Bird's View、訳すと鳥の視点(当たり前ですが・・・)。

経営においてBird's Viewが重要だと感じることが最近増えている。

変化が激しい現状において、船の舵を右に切るのか、左に切るのか、スピードを上げるのか、アンカーをおろして停泊すべきなのか、まさに経営判断の連続。

そんな中、日々の業務や売上などに追われることでついつい視野が狭くなりがち。
そうすると度重なる経営判断において適切な判断ができない。


ちなみにそういう視点をInsect's View(昆虫の視点)というらしいです。


高い視点と広い視野をもって起こりうる未来を予測し、正しい意思決定を早期に下していくことが、こういう変化の激しい時代を乗り越えるためには重要。


Bird's Viewで我々の主戦場である人材市場を見渡すと、


人材紹介会社経由で転職している人  推定 20万人/年間
求人広告経由で転職している人    推定 24万人/年間


求人広告サイト市場の売上規模    推定 1700億円/年間
大手求人広告サイトの売上      推定 105億円/年間


これらから推定すると大手求人広告サイトを使って転職を実現している人は、おそらく1.44万人/年間くらいだと思われる。


1.44万人転職支援し、105億円の売上を上げていることを考えると、一人当たりの採用コストは、単純に割っても73万円。


70%の求人しか採用実現できていないと考えると採用単価は、
(105億円×70%)/1.44万人=約50万円


50%の求人しか採用実現できていないと考えると採用単価は、
(105億円×50%)/1.44万人=約36万円


と考えると、我々が1〜2年後くらいにこの戦場でリーダーとなっていると考えると、どのくらいの売上でどのくらいの転職支援をしていて、どのくらいの価格設定になっているべきかがうっすらと見えてくる。


こう書くと経営者であれば当然だと思う人も多いと思うが、実際にベンチャーの経営者でこういうことを考えられている人はすごい少ないような気もする。

日々現場で執行的な役割を担っていると、どうしても狭い視野で物事を考えがち。

そういうときこそ、定期的に意識してVird's Viewへの切り替えを行うことで、バランスを取り、正しい意思決定や戦略策定をしていくべきなんだと感じる。


うちでも4月から組織を変えたことで、私自身、直接現場をマネジメントしていないこともあって、少しづつながら社外からの情報収集や、大局を見て戦略を考える時間が取れるようになってきたことが大きい。

やっと事業部長からCEOに昇進できたかも(笑)。