今日の日経新聞の朝刊に面白い記事が掲載されていた。
会社とは何か、という左端にあるコラム欄。
その欄では最近、人と組織の関係性について、従来からの変化や様々な考えについて書かれている。
今日の話のポイントは、組織における人材の重要性である。
そこに関連する話として、M&Aで一番難しいのは
「文化や風土の統合」
「人材流出の回避」
だという記載がある。
まさにそうだと思う。
数値だけでは測れないのが人の集合体である組織。
いくらファイナンシャルプレイによって外科的手術を施しても、内部から崩壊するケースは多々ある。これが組織の難しいところであり、敵対的買収は成功しないと言われるゆえんだろう。
私自身、以前よりM&Aや事業再生投資などの局面において、ヒューマンリソースデューデリジェンス(組織の人的価値やカルチャーの分析)の重要性を感じてきた。
実際にお付き合いのあるプライベートエクイティの方からは、何度も買収を検討する組織のカルチャーや風土、人材のレベルについて相談を受けてきた。
まさにより知識資本が重要なビジネス構造が進み、従来の『会社=仕組み・設備』 ではなく、『会社=人の集合体』という考え方が理解されつつあるように感じる。
我々人材ビジネスは、ともすると労働集約でそんなにレベルが高くない仕事だと思われている方も多いと思うが、それは今まであまりに未成熟な業界だったからにすぎない。
まさに組織にとって採用難の時代でありながら、一方で人の重要性が見直されてきた今、我々人材ビジネスを手がける会社の社会的存在意義や影響力は大きい。
弊社の中期戦略においても、まさに人材という軸を持ちながら、投資・M&Aなどの分野に進出していくことを既に半年前から明言している。
今はまだそれができるプレイヤーがいない。
だからこそ、我々がその第一人者になろうと思っている。
しかしなぜ日経新聞の朝刊の話から弊社の事業戦略の話になったのだろうか??
徒然なるままに書いているとはいえ、いくらなんでもひどい気が・・・。