社会に出てから最初の5年間くらいの過ごし方によって、
その先の自分の選択肢や可能性が飛躍的に変わっていく。


弊社のようなアーリーステージのベンチャー企業を選んだ
若い社員達は、もちろんのごとく向上心も負けん気も強い。
一方である意味では真面目すぎるため、毎日朝から晩まで
目先の仕事に追われ続けてしまっている。


もちろんそういう意識や行動が大事なときは多々ある。。


一方で、会社とは、Visionとは、顧客志向とは、新規事業とは、
効率的な仕事の進め方とは、そういった社会人としてのより
基礎的な力となる面において、日常業務だけではなく、ランチや
食事をしんがら先輩社員や経営陣と熱く語り合ったり、
相談したりする中で学ぶことも相当に多い。


私自身も前職では本当に図々しく当時の役員の方々に、
時間を取ってもらっては飲みに連れていってもらいながら、
いろんな話しを聞くことで、自分の知識の幅を広げることを
意識していた。

まさに「何で上場するんですか?」とか、
「株主と顧客と従業員は誰が一番大事だと思いますか?」とか、
「子会社を立ち上げるときの理由やメリットはどういう点にあるのか?」
などなど、そういった自分なりの疑問については、とにかく
すぐに聞いて、理解し、知恵にしてきた。

そういう尊敬する先輩社員達と過ごした時間の中で学んだことが、
まさに今生きていると実感する。
ベンチャー企業で教育制度なんてほとんどなかったにも関わらず、
私自身は本当に多くのことを学ばせてもらったと思う。


会社という組織には多くの先輩や専門家がいる。
私のお奨めとしては、若いうちにデスクワークばかりに傾注しすぎに、
積極的にいろんな先輩や専門家、外部の友人や取引先の方々と
コミュニケーションを増やすこと。
そうすることで、幅の広いビジネスパーソンになれるはず。
そしてそういう人の方が最終的には成長の余地も大きいのは、自分の
周りの人間を見ていても間違いない。


弊社にも若い社員が多い。
ぜひとも気付いたら、ただの営業マンや、業務遂行力の高い企画担当者
というだけの存在にならないよう、プロフェッショナルなビジネス
パーソンを目指して、意識を高めて貪欲に成長してほしい。


そうなるために必要なのは教育システムでも、研修プログラムでもない。

あくまでも自分の意識と興味、そして人との接点やコミュニケーション
を何よりも大事にすることでしかない。

つきつめると時間やお金といった限られたリソースを何に投資するか
ということにいきつくのかもしれないが、もし経営者やプロフェッショナル
なビジネスパーソンを目指すのであれば、限られた時間を間違っても
日常の業務とプライベートにおける息抜きだけに使うべきではないと思う。

いろいろな人と話し、議論し、語り合う、そういう時間を無理にでも
作っていくことが本当に大事だと感じる。

そういうことを自然とやっている人ほど、ビジネスの世界でも優れた
結果を残し、評価をされている、そんな気がする。