麻布十番で働くCEOのBlog(旧・南麻布で働く社長のblog)

成功報酬型求人メディアGreenの運営や、インターネットサービスの企画・開発を行う株式会社アトラエの社長のblogです。

2015年08月

強いチームとはどんなチームか。

共通の目標やゴールイメージを持てていて、そこに向けて各自が何を成すべきかを把握しており、エネルギーをもってコミットしながらも、お互いを補完しあったり支えあったり、さらには叱咤したり、激を飛ばし合ったり、、、、そしてゴールに近づいていける、そんなチームがやっぱり理想的ではないか。

古すぎて誰も知らないかもしれないが、スクールウォーズの世界や、キャプテン翼の南葛中学なんかがイメージに近いかもしれない。
もっと新しいイメージとしては、スラムダンクの湘北高校なんかもそれに近いのではないか。

人はそれほど強くない。
一人で出来ることもたかが知れている。
でも仲間から期待されることによって頑張れたり、チームとして頑張ることで足し算以上のパフォーマンスを出せたりする。

一方で組織においてはついつい他人に対して厳しい目を向けがち。

「彼(彼女)は全然頑張っていない」
「彼(彼女)は正直信頼できない」
「彼(彼女)が何をやっているのかわからない」

もちろんチームで頑張っていても頑張れなくなってしまう人や、一時的に自信をなくしている人、ちょっと集中力を欠いている人はいつのタイミングでも出てくるもの。

その時に自分がどういう態度を取るのか、どう声をかけ、どう巻き込み、どう補完し、どうチームとして修正していくのか、そこに対して自分ができるベストなアクションはどういうアクションなのか。

そんな奴は必要ないと見捨てるのか、自分達だけでやればいいやと開き直るのか、ダメ出しをして叱咤して責めるのか、、、、。

いろんな選択肢があるとは思う。

得てして不満だけを心の中に抱きながらも、何のアクションも取らない人が多いのではないか。


良く考えてみてもらいたい。
同じ立場に桜木花道がいたらどういうアクションをとるのだろうか。
大空翼がいたらどういうリーダーシップを取るのだろうか。


完璧な人なんてそれほど多くはない。
もちろんこんなブログを書いている私自身も極めて欠落している要素が多いことは自覚している。

そんな人達が自分の持っている以上の力を発揮できてしまうようなチームが出来たら理想ではないだろうか。そのためには一人ひとりがチームのために何ができるか、仲間を信頼しリスペクトしあい、一方では健全なダメ出しをしあったり、叱咤しあうことで、高いレベルで切磋琢磨していくことが大事なのであり、決して足の引っ張り合いはすべきではない。


自分に自信がない人ほど、他人のダメ出しをしたり、他人のマイナス要素をあげつらう。
思い起こせば私も若い頃は意図せずともそんな時期があったように思う。

そうではなく人の良い面を見て、そこをリスペクトしつつ、仲間として巻き込み、その人の持つ以上の力を引き出せるような環境を創りあげられる人こそが、真のリーダーであり、組織で何かを成すときに高い価値を持つ人材であろう。

弊社社員にも伝えたいのは、仲間の足を引っ張ったり、仲間に不満をもって自分のモチベーションを下げたり、そんな理由でチームとしての活気や雰囲気を壊すことに何ら価値はない。不満があれば議論して解決すればいい。もっと純粋にチームとして前に進みたい、もっと大きな価値を創造したい、もっと楽しく仕事したい、そういう気持ちを大事にし、そこに純粋に向きあえばいいだけであって、そこからずれた感情や言動にはあまり価値がない。

少なくともプロフェッショナルの世界において、そんなサラリーマン的な発想や思考は一切必要ない。

健全に切磋琢磨をし、良きライバルとして、負けん気を持ちながらもお互いに協力しあいながら、同じ目標を成し遂げるべく尽力することを意識してもらいたい。

日本でも話題になっているGoogleの組織再編

つまるところGoogleという検索・広告を軸とした従来の主力事業を、アルファベットという持株会社の一つの事業子会社と位置づけ、第2、第3のGoogleに匹敵する事業子会社への取り組みを本格化するというもの。

