本日の日経新聞11面に面白い記事があった。


「経営の視点」という特集なのだが、テーマは、


ゲイツ氏、ジョブズ氏と好対照


である。


要約した内容を以下に記載する。


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マイクロソフトの創業者かつ会長であるビル・ゲイツ氏は、圧倒的な富を得ているものの、同社・同氏の利益の源泉は過去に築き上げた独占ビジネスモデルであり、技術革新のリーダーとしての存在感は薄まっているという。
だからということでもないのだろうが、同氏は夫人とともに三兆円の私財を投じて途上国支援を行っている。

対照的なのが、今年設立30年を迎えたアップルコンピュータと創業者かつCEOのスティーブ・ジョブズだという。
PC市場でも同社のシェアは3%未満。長者番付でもゲイツ氏のはるか下にいて、経済的には完全にゲイツ氏が上回っている。
ところが、ここ数年はiPodで社会現象を起こし、若者を中心とした社会からの注目度はアップル&ジョブズ氏の方が圧倒的に高い。

さらにディズニーの筆頭株主となり、映画配信にも着手と、様々なことに挑戦しようとする姿勢を持つ。

ジョブズはインタビューで「革新こそが我々の存在意義」という、相変わらずのベンチャー起業家のノリで答えている。
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概ねこんな内容であった。

この記事は大変面白い。アメリカを中心とした資本主義社会において、ジョブズのようなあくなきチャレンジャー、つまりアントレプレナーさながらの経営者が、ゲイツ氏よりもある意味では評価されるという。


まさに世の中、売上や利益だけでは判断できない何かがあるということである。


弊社も目指すはまさにアップル&ジョブズのような考え方だと思っている。


安定して成長すること、それも勿論株式会社として重要なファクターではあるものの、それ以上にチャレンジングで、そして革新的でないと、やっていて面白くない。


既得権益や排他的なビジネスモデルを構築したことで、安定収益が得られるというモデルを構築するのは、資本市場においては大変価値があることだと思う。


しかしそれだけで安定利益を生み出していても、そこに夢や面白みは少ないのではないだろうか。
何かを壊して、何かに挑戦する、そのプロセスにこそワクワク感やドキドキ感があり、その緊張感の中で革新的なものやサービスを作り上げることができたときにこそ、自分達の存在意義を強く実感するのだろう。



というか何も難しく考える必要も、難しく説明する必要もないのかもしれない。

どちらが楽しそうかと聞かれれば、多くの人はアップルと答えるのではないだろうか。



その時点で弊社のポリシーである



Play Business、Play Hard



に照らし合わせて考えれば、弊社がマイクロソフトではなく、アップル的なカルチャーを目指していくことになんら理由はいらないのかもしれない。


しかしアップルをここまでにしたジョブズ氏は本当にすごい人である。