麻布十番で働くCEOのBlog(旧・南麻布で働く社長のblog)

成功報酬型求人メディアGreenの運営や、インターネットサービスの企画・開発を行う株式会社アトラエの社長のblogです。

2016年02月

ぶっちゃけ1円でも会社が作れる時代になり(実際は登記手数料などで数十万円は必要だけど)、サーバー利用料やデバイス料金(スペック対パフォーマンス)は劇的に安くなり、資金調達もしやすくなり、もはや起業のハードルはこの15年くらいでとんでもなく下がった。

この事実は間違いない。

じゃあタイトルの話はなんぞやということだが、簡単に起業できることと、起業して大成功することは全く別のことだということが言いたいのである。

インターネットが完全に浸透したことによって、昔は一部のリテラシーの高い人達しか持っていなかった情報やノウハウなどが、完全にコモディティ化している。しかも世界レベルで。。。


そもそも現在メガベンチャーと呼ばれている成功企業のほとんどは1998年〜2005年くらいに生まれており、米国で成功していたビジネスモデルを輸入してローカライズしたパターンで、いわゆるタイムマシン経営ともてはやされた手法を使っていた。勿論だからといって多くの挑戦者の中からメガベンチャーと呼ばれるレベルまで成功したのはごく一部であり、またいくつもの会社が時代の波に飲み込まれていったのも事実。


一方でインターネットがここまで浸透し、情報が蔓延し、思いつく限りのビジネスモデルが既に着手されている現状においては、100億円を超える規模のスケーラブルなビジネスを短期間で実現することの難易度は相当高まっていると考える方が正しいと思う。

次のビッグビジネスを実現するためには、この先の大きなデバイスチェンジや技術変革のタイミングが一つのチャンスになるのだろうが、その波が来たときにその波を乗りこなすためには、そこまでに一定の技術力と資金力とノウハウといった過当競争を戦い抜くだけの十分なリソースを有していることが求められるのではないかと予測している。


焦ることなく着実に黒字で成長軌道に乗せつつも、常に獲物を狙うかのようにビッグビジネスチャンスの到来を待ち、チャンスが来た時には恐れずに挑戦を仕掛けていく、そんな経営スタイルが今の市場にフィットしているような気がする。


勿論どんな時代や環境であっても、外部環境の影響を受けずにとんでもないスケールを実現できる起業家がいるのも事実であり、上記した内容はあくまでも私のような平凡な能力しか持たない起業家ゆえの見解や感覚だという意見もあるのは重々承知した上で、私なりに13年間の経営をしてきた中で、多くの参入と撤退を見てきたゆえの感覚を書かせてもらった次第。

しかし何にせよ起業した以上、言い訳なしで世界レベルのビジネスをやりたいものである!!

最近私の周囲で流行り始めている完全無欠コーヒーによる肉体改造。

そもそもは『シリコンバレー式〜自分を変える最強の食事〜』という一冊の本から始まっている。
diet

10年以上継続してダイエットを続けながらも、なかなか絞り切れずに苦戦している私としては、早速読んでみた。

これを読んで感じたのは、勿論凄い説得力のあるダイエット手法であり肉体改造手法なのも間違いないが、何よりも凄いのは著者の徹底したバイオハックっぷり。「痩せよう」と考えた時に、なんでこの方法がいいと言われているのか、人の体はどういうメカニズムで太ったり痩せたりするのか、などに疑問を持ち、自らの体と資産を投じてそのメカニズム解明に乗り出し、15年にも渡り徹底してやり続け、恐らくどの医者や研究者よりも人体の肥満原因に詳しくなってしまう、その徹底っぷりや行動力や探究心に何よりも驚かされた。


これはまさに仕事ができる人の行動特性そのもの。

何か目的があったときに、こういう行動を起こせるタイプの人は何をやっても成功するし、一流のパフォーマンスを出すもの。


例えば

英語ができるようになりたい → よしまずは単語を覚えよう!