時価総額はAppleに次ぐ55兆円規模にも関わらず、次なる挑戦をし続けるこの組織は、やはり投資家目線だけでなく、社員からしても魅力的に見えるのではないだろうか。


Googleというと圧倒的なビジネスモデルで買っている会社のような見え方がされるが、私自身はGoogle関連の本もいくつか読み、Googleで働く人達とも交流する中で、その考え方は少し違うと感じている。

もちろんページランクアルゴリズムを筆頭に、検索エンジンというビジネスモデルや着想自体は素晴らしいものではあるが、そこには競合も多数いたわけで、Googleだけが抜きん出て成長できた説明をするには、ビジネスモデルの勝利というだけではあまりに乱暴だろう。


私が考えるに、Googleの真なるなる強さはコーポレートカルチャーにあると踏んでいる。

“Don't be evil(邪悪になるな)” に代表されるGoogleの価値観や行動指針、組織作りへのこだわりや、今で言うところのUI/UXへの徹底など、Googleは当初より事業・組織のあらゆる点について本質を考え抜き、それを実践しようと試行錯誤してきたのではないか。

若いアントレプレナーだけでは実現可能性の低い組織作りという側面については、ベテラン経営者であるエリック・シュミットを引き入れることで実現してきたのも、実はなかなか普通の会社ではできない判断だと思う。

つまるところ、Googleの強さは未だにベンチャー企業であり続けていることであり、事業作りにおいても組織作りにおいても未だ挑戦し続けており、その魅力に世界中の優秀な人材が惹きつけられ、そして活き活きと力を発揮していることこそが、Googleの真の強さであろうと考える。

そしてGoogleは今後まだまだ成長し続けるだろうと心から思う。

ある意味Googleは、社員が誇りを持ち、株主がファンになり、顧客が常に期待し続ける、そんな理想的なのかもしれない。

日本を代表し、Googleのように、社員・顧客・株主を魅了し続ける組織を作ってみたい。
それこそがAtraeの目指す最終目標であり、創業時から変わらない想いでもある。

人がたくさん集まって組織を作り何かを実現しようとする、これが組織であり、どうやったら組織に有能な人材が集まり定着し、活き活きと取り組み続けるのかを考え抜くこと以外に、組織作りの本質はない。Googleの真の強さを目の当たりにし、そんなことを改めて思った。

先月の29日で無事健康なまま41歳を迎え、社員にも家族にも祝ってもらった。
毎年思うが、本当にこれだけ多くの人に祝ってもらえるのは本当に幸せなこと。


この年になるまでは何歳になってもほとんど自分の中での意識や感覚は変わらず、まだまだ自分は若いと思っていたし、別に1歳くらい年とっただけじゃ何も変わらないと考えていた節がある。しかしながら41歳になってみて、いや正確には40歳になった頃から少しずつ自分の意識の中に変化が現れてきたように思う。

39歳までは見えてなかった景色とでも言おうか。
40歳になってから少しずつながら意識し始めてきたことがある。

それは残りの人生やビジネスパーソンとして残された時間について。

ざっくりと人生80年と考えると40歳は折り返し地点。
ベンチャー企業の一線で経営を担っていくという自分の仕事を考えると、長くても60歳までで、今のテクノロジーの進化のスピードや複雑化を考えれば、55歳くらいまでが価値発揮できる上限かなーなどと考える。

まあ孫さんのようなとんでもないタイプのリーダー達にとってはもはや年齢なんて関係ないと思うが、あくまでも頑張って努力してここまでやってきた一般庶民タイプのリーダーである私が同じように出来ると考えるのは少しおこがましい。50〜55歳くらいを一旦のIT・Web業界におけるパブリックカンパニーのCEOとしての限界とするのが正しい見方だと感じる。

