働く上で成長したくない人というのはあまりいないだろう。
勿論、稼げれば成長なんてどうでもいいというタイプの人もいるのかもしれないが、多くの人はどうせ仕事に関わるなら自分も成長したいと思うのではないだろうか。

少なくとも弊社のようなベンチャー企業に飛び込んでくるような若者は100%成長意欲を持って入ってくる。しかしながらその後成長できる人となかなか成長できない人が存在するのは何故なのだろうか。

私なりの仮説として、いかに正確に自己認知ができるかどうかということがかなり重要だと思っている。
具体的に言えば、自分ができることとできないことを正確に把握することができるかどうか。
自分が目指すビジネスパーソン像との差異を的確に認識し、その差異を埋めるために、正しい努力ができるかどうか。

それに尽きるのではないかと思う。


極めて簡単な話しなのだが、多くの若手がその過程で「プライド」という見えない壁にぶつかる。

こんなはずじゃない、自分の強みが活かせてないだけだ、この仕事は向いてないのかもしれない、などなど、自己防衛本能がフル稼働して自分の見栄やプライドを全力で守ろうという意識が働く。

それによって自分の現状を適切に把握できず、結果として改善もできない。
PDCAを回すとよくいうが、現状認識なくしてPDCAなんて回るわけはない。

更には自信をなくしたり、落ち込んだりして、前に進めなくなってしまったりするケースも多い。

目指すビジネスパーソン像を高いところに設定すればするほど、簡単には到達しないわけで、焦りや悔しさを感じることも増えるのは致し方無いとしても、身近な人と比べてちょっとパフォーマンスが悪いだけで自信を失ってみたり、たいした努力もしないうちから落ち込んでみたり、というのは何の意味もなさない。

できる人からどんどん盗み、少しでも近づき、追い越すべく努力する以外に成長の道はない。
落ち込んだり、自信を失ったりする人に限って、身近な人との比較の中で優越感を感じたいという気持ちが強く働いているタイプが多く、これはいわゆる承認欲求やプライドが強い人に多いイメージ。

実は私自身も若きし頃はそんな傾向も多少なりあった。。。。
ただ負けん気と向上心だけがその数倍強かったことが功を奏して成長するに至っただけで。

なので気持ちはよく分かるが、ビジネスの世界は長い長いレース。こつこつと努力を積み上げていくことが何よりも大事。自分より優秀な人なんて世界中にいくらでも存在する。そこを意識しすぎても意味がないので、まずは自分が目指す姿や理想像、ロールモデルを設定し、そこに到達すべく現状の自分の課題を適切に認識し、改善努力をすることこそが、成長の第一歩。

ということで、成長したいならまずはしっかりと自己認知すべし!!

成長している人ほど自分の課題を正しく認識し、その改善にとんでもない努力をしている。それなくして自信を失ったり、落ち込んだりするのは、努力している人からみれば当然であり、そんな感情を持つこと自体がまだ早過ぎる。

小さいことを積み重ねるのが、とんでもないところに行くただひとつの道だと思っています。
                                  by イチロー

天下のイチローでさえもこんなことを言ってるのだから凡人であれば当然小さな努力を積み重ねる以外に道はない。