思ったりしている。

そこに行き着く企業と行き着けない企業の差は何なのか。
最近こういうことについて深く考える時間を意識してとらないと、と頻繁に思うようになった。
まあ経営者としてもっと日頃から考えろと言われそうだが。。。


結局いろいろ考えてみると、ベンチャー企業が小さく産まれ、大きく育つためには、いくつかの条件を満たしている必要があるのではないかと考えている。

もちろん大前提としての人材や組織文化などは絶対であり、それなしに長期的な成長はないのは明確だと思うが、それらを満たした上で大きく育つ企業とそうでない企業の違いがありそうな気がしている。


まだ明確な答えに行き着いたわけではないが、イメージとしてはこんな感じかなと。


ある時点ではニッチな領域でもいいので何らかの領域でNo1になること。
しかもその領域は、ある時点では小さくとも、将来市場拡大が十分見込まれること。


例えば、

サイバーエージェントであればインターネット広告代理業という市場。
DeNAであればモバイルソーシャルゲームという市場。
Yahooであればポータルサイトという市場。
楽天であればオンラインショッピングモールという市場。
カカクコムであれば価格比較サイトという市場。


もちろん上記企業が創業した時代よりも情報が飛び交い、グローバル化も進んだ現在においては、未来の成長領域を見つけ出し、その領域でNo1になることの難易度は少なからず上がっているのは間違いないと思う。

しかしそれでもCtoCのコマースに活路を見出すメルカリや、動画メディアに賭ける元LINEの森川さんが立ち上げたC-Channelなど、確実に将来巨大化するであろう市場で勝負を仕掛けている企業は存在するのも事実。

弊社もこの5年くらいは、小規模ながらも順調に成長を続けてきた。
ただこの5年間の単純な延長線上には、メガベンチャーレベルへの道は存在していないと認識している。
今後進んでいくべき、メガベンチャーにつながる新たな道を描く必要がある。

我々がビジネスを主に展開するHRTechの領域は、十分に魅力的な市場であることは間違いない。
あとは如何にしてユーザーやクライアントの求めるサービスを生み出し、最も価値を創造している企業として認識してもらえるようになるか。この点を徹底的に考え抜き、道を創造する。

これが今の私の一番大事な仕事。
頑張ろー。


明日からは宮崎に飛んで500人以上の経営者が世界中から集まるカンファレンスに参加予定。
多くのメガベンチャー経営者の話を聞かせてもらい、最高に良い刺激をもらってこようw

英語学習を始めてはや3年くらいが経過。
ここ最近は仕事が忙しすぎることを言い訳に、完全に伸び悩んでいる状態が1年ほど続いている。

が、ここでくじける訳にもいかないので、再度奮起して取り組むことを決意。


ここで今までの英語学習について、どういう計画&ステップで現在に至るかをおさらい。



■目標
グローバル企業のCEOとして必要な英語力を身につける

■具体的なイメージ
海外CEOと交流や情報交換したり、外国人社員を英語でマネジメントしたりできるようになること。

■計画
Step1 まずは文法をひと通りしっかりと理解する
Step2 質の高い教材を活用し、文法力・読解力・語彙力を中心に英語を前から理解する力を高める
Step3 音読・シャドーイング・リスニングによって発音とリスニングを強化する
Step4 ネイティブとの英会話によってアウトプット力や言い回しのパターンを身につける

■現状
一応現在はStep3を行ったり来たりしている状態で、ここをクリアして何とかTOEIC900レベルまで英語基礎力を引き上げたいと考えていつつ、なかなかそれが叶わずにいる(T_T)



英語ができる人や特に帰国子女・留学経験者からは、さっさと現地に行っちゃうのが早いよと良く言われるし、TOEICなんてやっても英語できるようにならないよ、というアドバイスも驚くほどたくさん頂いた。

ただ英語ができるようになりたいという人の中にも少しずつ目的が異なるのだと思っている。
私自身は上述したように、あくまでもビジネスの世界でCEOとして使えるようになりたいと思っているわけで、決して飲み屋で隣の外国人と会話するために勉強しているわけではない。

となるとやはり基礎的な語彙力や文法力、一定レベルで教養ある英語を身につけることが極めて大事だと考え、今のような計画にもとづいて英語学習を進めてきた。

もちろんこれらのプランニングは私が尊敬する親友のアドバイスに基づくものであるからこそ、他の誰からダメ出しをされても、とりあえず私はこのプランで突き進むと自信を持っていられるということが背景にある。

