以前からこのブログでも書かせてもらっているが、弊社では
ほぼ社員が辞めたことがない。

私自身は社員が安心して、そして高いロイヤルティをもって
働ける組織つくりという意味で、知を持った社員がとどまって
くれることを強みだと思っている。


一方で一定の人材の流動性がないと、単なる仲良し集団に
なりやすく、居心地はいいものの、生産性や一種の緊張感みたい
なものが薄れていくリスクを、他の経営者から指摘されるケース
も多い。

確かにそのリスクはないとはいえないと思っているし、弊社も
組織フェーズが変わっていく中で、多少なりともその成長に
ついていけなくなる人や、より自分の求めているステージが
外部に出てくる人もいるのは間違いないだろう。


ただし世の中の多くの転職理由はそんなものではなかったりする。
経営者は一定の離職率はあったほうがいいと言っているものの、
辞めていく人はそうそう辞めてほしい人ではないケースがほとんど。


そういう意味で、人が安易に出ていくようなカルチャーや
経営方針を持つことはあまり賛成できないし、これからの企業の
最大の差別化は「知」であり、それこそまさにいかに優秀な
人材を集め、モチベートできるかだったりする。
そういう意味でも想いを持って入社してきた優秀な「知」が抜けて
いかない弊社の現状はポジティブだと思っている。

さらには、一人一人が会社へのロイヤリティを持って、自主的に
働くことで、個々の能力を最大限発揮することができる。
その点も雇用されているというような会社依存度が高い組織とは
大きく異なり、強みになっている点である。


一方、それを維持していくためには、各自が真剣に成長を志し、
常に一定の緊張感を持ちながら継続した努力をしていく必要がある。

組織に依存することなく、個々人が強い意志を持ってビジネスへと
取り組んでいくことが求められる。
そうでなければ、もちろん弊社とはいえ社員に辞めてもらうという
判断をしなくてはならなくなってしまう。


弊社としては、今の経営スタイル、経営方針で成功を収めたい!
全社員がそう思っていない限りは実現しないが、今のうちの会社は
まさに全社員がそう思っているはず。

今はできると信じて頑張ります。