弊社が人材を採用するときに、非常に重視する要素がある。

それは「利他の心」


利他の心を調べてみると、、、


自分よりも他人の利益を大事にすること。
自己犠牲の精神。献身的。利己とは反対。



などと出てくる。


これは、京セラの稲盛さんが良くおっしゃっている言葉でもあり、
以前に日経ビジネスで稲盛さんのインタビューを拝見して、自分が
意識して採用のときに見ていた「思いやり」は「利他の心」という
のがぴったりくるということを知った。


その記事で、稲盛さんは最近の若者には利他の心が足りないと
苦言を呈されていた。


自分のことばかりを考え、我慢したり、ゆずったり、という
ことができない人が増えているという。


確かに、最近の事件を見ていても、むかついたらから殺したとか、
いらいらしていたから殴ったなど、自分勝手極まりないものが
多いような気がする。


まさに利他の心の不足からきているのかもしれない。


我慢すること、ゆずること、思いやること、
そういう人として大事なことが教えられないままに姿・形だけが
大人になってしまうケースが増えているのかもしれない。


個人的には親の育て方に根本的な問題があるような気がする。
甘やかし、何でも与えることで、我慢したり、努力したり、
感謝したりすることができない子になっていくのではないかと思う。



そういう人ほど、思い通りにならないとすぐに切れる。
マスコミなどでよく出てくるキレやすい若者と呼ばれる人達が
その典型なんだと思う。


会社という組織においても、利他の心がない人はチームで
協力したり、協調しながら仕事を進めていくことに向かない。


うまくいかなければ全て外的要因のせいにしてしまう。


人は謙虚でないといけない。


私自身も昔は本当に利己的だったと今になって反省したりも
するので、多少なり努力で変われるのだと思う。


私も33才を目前にして、今更ながら自然と人に感謝したり、
人を敬ったりすることができるようになってきた気がするし、
何よりも自分だけでは会社なんて成り立たないし、本当に
いろんな人に支えられてここまできたという実感もある。


採用においては能力を最重要視する会社が多い。
もちろん即戦力の中途採用においては当然なのかもしれない。


しかし弊社においては能力以上に利他の心にこだわって
いきたい。


短期的にはともかくとして、中長期的に考えたとき、
組織貢献度が高いのは利他の心を持つ人間であるというのが
私の経験則であり、採用におけるこだわりでもある。


今の弊社にはおかげさまで素晴らしい社員が集まっている。

これからもそういう仲間を増やしていきたい。