まあ最終的にはどんな教材でもどんな方法でもいいのかもしれない。
大事なのは自分がなりたい自分像を明確に持ち、あとはちゃんとそこに時間を投資することでしか、英語力は身につかないのだろうから。


私自身はStep4として、8月16日からフィリピンのセブ島に少しばかり英語を学びに行ってくる予定なので、それまでの2ヶ月でなんとか現在のTOEIC840を900近くまで伸ばしてから現地に乗り込みたいところ。

そのためにも、ここから2ヶ月はCNNのニュースリスニング教材一本に絞り、リスニング・音読・シャドーイングを徹底し、テキスト一冊の内容を丸暗記するくらいを目指してやってみようと思っている。

ちなみにCNN、しょっぱなからめっちゃ難しい(T_T)
早くも心が折れそう。。。

今日は弊社が標榜するフラットな組織における勘違いについて。
ちょっと社内向けっぽくなってしまいそうだが、社外の人には少しお付き合い願いたい。

たびたびこのブログでも登場しているが、弊社ではホラクラシー型組織と呼ばれるフラットで出世のない組織運営手法に挑戦している。

最近では2015年卒の新人も6人ほど加わり、社内も活気づいているものの、フラットな組織や自由な組織に関して、少しずつ認識のずれ、みたいなものが生まれているような懸念を感じている。


フラットな組織というのは、その名前通り社内に上下関係が存在しないということ。
つまるところ上司・部下の関係性がほとんど存在しないわけで、指揮命令関係がない。
自分で考え自分で動く、もしくは仲間と相談し、情報共有し、アドバイスしあったり、先輩に教えてもらったりしながら、顧客価値の最大化に向けて試行錯誤していくことが求められる。

ちなみにフラットな組織というのは、サークルのように和気あいあいとしていて、出世競争もなく、誰もが楽しくやりたいことをやれる、、、、、そんな組織であるはずはない。


フラットな組織を創ろうと思ったきっかけはプロスポーツチームのような組織こそが、チームとして最もシンプルだし自然だと思ったから。

プロサッカーチームに例えるなら、若くても年配でも、実力がなくても、体力がなくても、全メンバー平等に試合に出してあげよう、、、、なんていうチームは存在しないのは言うまでもない。

ビジネスの世界でも同じこと。

フラットというのはある側面から見れば相当厳しい。
先輩であっても、ベテランであっても、実力と意欲があり、信頼されている人だけが試合に出れるし、活躍できる。そういう人が自然とリーダーシップをとり、どんどん評価されていくし、経験を積んでいくのでどんどん力もついていく。

驚くほどの自由がある背景には、個々人が驚くほどの責任を背負っているということ。
その責任や義務を果たさない人が増えてしまったら、自由でフラットな組織なんて成り立つわけはない。

もちろんチャンスは誰にでも平等に存在するし、結果はその本人次第。
そこには運やツキも影響するかもしれない。
それでも基本は地道な努力や本人の強い意志や目的意識、そして意欲があることが大前提だと思う。


私がすごく気付きを得たエピソードを一つ紹介したい。

少し前の話だが、サッカー日本代表のゴールキーパーの川島の話。
今でこそ大活躍する有名選手だが、当時は安定した正ゴールキーパー川口の影に隠れてほとんど活躍の機会がないまま、日本代表のベンチを温める補欠選手だった。

しかしあるとき、偶然にも川口が怪我をして出場機会を得た川島はそこで大活躍といえるほどのパフォーマンスを見せ、川口が完治した後も正ゴールキーパーの座を明け渡すことはなかった。

これはそんなに簡単なことではない。このたった一度のチャンスを本当に活かしたわけで、そのためには、今まで腐ることなく、相当な努力とイメージトレーニングを積んで、いつでも出て活躍できる準備をしてきたに違いない。おそらくそれも完璧なレベルで。

しかもそれだけではなかった。その活躍を見た海外プロチームからスカウトがきて、彼はあっという間に海外で正ゴールキーパーとしてプレイすることになったわけで、まさにテレビやニュース越しに見る我々からすれば、典型的なシンデレラ・ボーイだった。

