今朝の日経新聞の一面の特集『ネットと文明』に、ネットベンチャー「はてな」のオフィスについての記載があった。


同社では近藤社長を含め、全員がフリーアドレス方式を取っているという。

フリーアドレスもついつい毎日同じ席に座りがちで、指定席化しがちだが、同社では毎日違う席に座ることがルール化されているという。



目的は、部門間を超えたコミュニケーションの活性化という、いわゆるフリーアドレスの一番の効用に加え、あらゆる人とあらゆる形でのコミュニケーションの中から新しいビジネスやサービスのアイディアが生まれるものだという。


経営を考える立場として、どうしても起こりがちな部門間の壁。
弊社のような規模の会社では壁というほどのものはまだ全然ないし、社員同士は皆非常にコミュニケーションを活発にしている。


しかし情報という意味でいうと共有がなかなかでききれていない。
それが結果として見えない壁になっていくような、ちょっとした前兆はあるような気もする。

そういう意味でははてなのようなフリーアドレス制にするのもありな気がする。



それ以外にも、弊社ではナレッジや情報の共有ということで社内ブログの立上げも実施することになった。
I&Gパートナーズ随一の流行りモノ好きの大場の発案。



どれもデメリットがないわけでもない。
さらにメリットとどちらが勝るのかも判断しかねる部分がある。


しかしベンチャー企業である以上、そういう新しいものや未知数のモノへのチャレンジを諦めてしまうと全く面白くない。
保守に回っていては大企業と何も変わらない。


あまり良くなければまたすぐに変えればいい。


何にでもチャレンジすること。そして誰にでもチャレンジさせること。
それがベンチャーの魅力でもある。


経験がないから、前例がないから、そう言っていては新しい会社は立ち上がらない。
若くともやる気のある人間には積極的にチャンスを提供する。

会社全体としても、全社員力をあわせてあらゆることにチャレンジしていくこと、そういう風土を無くさないことが重要だと思う。



弊社でよく言う例え話がある。

「もっと地雷を踏むくらいの挑戦をしろ。経営陣が開拓した安全な道だけを後ろから付いてくればミスはないかもしれない。しかし弊社ではそういう人よりも、自ら新たな道を開拓する人間を最も評価する。例えその結果地雷を踏んでしまったとしても、それは必ず尻拭いをする。そのために上司がいるのだから。」


つまり、I&Gパートナーズでは、セーフティーエリアの中で活動することで、ミスを犯さない人間よりも、セーフティーエリアを拡大するために積極的に行動した結果ミスを犯した人間をより高く評価する、ということである。


リスクを取る必要のないところで取ってみたり、ヘッジできるものをヘッジせずに実行するのは単なる怠慢である。

しかし世の中に対する新しいことややり方というのは、やってみないとわからないという側面がおうおうにしてあると思う。


それは我々のようなベンチャー企業こそが積極的に開拓していかなくては、経済の発展もないという自負を持っている。


そんなベンチャーで挑戦する若者がもっともっと増えたら、日本ももっともっと面白くなるのに・・・・。まだまだ足りない。