2009年の新卒採用もだいぶ佳境に入ってきた。

感覚的には例年よりも2ヶ月くらいペースが遅く、いまだに内定承諾者は1名。

ただしほかにも2名の内定を出しているので、彼らはおそらく弊社を選んでくれるものと期待しているが。


それよりも今年の新卒採用をやってみて感じたことがある。

それは「考える習慣」の欠如。

多くの学生が考える習慣を持っていない上、考えていない。
売り手市場だからなのか、ゆとり教育の生み出した産物なのか。
あまりに軽薄で表層的な学生が多い。しかもタフさにも欠ける。


学生 「将来的には経営者になりたいと思っています。」
私  「じゃあどういう企業を志望してるの?」
学生 「商社です。海外勤務もしたいので。」
私  「・・・・」


こんなありえない会話が頻繁に発生する。

ロジックの飛躍もいいところだし、あまりにも考えが浅すぎる。

自分がどういう価値基準を持っているのか、それがなぜなのか、どういう企業であればそれが満たせるのか、何でその企業なら満たせるのか、、、、もっともっと考えて本質までたどり着くことが大事だと思う。


なんとなく大企業。なんとなく楽しそうだから。海外で働きたいから。

そういう人達はおそらくなんとなく就職し、飽きたり、うまくいかなければさらっと辞めていくのだろう。


もう一つの特徴としては、海外旅行マニアや留学経験者が多いこと。
そして決まってそういう学生が言うのが、

「発展途上国の貧しい人達の役に立ちたい。」

自分の価値観もわからず、就職活動すらそんな適当にやっている人達がどうやって発展途上国を助けるのか、、、、。

それでも「自分達だけが豊かであっても意味がない。」なんて言う。

そんなことを言う学生が、腕には親から買ってもらったというロレックス。
なんとも説得力のない話。

やはり日本は豊かすぎるのか・・・。
平和ボケか、、、などと危ないことを考えてしまいたくなったりもする。


一方でそうでない学生も勿論いる。

弊社が内定を出している学生達は、そんな中でも自分の人生を考え、本質を見抜き、そして弊社に興味をもってくれている奴ら。

自分達の人生、もっともっと真剣に考え、悩み、そして自分にとってベストな選択肢にたどり着いてほしい。そうやって選んだ会社は簡単には辞めないし、壁にぶつかってもちゃんと乗り越えられるはず。

そういう学生こそ、是非ともベンチャーに挑戦してもらいたい。