変化の激しいこの時代、経営において最も大事なのはスピード。

スピードは昔から大事だという話もあるが、こういう時代においては今まで以上にスピードが求められる。


特にPlan(計画策定)→Do(実行)→Check(検証・プラン再策定)→Action(再実行)というビジネスサイクルにおいて、実行、検証、プラン再策定の流れをいかにスピーディーに実行するかは、会社という組織の舵取りを行う上で特に重要。


このときに一番難しいのは社員全員とのコンセンサス。

例えば社員5人の会社がPDCAを高速で回すのは簡単なこと。
極端に言えば、経営者一人の能力が高ければそれで済む話。

一方で1万人の組織で同じスピードでPDCAが回せるかというと、そうはいかない。


高速でPDCAを回すということは、極端にいえば、経営者が昨日は「北東に行くぞ」と言っていたのに、今日になった途端に「北西に変更」と言うようなもの。

それに対して全社員が即座に反応し、自らが必要なアクションを考えて実行することができるかどうかが、組織の変化対応能力。


経営者の意思決定が遅いのはそもそも話にならないとして、経営者が如何に迅速な決断を繰り返したとして、それをどうやって社員に伝え、共有し、コンセンサンスをとって実行していくかが肝となる。


私自身も答えはわかってないものの、恐らくは日頃から築いてきた信頼関係でしかないような気がする。


大統領や首相も、はたまた会社経営も同じかもしれないが、日頃の有言実行や透明性の高い情報開示などによる信頼関係の構築こそが、有事における迅速なコンセンサスの実現をサポートしてくれるような気がする。


経営者は社員へ不満を言う前に、日頃の自分の言動を改善すべきなのだろう。


こういう時代は経営者も成長する大きなチャンス。


でも必至に考え、試行錯誤し、多くのことに気付いて多くのことを学び、一周りも二周りも大きくなれる人と、何も変われないままの人に別れそう・・・。。

ベンチャー経営陣の皆さん、お互い頑張りどころですね!!