最近は転職に苦労している人が多い。

20代の人でもなかなか良い転職が実現できないで、四苦八苦している人が目立つ。

企業は不景気の影響か、採用ニーズがあったとしても採用に関しては必要以上に慎重な姿勢を崩さない。

そういう意味では本当に力がある人、つまり企業にとっては本当にその人を採用したら会社にとってメリットがあると思える人しか採用されない市場なのかもしれない。


ちなみに市場で生き残るキャリアとは・・・


いろいろな見解がある。

例えば、

・若くして責任と裁量を持って仕事をしていること

・スペシャリティ(専門性)を磨くこと


などが良く言われること。勿論これは大正解。


それ以外にあえて最近思うことは、

自ら意思決定を下してきた場数

というのもかなり大事だと感じる。

まあある意味若くして責任と裁量を任せれることと近しくはあるが。


やはり日本の大企業の経営者(創業者を除く)が、グローバルな転職市場で評価をされない理由もそのあたりにある。50歳くらいになるまでの間に意思決定や経営判断をしてきた経験や場数があまりに少なすぎる。

それも一定のリスクを負った判断となると皆無だろう。

失敗も含めてその場数をどれだけ踏んできたかが、キャリアとしては結構大事になってくると感じる。

これは経営者だけではなく、一社員でも同じことだと思う。

自ら考え、自ら判断を下し、何かを実現してきた人はやはり力がある。
勿論実行前に上司に相談したり、報告したり、許可を取ったりするのは組織である異常は当然だが、そこはあくまでも組織における立ち回りであり、大事なのは実質的に自らが考え意思決定を下してきた数。

そしてその事項が大きければ大きいほど、リスクも大きいし、判断も難度が上がるため、経験値としても高まっていくのだろう。

そういう意味では若くして大きな責任と裁量を負うことで、そういう経験が積めるのだろう。


なのでいくらベンチャー企業に入ったからといっても、上記のような場数を踏まないままに時間を過ごしてしまっては力がつかないし、一方で大企業で何十億円のプロジェクトに関わってるとしても、自らが意思決定を下していない限りは単なる歯車であり、力にはなっていないはず。


こう考えると、やはり本質的なキャリアを築くためには、職種や業種以上に大事なことがあるのは間違いなさそうだ。