そう考えると私が一線で経営者としてやれるのは長く見てもあと15年しかない。
もちろん考え方によっては15年もあるということも言えるかもしれないが。。。

残された人生の時間を何にどう投資していくか、がむしゃらに頑張ってきた20代、戦略的に頑張ってきた30代、そして今迎えている40代は世の中に提供する価値を最大化することがもっとも大事だと考える。

時間が無限にあるような錯覚に陥ったままに40代に突入してしまったが、改めて人生の時間は有限であり、何よりもとてつもなく貴重であるということを再認識させられている。

頑張ってこの会社を少しでも理想の組織に近づけるべく、もしくは残りの人生に悔いを残さないためにも、まずは10年一区切りとしてやり抜こうと思う次第。

引き続きご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いしますm(__)m

最近の若者は車を欲しがらないとか、ブランドものを買わないとか、服はユニクロなどファストファッションで十分、みたいなことが言われるようになって早数年。

最近本当にそういう傾向があるような気がする。

良い意味で欲深くないというか。

一方でビジネスをやっていく上では一定の欲を持つことは結構重要なんじゃないかとも思う次第。

純粋に、乗りたい車に乗るため、広い家に住むため、美味しいものを食べるため、といった少しばかり利己的な欲求であってもいいし、もっと高度な次元でいえば、より多くの人に価値を届けたいとか、より多くの人に感謝されたいとか、でももちろんいい。

特になりたい自分も、実現したい生活や夢もない、そんなタイプの人はビジネスの世界でも結構苦戦するような気がする。つまるところ生きること自体にモチベーションが低い人はベンチャービジネスには向かない。

ベンチャービジネスを手がけていると本当に挑戦と失敗の連続だし、目の前には常に乗り越えられないのではないかと思うような壁がそびえ立っているようなイメージかもしれない。でもなぜか周囲の仲間達はそれを絶対に越えようぜ!みたいな感じで活気に満ちあふれていたりするわけで、自分にとってそこで頑張るモチベーションが何もなければただただしんどいだけ。

一方でただ負けたくない、成長したい、もっと大きなことやりたいみたいな単純な欲求をもっている人は相当強い。何のために働くかとか、面倒なことを考えるまでもなく、やるからには勝つべきでしょー、やるからにはとことん成長して、でっかいことやらないと、みたいな単細胞的原動力を持つ人は正直どこでも頑張れるし、重宝されるもの。

つい先程Facebookのタイムラインで30歳までにフェラーリを買うという目標を掲げてベンチャー企業に飛び込み、ついに実現したという話を見かけたが、純粋に凄いなーと思うし、本当にそこまでに数年間は誰よりも頑張ったのだろうと思う。もともとの目標には少し品がないとも言えなくはないが、結果として多くの価値を世の中に生み出し、自身もとんでもなく成長したことで、恐らくビジネスもどんどん面白くなってきているタイミングだと思う。そういう意味でもフェラーリを買うという目標はその彼にとっても、もちろんその会社にとっても、そして世の中にとっても、すごく良かったように思う。

もちろん地方で狭い家でたいしてお金も使わず、エコな生活をという時代の流れもあるのは十分に理解しているし、そういう生活やそれを幸せだと思う人もたくさんいることは良いこと。

でも日本の経済を活性化していく上では、がむしゃらに成長し価値を創造し、資本主義の中で活躍していくタイプの、純粋な欲をもった人達の存在も否定できない。

孫さんや柳井さんや永守さんのように普通の人からしたら「何のためにやっているの?」と言われるほど成長に貪欲な人達がいるから、あれだけの雇用が生み出されているわけで。

あまり欲を隠さずに宣言することで自分を鼓舞して、それを本当に実現すべく頑張るというのは極めてシンプルでブレにくくていいなーと思う次第。

ま、私みたいに根っから負けん気が強かったり、多くの人に必要とされたり頼られたりしたがりの人間は、ほっておいても頑張り続けるんだけどw

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