4月は期の変わり目。

ということで現在全社員の評価面談が繰り広げられている。


そんな中で感じることがある。


いかに数値化ができていないことがどれだけ多いか、ということ。


ビジネスにおいては目標やマイルストーンは、基本的に数値化して追いかけるべき。
そういう定量的に物事を捉える習慣が必要。


分解していけば何らか数値化できるものを、浅くしか考えていないと抽象的になりやすい。


例えば、

「半年後にはチームのマネジメントを担いたい」

「半年後には今の業務を仕組み化しより効率的な働き方を実現したい」

みたいな感じ。


これだとどうなったら実現できたのか、があまりに見えないし、何をすれば実現できるのかも見えてこない。結局は実現しないんだろうな、、、、と思ってしまう。


業務を仕組み化して効率的な働き方をする、というのはどういう状態を指すのか。

もし本気で考えるならこういう表面的な目標にはならないはず。


本当に業務を効率化しようと思ったら、どの程度効率化するのかという目標を設定し、そのためにやるべきこと、考えるべきことを抽出するのではないかと思う。

マネジメントを担いたいということについても同様。
マネジメントを任されるには何が必要なのか。そして今の自分には何が不足しているのか。それを半年で埋めるためにはいつまでに何をどのくらいやればいいのか。
そこをブレイクダウンすると、結果的にはある程度は数値化されてくるはず。


経営も同じ。

会社を成功させたい、業績を伸ばしたい

だけでは会社は伸びていかない。具体的にどのくらいにしたいのか。そのためには今何が足りていないのか、どうすればその足りていない部分が埋まるのか、そういうことを具体的に考え、それを数値的な指標としてコントロールしていくことが経営の基本中の基本。


イチローの練習方法を見てさすがだと思うのは、彼は毎年テーマを決めて練習をするという。例えば今年は「走力」を更に強化しようとか。

そういう場合に彼は明確に目標を設定するらしい。
つまりベース1周●●秒みたいな。
そしてそのためには、どこの筋力をどのくらい鍛えるべきか、どういうトレーニングをどのくらいやるべきか、など綿密なプランを立ててオフシーズンを過ごしていくという。

それが一流である所以なんだと改めて感じる。

中にはなんとなく走りこんで、なんとなく筋トレして、何となくいい状態を作ろうと思ってオフシーズンを過ごしている人もいるだろうが、それだとイチローのようにはなれないのは明白。


物事を深く突き詰め、数値にまで落とし込む力、これはどの世界でも一流になるために必須の力なのかもしれない。