最近意思決定をする際に、表題のような基準を考えることがある。


なんのことやらわかりづらいかもしれないが、
絶対的価値基準というのは、何かの物事を判断するときに、
自分なりの判断基準となるもの。


それを持っている人というのは強い。


逆に相対的判断基準しかもたない人は、何かと何かを比較して、
より良い方を選択していくという方法を取る。


ビジネス戦略を考える上では、確かに相対的判断をしていく
ことが重要だったりするが、こと就職やこと転職に関しては
一概にそうもいえない。


幅広く比較し続けてもきりがなく、また常に状況は変化して
いるため、時間をかけているうちに、情報も変化していく。

そんななかで、とりあえずたまたま見つけた数社を相対的に
比較してみたところで、それが正しい判断を生むとは到底
思えないだろう。



一方で絶対的な価値基準を持っている人。
こういう人は就職や転職において非常に成功しやすい。


自分の中で判断軸が明確にあり、それに合致した時点で
他と比較することなく、決断できる。


就職や転職というのは、一種の結婚のようなもの。
もっといい人、もっといい条件、と言っていると
正直きりがない。

極端な話、世の中には女性も男性も何十億人もいる。
そんななかで、相対的な判断で結婚なんてしようものなら、
より良い人と出会うたびに離婚と結婚を繰り返していく
ことに・・・・。


就職や転職も同じ。


今回の活動においてはBetterだったと思っても、3ヶ月も
したら、さらに良い案件が出てくるかもしれない。


そのたびに目移りしていたら何も始まらない。


まずは絶対的な価値基準を持って、それを満たすことが
わかったらしっかりと決断し、そこで腰をすえて目的を
達成していく。


それが大事なのだと思う。



就職活動で悩んでいる学生は、まず自分が何を得たくて、
どうなりたいのか、そこを明確にした上で、そのために
はどういう会社を選ぶべきか、その軸をはっきりさせること。


その上で、その軸を満たさない会社は、給料が高くとも、
オフィスが綺麗であろうとも、有名であろうとも、全てNG。

あくまでも自分の軸を満たす企業のみ検討していけば良い。


こういった価値観の多様化した現代において、そして会社が
個人の将来を保証しなくなった今、就職・転職で最も大事なのは、
自分にとってBestな会社を見つけること。

多くの人にBestである必要はない。


日本人特有の「赤信号みんなで渡れば怖くない」という護送船団的
発想は現代においては(というか昔から)大きな間違い。

赤信号はみんなで渡っても怖いし、赤は赤である。

ちゃんと自分にとっての青信号を見極める絶対的な価値基準を
持つこと、それが例え多くの人と違う道であろうとも、自分にとって
の青信号を見定め決断できること。


それが就職・転職の成功条件である。