師走の忙しさに忙殺され、すっかりブログの更新をサボってしまっていた。
随分と久しぶりのエントリーになるが、最近社員にも頻繁に伝えているテーマについて書いてみることにした。

私の組織理論は、根本的に「関わる人達が幸せになること」に立脚していると思っている。
社員やその家族、クライアントやユーザー、さらには株主の方々といったアトラエに関わる人達が、アトラエに関わったことで幸せになれるかどうか、ということが最も大事なことだと考えている。

最近になって思うのだが、その背景には自分(≒アトラエ)との出会いや縁を、心から良かったと思ってもらいたいというある意味では利己的な想いがあるのかもしれない。もともと少し排他的な性格や、負けん気が強すぎる性格も影響してか、学生時代はさほど人から好かれるような人間ではなかったと自認している。一方で生来の寂しがりやという性格も持ち合わせており、本当に多くの人から好かれる人を見ると本心では羨ましかったような記憶が残っている。

そんな自分も26歳から経営者としてそれなりの数の修羅場をくぐり抜け、人生について、経営について、そして幸せについて考え抜いてきた結果、ある結論に辿り着いた。

つまり「なりたい自分」すなわち「関わる人達から感謝されたり信頼されたり期待されたり尊敬される自分」という「やりたいこと」と、アトラエという自分が作り上げてきた組織が社会に価値ある何かを創造するという経営者としての責務、つまり「やるべきこと」を一致させられれば最高のビジネス人生になるのではないかと。

そう思ってからは一生懸命考え抜いてきた。
社員やその家族が幸せになれる組織というのがどういう組織なのか。
もし自分が社員だったらこの会社で本当に働きたいと思えるのか。何が足りないのか。
そして社員の幸せと会社の成長は本当に相関させられるのか。
ある意味で世の中の常識を全て無視してでも、本質的にどうあるべきなのかを考え抜いてきた。

まだ実現という意味では道半ばではあるが、自己実現「やりたいこと」と組織貢献「やるべきこと」は真剣に考えれば必ずリンクさせられるということははっきりわかっている。組織としては本気で個々人の自己実現を支援してあげられる柔軟性を持ち続けることが大事で、個々人の社員としては、本気で組織貢献と自己実現をリンクさせられる方法を考え抜くことが大事だと。

それさえできれば、個人も組織も最高レベルでシンクロして成長していく。

たった一度の人生、やっぱり自分や自分に関わる人が幸せになるために頑張るのが人として自然。
そしてそれは組織貢献と決して相反するものではない。

私は現在、経営者として次世代の全く新しい組織作りに挑戦しているつもりだが、「人」としての道徳観や倫理観に基いて考えた時に、いまの挑戦は絶対に間違っていないと自負している。事業も戦略も収益も生み出すのは「人」でしかない。自分は決してカリスマ経営者にはなれないが、カリスマ的な組織は創れるかもしれない。そんな結論に達しつつある。

今、アトラエの描き出すそんな未来を想像すると心からワクワクできる自分がいる。
経営者として本当に恵まれた状態だと思っている。
この感覚を持ちながらも、社員の幸せ→顧客の幸せ→会社の成長→株主の幸せ、といった関わる人達の幸せの連鎖を実現していくことで、私自身の自己実現に挑戦していきたい。

私にとってもアトラエにとっても2017年は最高の1年だった。
そして2018年は2017年以上にワクワクできる、そんな1年にしていきたい。

私やアトラエに関わる皆様、この1年間本当にありがとうございました。
そして来年も引き続きよろしくお願いいたします。
良いお年をお迎え下さい。