では勿論いつまでたっても英語はできるようにならないのと同じこと。

何故英語ができないのか、英語ができるためにはどういう条件を満たさないといけないのか、そこにたどり着くステップとしてはどういう道のりやどういう手法がベストなのか、などなどを徹底して考えることからスタートすべきだと思う。そして決めたら強い意志をもってやり抜く。

そうやって成果に最短に到達するためのPDCAを適切に回せる人は、勉強もスポーツも仕事も一定レベルではできる。勿論超一流レベルになるためにはIQであったりセンスであったり人間力といった才能に近いレベルの要素も必要なのだとは思うが、普通にできる人になるためには成果に向けた適切なPDCAが回せれば問題ない。


私の経験上、それができない人の特徴としては、考える習慣がないケースが多い気がしている。

なぜだろう?
どうするのがいいんだろう?
どっちが可能性が高いだろう?
なんのためにやるんだろう?
などなど

日頃から考える癖をつけ、少しでも成果に近い道を走ろうとする習慣を持つことが大事。


そんなことを考えながら、最近はシリコンバレー式食事法に則って毎朝完全無欠コーヒーを飲み始めた今日この頃。しかしこの食事法、本当に良さそう。日本人はバターとの相性があまりよくない人が多いのはあるものの、そういったちょっとした違い以外は、今までのものと違うレベルの理論にもとづいているし、信頼度は高い。

今年の夏は10年ぶりのナイスバディを披露できるか?!

ここまで寒暖差が激しいと体調管理も簡単ではないですね。。。
最近土日にもやるべきタスクが入り込んでいることが多く、老体に鞭打って頑張っております。


さて最近思うことがある。
日本人には一見謙虚そうだけど、実態はそれほど謙虚ではないということ。
そんなことをビジネスシーンでよく感じる。
口で言っていることと、本心や本能的に思っていることが違うような印象を持っている。


まあ目立つことや主張することがそもそもあまり良いこととされていないこともあるのかもしれない。
それはそれで日本人の美徳であり、決して卑下するものではないと思う。


「つまらない物ですが、、、」

何か手土産などを渡す時に言うこの常套句もそんな日本人の性格の現れなのかもしれない。


一方で、ことビジネスパーソンに関して言えば、少し違ってきているような気がする。

弱気な発言をしたり、謙虚な発言をする人ほど、それほど現状に課題意識を持っていないケースが多いような印象がある。自信なさげに振る舞うことや、自分が如何にできていないと自覚しているかを謙虚そうに表現することで、自分への非難や批判を退け、更には自分への期待値やハードルをコントロールしているような気がしてならない。


逆に強気が発言をする人ほど、負けん気や向上心が高く、様々な面で自分が全然まだまだやれると思っているケースが多いような印象を受ける。

本田圭介や錦織圭などのアスリートなどを見ていてもそんな気がする。
本田圭介はかなり特殊事例かもしれないが、かなり誠実そうな錦織圭さえも、常に自信に満ちた発言をしつつ、その背景にはあらゆる懸念を払拭する努力を積み重ねているからこそ言えることなのだろうという印象を受ける。


ビジネスシーンにおいても、一見謙虚そうに振る舞う人や自分が出来ていないということを全面に押し出すような真面目な(?)人よりも、負けん気や向上心が高く、あらゆるシーン、あらゆる事柄に対して悔しいと感じられるタイプの人の方が成長が早いように感じる。

私自身、決して謙虚なタイプでも真面目なタイプでもないのに、ここまで成長してこれた唯一の要因は、幼き頃から変わらない負けん気や向上心にほかならないと改めて思う次第。幼稚園時代から負けん気と向上心だけは強く、ことビジネスという側面だけ見ればそれが功を奏したように思う。ビジネス以外の面では決して性格が良いタイプでもなく、強すぎる負けん気などがマイナスに働いたことも多々あるという自覚もあるが。。。。


これからグローバルに出て行く中で、日本人も本質的な自信を持ち、その自信を裏付けるだけの努力と苦労を惜しまない、そんな人が増えていくことが大事だと思う今日この頃。

私自身、2017年4月から入社してくれる予定の仲間を探して、日々多くの学生と会っているが、是非とも負けん気や向上心の高い学生に会いたいものである。

日本を代表する企業の一つであるシャープがいよいよ台湾系企業である鴻海グループに組み込まれる見通しが高まってきた。

資本主義社会の常とはいえ、日本人であれば誰しも少し残念な気持ちになるのではないだろうか。
私も例外ではない。

同じく日本を代表する企業の一つである東芝においても、リストラ費用もあいまって7000億円を超える赤字を計上し、いよいよ末期が近づいているようにも見える。自業自得とはいえ、シャープの事例と合わせて、いろいろと考えさせられる。