しかしそれは完全に勘違いだと気付かされた。

それに気づいたのは彼が4〜5ヶ国語の言語を使いこなせるという話を聞いたときだった。
ヨーロッパに行って、いきなり言語ができる日本人選手なんてほとんどいない。
過去にそんな芸当ができたのは中田くらいではないだろうか。
川島の書いた本を読んで知ったのだが、彼はプロになった当初から、将来ヨーロッパで正ゴールキーパーとしてプレイすることを目標に掲げ、そこに標準を絞って使うであろう可能性のある言語を複数勉強してきたという。驚くべき執念というか意志の強さというか。。。。

それを知って、決して運の良いシンデレラ・ボーイなんかではなく、何としてもそこにたどりつこうと努力し続けてきた人だからこその結果なのだと、自分の理解を改めた。



話は戻るが、仕事を楽しむためにはやはり社内・外に大きな価値を提供し、その結果として期待されたり、信頼されたり、評価されたり、頼られたりするようになる必要があると思っている。

そのためには、一定の基礎的なスキルがなければならないし、高いレベルで実現するにはやはり人数倍の努力は求められるのだと思う。

フラットな組織だと、まるで希望すれば誰でも試合に出させてもらえるというような錯覚を持ちかねない。逆である。ピラミッド型組織であれば15年我慢して下積みしてくれば、多くの人がいつか試合に出れるかもしれないが、フラットな組織であり実力主義である組織においては、自分が本当に努力して実力を磨き、社内の信頼と評価を勝ち取らない限りは試合には出られない。

実はすごい厳しい環境でもある。

でも私はそれこそ優秀な人材が求める環境であり、そういう人たちが最も活き活きと働くことができる条件だと思っている。


数ある組織の中からアトラエという小さく無名のベンチャー企業をあえて選んで就職してきた社員達には、改めてアトラエが本質的に目指している理想の組織像を深く理解してもらい、意識高く取り組んでもらいたい。

今日は平日というのに昼間からローストビーフという贅沢ランチで気分上々。
ちょっと暑すぎるけど。。。

そんな贅沢ランチをしながらした社員との話の流れの中で、優秀なビジネスパーソンは仕事も全力でやってるし、読書や自己啓発にも余念がなく、さらに遊びや趣味もめっちゃ本気で取り組んでいる人が多いという話題が出た。

そういう人、私の周りの経営者にもたくさん思い当たるw
いろんな意味で欲求が強い人達が多いのかもしれない。
そしてやるからにはとことんやりたいという負けん気や向上心が高い人が多いのも特徴かも。

リア充か否かというタイプの問題はあるのかもしれないが、一度の人生欲張っていろんなことに挑戦したいと思うのは、人間の本質的な欲求なんじゃないかなー。


かくいう私自身も最近やりたいことが多すぎて少し優先順位を付け直すなり、時間の配分を考え直すなりしないと回らなくなりつつある。

具体的には日々の仕事以外にも以下のようなことに取り組みたく、四苦八苦して時間をやりくりしている。

・お酒&美味しい食事
・英語学習
・読書
・ワークアウト&ダイエット
・家族サービス
・サーフィン
・ゴルフ

さらに最近錦織の試合を観たことによってテニスも挑戦したいなどと言い出している始末w


完全に欲張り過ぎて最近はほぼ崩壊気味。
このままだと全てが身にならないかもしれないという危機に直面している(汗)。

特にここ最近は日常のデスクワークが急速に増えてきたこともあり、全体的に時間のやりくりがうまくいっておらず、家族サービス、サーフィン、ゴルフなどが劣後になってしまっている。

ただやはりサーフィンやゴルフを劣後にしてしまうと無意識のうちにストレスが溜まっていたりするみたいで、結構イライラしやすかったりしてあまり良くないなーとも思ったり。

さすがにそんな状況の中、テニスも始めたいと思う自分の尽きない欲求に自分でもびっくりw
何にせよ、もっと優先順位を明確にして上手に時間をやりくりしないといかんと思う今日この頃。

一方、アトラエの若い人達はいろんなことへの興味・関心・欲求が少し弱いような気がするけど、最近の若い世代はみんなそんな感じなのかな。。。。もしそうならちょっと勿体ない気がする。

人生の折り返し地点に差し掛かった私は、一度の人生、仕事も遊びも家族も趣味も、全力で頑張った方が楽しいと信じて日々奮闘中♪

昭和のオッサン達は本当に人生謳歌している人達が多い気がする。

若者達よ、いい意味で欲張って生きようぜ!

