最近はめっきり新聞を読む人が減っている。

そういわれてみれば弊社の若手社員が日経新聞を手にしている姿をあまり見たことがない。

私の新卒時代なんかは、日経新聞を読んでいないなんて社会人としてあるまじきだと言われて育ってきたもの。


一方でネットがこれだけ普及し充実すると、情報収集はそれだけでも十分足りてしまうということは十分に理解です。

ただその際に一つ大きな懸念がある。


ネットの特徴として、自分が見たい情報、興味ある情報を中心に絞って深く知ることができるというのは非常に便利である一方で、幅広く知見を持つ、情報を得るということもビジネスパーソンとして非常に大事だと感じる。

例えばインターネットやモバイル、ITといった分野の情報には常にアンテナを張っているものの、製造業やサービス業などの業界動向や、一部上場企業の動き、業績などについては全く疎くなってしまっているのではないだろうか。


情報ソースは新聞である必要は全くないものの、広く社会のことを経済面から捉えることができるコンテンツという意味では、新聞という情報ソースは非常に便利だと感じる。

オタク的に知見を深めていくことも大事である一方で、こういう時代にこそビジネスパーソンとしてのバランスや視野の広さ、常識的な知識を持つことなどが、一層大事になってくることと感じる。


改めて思うのは、偏りすぎないこと。
自分の知ってる世界が全てではなく、世の中を俯瞰して捉えるためにも、意識的に幅広い情報を収集する習慣を身に付けるべきである。


日経新聞のような情報ソースにちゃんと目を通している人と、自分の興味・関心がある領域の情報だけに目を通している人は、社会人になって10年経ったときにいろんな意味で差が開いているはず。

新聞を読むのは古いとか、ネットで情報収集する方が楽、とかいう情報媒体の問題ではなく、如何にしてバランス良く知見を磨いていくかということを意識すべきであり、ネット社会である現代においては今まで以上に意識してバランスを失わないように努める必要がある。