2018年は極めて真面目なエントリーからスタートw

最近になって現場のリーダークラスのマネジメント能力が上がらないんだがどうすればいいか、という話を起業家仲間から続けてもらったため、一度ブログにでも自分なりの考えを整理してみようかなと思った次第。

マネジメントというと、いわゆる昔ながらの中間管理職をイメージする人も多いのではないだろうか。いわゆる戦略や戦術を立案、その実現・実行において複数のメンバーを巻き込み、PDCAを回しながら、成果につなげていく。そんなイメージ。わかりやすく管理型マネジメントとでもしておく。

でも私は正直そのイメージは一旦ゼロリセットした方がいいと思っている。
特にIT・インターネット業界を中心とした知識産業においては、もはや昔ながら管理型マネジメントでは成果は出せない、もしくは最大化できない時代に突入している。

一昔前の製造業のように、先輩が正解をしっていて、それをしっかりと吸収していく形の業務遂行においては、管理型マネジメントもワークする。一番能力が高く、一番ノウハウを持っている人の中で、人望があり、人心掌握に長けた人をリーダーにすれば、そのノウハウを伝達していく、つまりある意味では自分のように成果が出せる人材を沢山育成していくようなマネジメントをしていれば良かった。

一方で、昨今のインターネット業界やIT業界などにおいては、技術進化も早く、時代の変化も激しい。数年前の常識が全く通用しないことなどは日常茶飯事。
自動車業界でさえライバルがGoogleと言われ、テレビ局のライバルはネットフリックスやAmazonだなどと言われる時代に突入しているわけで、もはや真面目に自動車製造畑を歩んできた人や、沢山の人気テレビ番組のディレクターをやってきた人だからといって、競争戦略を立案できたり、後輩に次世代の車の作り方を伝授したりできない世の中になりつつある。
私ももはや最先端の技術やデータアナリティクスやアドテクなど、ほぼ無知で、その領域で日々試行錯誤している若手メンバーに依存しまくっているくらいである。

運営業務や運行業務といったルーティンに近い業務であれば管理型マネジメントでも十分ワークするのだろうが、いよいよそういった業務は人工知能やロボットに集約されていくことを想定すると、やはりこれからの時代に成果を出すためのマネジメントは、管理型マネジメントではないだろう。


ではマネジメントは何をすべきなのか。

私は端的に一つだと思っている。
メンバーの力を最大限活かすようなサポートをすることだと。
言い換えればこれはメンバーのエンゲージメントを最大化することに他ならない。


ではメンバーの力を活かしたり、エンゲージメントを高めたりするためには何をすればいいか。
まずは全メンバーの意志や想いや価値観、さらには強みや弱みを知る必要がある。
そしてそれらの想いの矢印と会社のビジョンの矢印をできるだけ同じ方向に向けるような戦略や戦術、またはビジョンやマイルストーンを考え抜くこと。勿論メンバーを巻き込みながらやっても問題はない。
そしてその目的遂行に全メンバーが当事者としてコミットするためにも、全メンバーがそのチームで必要とされていること、貢献していること、強みが活かされていることをしっかりと認識できるように、コミュニケーションをとりながら遂行していく。

具体的な方法論はいくらでもあるが、それよりも大事なのは、マネジメントは実務を担うメンバーの力を最大限活かすべくサポートする役割であるという認識をもつことが大事だと考える。

そしてメンバーの力が最大化される時というのは、メンバーのエンゲージメントが最大化されている時とほぼ同義であるという認識を持つことも重要だと思っている。


上から目線で指示を出し、チェックし、コントロールしようとする管理型マネジメントから、社員に自由と裁量を提供しつつ、彼ら(彼女ら)がよりイキイキと働けるような、働きやすくなるような支援行動や環境・空気作りにフォーカスする支援型マネジメント、言い換えればサーバントリーダーシップと言われるようなリーダーシップのあり方に変えていくことができるか否かで、組織の生産性やパフォーマンスは変わっていくはず。

そのためにもどんな方法でもいいので、最低限組織のエンゲージメントはしっかりと定点観測し続けなければいけない。

弊社wevoxを使えば簡単に把握できるので興味ある方は是非以下のリンクから。
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年始一発目のエントリーの最後が、自社サービスの宣伝のようで大変恐縮だが、決して宣伝するために書いたわけでもなく、あくまでも全てのマネージャーがエンゲージメントを意識すべきだと本心で思っているがゆえに、必然的にここに帰着したということでお許し頂ければ幸甚である。