今日は人の行動心理に関することについて。


人事など管理部門を中心とした内勤職種において多いのが、

仕事を作り出す

という行動。


勿論自らのミッションを理解し、それを遂行するために何をすべきか考え、実行するのであればなんら問題はない。問題はないどころか非常に出来が良いと言える。


ただ会社組織で働いてると、ついつい時間で仕事をしがちになってしまう。
つまり何をどう成果として生み出すか、よりも何時から何時まで働いたみたいなところに意識が偏りやすくなる。


そうなると何が起こるか。


一つとしては、本来無駄な業務を削ぎ落とせば半日あれば終わるはずの業務にも関わらず、他に仕事がなければその仕事を一日かけてやってしまうような現象が起こる。
いわゆる業務スピード鈍化現象。

もう一つとしては、特にやらなくてもいいような仕事、つまりそれほど成果に結びつかないような仕事であっても、時間があるから頑張って取組んでしまうことがある。
いわゆる劣後順位がつけられない現象。


本来、自らのミッションや成果を意識して業務を再構築すれば、そんなに業務量がないものにも関わらず、上記のような現象が起こることによって、誰もが自分は忙しいし、やることがたくさんあるし、人が足りないと思ってしまう。


上記のような現象は、働くことを時間で管理されているような組織でより顕著に起こっているはず。長く働けば残業代が出る、さっさと定時で帰ると暇だと思われて追加で仕事がふられてしまう、などなど受身型の仕事姿勢が上記のような考え方や行動心理を生み出しやすい。


弊社の社員は勿論そんな気もないし、真面目に自発的に仕事に取組んでいる。
それでも本人が気付かないうちに上記のようなことが多少なりとも起こっている。

もっと自ら時間を有効に活用すること、そして有効に成果を出せばその分自分にとってメリットになることを感覚的に理解することが大事。


そのために現在弊社ではスーパーフレックス制度なる制度を実験的に導入している。
具体的には、各チームごとに自分達が最も楽しく効率的に働けるような働き方を設定できるような制度で、週休3日でもいいし、会社に10分来て帰ってくれてもいい。

勿論その間の成果はしっかりとレビューしてもらうことにはなるが、自分が頑張って効率的に成果を生み出した分は、自分の時間として有効活用できるということを意識してもらおうと考えた結果でもある。

あくまでも同じ成果なら、短い時間で出したほうがいいに決まってる、ということを感覚的に理解してもらおうということ。
そして会社が社員を管理するのではなく、みんながお互いに自発的に成果を管理しあうような民主的な組織風土を生み出すことを目的としている。


そうすることで、既存業務や事務作業はできるだけ早く終わらせ、本を読んだり、社外の人と交流を持ったりと中長期的な取り組みにも意識が持てるようになってくれればとも考えている。


皆さんはついつい無意識のうちに仕事を作り出してしまっていないだろうか。。。