理想の会社組織は、全社員が自分で考え自分で判断できる組織。

私自身はいまだにそう考えている。

勿論TOPや一部の賢い人達が考え、それを忠実に実行する社員という構造の方が正しいと考える人も中にはいると思う。

ただこれからの時代、日々あらゆるところで変化が起きている。
情報の流通速度が上がり、戦略における優位性を維持できる期間がどんどん短くなっている。そういう環境においては、あらゆる現場が常にその変化に対応し、工夫・改善を行っていかない限り、勝ち続けることはできないように思う。


スポーツに例えるなら、従来の環境はアメフトや野球で、これからの環境はサッカーやバスケットボールといえるかもしれない。

後者は一度コートに出てしまえば、選手一人ひとりが自主的に考え、工夫し、相手によっては当初の作戦を無視してでもクリエイティブに実行していくことが求められる。これからのビジネスにはそういう意識が必要ではないか。


そういう組織を創るためには何をすればいいか。
私自身も長いこと試行錯誤してきているが、一つだけ確実に言えること。
それは情報を開示すること。

一定以上の情報を持たせずに、自主的に判断したり、考えたりすることを求めるのは無理な話だと思う。大事なのは「開示してもどうせわからない」と考えないこと。
最初はわからなくても、わかるようになるし、そういう訓練が必要なんだと思う。

それによって意欲的な人は積極的に自分のテリトリーを越えて、発言をしたり、提案をしたり、質問をしたり、してくるようになるはず。

自分自身、前職では社長や役員に対して頻繁に改善案や意見をぶつけていた。
そのたびにいろんなアドバイスや反論をもらうことで、少しづつ経営的な情報を得たり、経営的判断ができるようになったりしていったように記憶している。

社員の無能を嘆く経営者が多いが、持っている情報の量や質が違うということに気付き、そのギャップを埋めていくことで、考える組織ができるのではないだろうか。