頭は結構良く、口も立つし、比較的今までの人生で成功体験を積んできて自信もある風ながら、それでいて組織のど真ん中でリーダーシップを発揮するわけではなく、少し斜に構えていて、本気で挑戦はしない、そんなタイプの人材はどんな組織にも1人2人いるのではないだろうか。

ちなみに17年前に前職に入社した頃の私はそんな感じだった(笑)。

そういう人は結局のところ失敗したり、恥をかいたり、怒られたりするのが嫌だったり、本気で挑戦して失敗したら自分の限界に気づいてしまうのが怖い、心の奥底にそんな心理が存在しているのだと思う。

でもそういう人達全員に伝えたいのは、若い時の恥なんてどうでもいいから、貪欲に挑戦し、失敗を繰り返すべきだということ。まだ大した力も経験もないのに、今の自分ができる範囲でしか仕事をしなければ成長するわけがないのだから。

そしてそういうタイプの人は十分に素質は持っている人で、その後の気付きや行動によって、そのまま腐ってしまうか、大成するか大きく分かれるイメージ。


私自身、前職で子会社の社長になって初めて最後の砦として、逃げ道がなくなり、本気でやるという感覚を知り、正直その後は失敗の連続なんてもんじゃなかった。

その後に今の会社を2003年に起業した後も本当に失敗の連続。
時には自分が経営者に向いてないのではないかと思ったこともなくはない。
でも実現したい夢があるから諦めずにやってきたから今がある。
そして今になって思うのは、その失敗経験の一つ一つがとんでもない自分の財産であり、武器になっているということ。

リーマン・ショックでさえも自分の中では大きな経験値となっており、経営者として強くなったと、今は思える。


もちろん本質的な性格はあまり変えられないのも事実。

現在取り組んでいる英語学習も、結局徹底して勉強してからでないと実際に英語を使うシーンに積極的に踏み込めないあたりは、私自身のそういう性格が影響しているのだと自覚している。だからこそ徹底的に勉強して自分が話せるんだと自信が持てるレベルにまで早く到達する以外にないと考え、必死になって取り組んでいる。

そんな経験からも性格を変えるのはそれなりに難しいのは理解している。

でも今かく恥を避けてしまうことで、30代、40代で本当に仕事ができない人になって、恥をかくだけでなく市場において評価されなくなることの方がよっぽどかっこ悪いはず。私も本当に20代にリミッターを外して頑張っておいて良かったと今更ながらに思う。

あの時に親身になってアドバイスをくれた先輩には本当に感謝している。

だからこそ、もし自分が少しでもそういうタイプだと自覚がある人がいるなら、ぜひとも本気で自分にはめているリミッターを外してみるべきだと思う。

失敗の数が多ければ多いほど、将来仕事していく上で、自分の引き出しの中身が増えるのだから。

ビジネスライフは実は想像以上に長い。
23歳くらいで社会人になったとしてもまだ40年くらいはある。
そのビジネスにおいて自信をもってど真ん中で生きていけなかったら、人生が楽しくなる可能性が劇的に下がるのではないだろうか。

ビジネスの世界を楽しむためには、斜に構えるのではなく、ど真ん中を突き進むべし。

いつも仕事絡みの真面目な話とダイエットと英語のネタしか投稿されないと、一部から若干のだめだしを頂いている当ブログですが、思い切って(?)たまにはカジュアルな内容を。


ちなみに現在6月1日19時12分現在、私の隣のソファ席の様子は以下の通り。

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若手メンズ3名がご飯を炊いて、納豆やら餃子やらをおかずにモリモリと夕飯を堪能している。
よりによって匂いの強いものばかり。。。
そこに匂いに誘われてかけつけたのが社員が最近ほぼ毎日同伴出勤しているチワワのテンテン。
これ会社オフィスの光景には到底思えないでしょ?!


その席から1mのところで私は今仕事の合間をぬってこのブログを書いてるという。。。

しかも現在糖質制限をしている私の目の前で美味しそうに白米食べまくってるし。
少しも気遣うことなく。

いつもだとこのくらいの時間からちょうど保育園を終えた子供もオフィスで元気に遊んでいたり。

ま、本当に自由なわけです。

自由を享受するためには義務と責任を果たすことが求められるわけで、アトラエの社員は緩そうな雰囲気の中で、一人ひとり大きな責任と重圧を背負いながらやるときはやる輩ばかり。
だからこそ自由な雰囲気でいられるのです。

ということでいつまでも自由でいられるように、頑張って仕事しましょう♫
腹減った。。。。

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