現在、社員が30名を越え、今月、来月と続々と新たな仲間が
加わり、10月から始まる来期には35名を越えた組織になる。

アルバイトなどを入れれば、既に40名を超えており、だいぶ
会社っぽくなってきている。


今までは給与は月額×12ヶ月、改定についても半年に一度、
野球選手のような年俸交渉を私と担当役員との間で行っていた。


一見相当な手抜き制度に感じられるかもしれないが、社員数が
少なく、私や担当役員の目が届くうちは、実はそのような制度
なき制度がもっとも公平感と納得感のある評価ができたりする。


制度というのは、目配りができなくなってきたタイミングから、
その信頼関係や信憑性を補完するために導入していくもの。
その割合が、大企業になればなるほど、少しづつ制度依存型に
なっていく。しかし制度に依存したところで、本当に公平な
制度なんてなかなか存在しない上に、弊社のようなベンチャー
企業においては、組織変更が都度発生するので、目標管理制度
だけでも運用に乗せるのはなかなか難しい。


個人的には、給与のあり方としては、みんなで稼いだ利益を
みんなで分配する、という非常にシンプルなものが最も素晴らしい
と考えている。

生活を支えるためのベースサラリーは必要だと思うが、
それ以上は会社全体の利益(予想利益)の何%かを、社員に
分配するという制度が、弊社のようなロイヤリティの高い
会社にとっては最も適合する気がする。


もちろん分配基準は明確にしておく必要があるが、会社への
貢献度合いに応じた分配ルールを作っておいて、決算前の
予想利益をベースに分配金額を決め、賞与として支払う。


これはレバレッジの効くビジネスであれば、相当に盛り上がる。
極端にいえば、30人で何十億も利益を出せば、相応の給与が
手に入ることにもなる。

もちろんなかなかもらえないこともあるだろうが・・・。


外資証券会社などの仕組みがまさにこれだが、やはり固定費
として人件費を考えるのではなく、会社の利益分配という
考え方がプロフェッショナルとして魅力的であり、本質的で
あるのではないかと思う。


今までなんとかかんとかやってきたレベルだったので、利益
の分配なんていう余裕もなかったし、そんな制度あっても
悲しいだけだったが、来期以降は結構期待できそうな気配。。

ぜひとも頑張っている社員に報いるためにも、何かそういう
制度を導入しようと思っている。

まだまだ私も何がベストなのか、勉強中であるが、また決定
したら公開させていただきたい。

もし人事のプロフェッショナルの方がいらっしゃれば、是非
とも上記のような制度で面白いものや、参考になる本を教えて
もらえると幸いです。