これからはどんな組織が生き残っていく、勝ち残っていくのだろうか。


自動車業界なんかも、電気自動車が主流になったときには、既存の優位性を維持することはなかなか難しく、今度は逆に積み上げてきた人員規模や設備などが、コスト競争力を阻害する要因になりかねない。


またこの景気悪化に伴い、日本の経済を支えてきたといっても過言ではない製造業界の大手企業が軒並み大赤字を出し、BSの悪化を補うべく資金調達を積極化しているような事態。資金調達によって多くの会社が本当に黒字基調に戻ってくるのかということも正直さだかではないと、個人的に感じる。


規制で守られてきたテレビ局や、その広告枠の利権により高い収益を誇ってきた大手広告代理店なども、人件費の高さなどコスト構造がそのうちネックになってくる時代が来ることは容易に想像できる。


テレビ局の人の給与がサラリーマンとしてトップクラスである国なんて、恐らく日本くらいだろうし・・・。


そう考えると10年後には、業界の勢力構造がガラリと変わっているような気がする。

そんな時代になったときにあ、どういう組織、どういう会社、どういう事業が市場から求められるのか。


経営者は、株主・社員・顧客というステークホルダーの中でどういうバランスを取っていくべきなのか。個人的には何となく解を持ちつつあるので、今後それをブラッシュアップしていきたい。


経営者だけでなく、働く個人にとっても大きな変化が起こっていくような気がする。


私自身、働き方の変化として1億総自営業時代になると考えている。

実はこの話、9年前に初めて経営者になったときに書いたコラムに書いたものと同じ内容だったりする。

力のある人は自分で会社を経営したり、お店を経営したり、複数の組織にまたがってプロジェクトベースで仕事をしたりする。

一方で力のない人やアップサイドを期待しない人が仕組みの出来上がった大きな会社で労働力(労働時間)を提供し、その対価をサラリーとしてもらう。安定しているし、それほど知恵を絞らなくていい反面、アップサイドは見込めない。


そんな時代が来るのかもしれない。

今までの常識はもはや通じない世の中がすぐそこまで来ていると感じる。

やはり安定した実力や人脈を持つこと以外に真の安定は存在しない。

理想の会社組織ももっともっと考え抜かないといけないと感じる今日この頃。

9年前から同じようなこと言って時点であまり説得力ないかもですが・・・。