私自身も随分と前から言い続けているが、資本市場という競争社会の中で、真に安定した企業というのは存在しない。勿論倒産リスクの高い会社と低い会社というのは存在するが、潤沢な資金力を持つ企業でさえも、資本市場で生き残っていくために、もしくは投資家の期待に応えるために、従業員をリストラしたりすることもあることを考慮するのであれば、一社員にとって安定した企業なんて存在しないと考える方が自然である。


私の時代は一流大学を出た人がダイエーやイトーヨーカドーに就職していたような時代。
今の時代の学生達にそれを言うと鼻で笑うが、ではシャープや東芝に沢山入っている一流大学出身者についてはどう思うのだろうか。

数年後には彼らもイケてない選択をしたと言われてしまうのかもしれない。
しかしどちらを選んだ学生達も、結局のところ本質的には全く変わらない。
商社ならいいのか、テレビ局ならいいのか、そんなわけはない。


では、そもそも何が問題なのだろうか。

日本においては産業別のGDPで見たときに成長している産業はほとんど存在しない。
あえて言うなら右肩上がりに成長している産業はIT・インターネット産業くらいではないだろうか。

つまりそれ以外のほとんどの産業では限られたシェアを奪い合っているといっても過言ではない。

結局そういう市場で勝負している以上、勝ち組、負け組が次々と生まれていく。
どの企業が明日そうなるかは誰にもわからない。

それであればこそ、自分自身の市場価値を高め、どんな状況でも社会に貢献し価値を創造できる力を身に着けていかなければ、資本主義社会においては生き残っていけない。

そもそも未来ある若者達が勝負する領域として、未来ある産業、未来ある事業領域こそが最適なのは言うまでもないわけで、多くの有能な若者達がこぞって成熟したレガシーな産業に就職していく日本の就職活動が如何に不自然かということにいい加減気付かないといけない。

私の同級生ともなるといよいよ40代であり、そうなってくるともはや様々な理由により厳しいケースも多いかもしれないが、30代半ばくらいまでの技術や能力を持つ若者にとってまだまだとんでもなく可能性や機会がある。

というのも、これからのテクノロジー産業はIoTを中心にセンサー関連ビジネスが飛躍的に成長していく。ソフトとハードを融合した新たなマーケットにおいては、シャープや東芝のようなモノづくり企業出身の技術者や技術リテラシーをもった企画者が多いに活躍できる市場があるはず。勿論それに伴い法務出身者なども大活躍のチャンスが存在する。


私自身、自分が選んだ会社組織に最後までロイヤリティを持ち続けるという日本人らしい感覚は嫌いではないが、一方では今後ますます進むであろう淘汰の流れの中で、若く有能な人材が活躍できずに沈んでいってしまうのは日本経済全体からしても極めてもったいないと思っている。

適材適所を日本全体で実現しなければ、今後日本で新たな産業は育っていかない。
日本はレガシーな大企業に有望な若者が集まり過ぎている。


意欲・能力のある若者、未来ある若者、今こそ挑戦せよ!!

声を大にしてそう言いたい。


話は変わるが弊社の主力サービスであるGreenは、まさにこれからの日本の雇用を支えるであろうIT・インターネット産業に人材を流動させていくことを一つの重要なミッションとしている。

赤信号はみんなで渡っても赤信号である。

一人ひとりが自分にとっての青信号(Green Light)を見つけてほしい、そんな想いを込めてGreenは創られたサービスである。

日本の経済が成長し続けた時代しか知らない大人達が、今の若者に間違ったアドバイスや価値観を植え続けるようなことがないよう切に願う。

不安多き経済環境ながらも、この機会を好機ととらえ、日本全体での適材適所を実現し、新たな産業で新たな雇用を生み出し、これからますます伸びゆくアジア地域におけるリーダーシップを発揮することで、日本が再び輝ける未来を創造していくことが、我々アントレプレナー、そして新興企業に求められているのではないだろうか。

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