最近の世の中を見ていると本当に大きな変革が起きていると感じる。

高度経済成長期においては、多くの自営業者の中から、一部の優秀な人達だけが大学に行き、そういう人達がソニーやトヨタを成長させてきた。

その頃はまさにそういう会社に入社することが憧れだったし、給与もずば抜けていたのだと推察する。

まさに今の中国がそうであるように。

今の中国では日本企業などに入ることが大きなステイタスになっている。
もちろんほとんどの人は入れないがゆえに、余計にそういう想いが強いのだろう。


しかし日本は既にその時代からは大きく様変わりしてきている。

当時成長し続ける一流企業のサラリーマンになることがステイタスであり、最も高給を得られた時代から、今ではリストラ、倒産、M&A、減給など、アンコントローラブルなリスクを背負わざるを得ない立場になりつつある。


私の感覚では、近い将来に優秀な人ほど早いタイミングで独立して専門家として個人事業主になったり、起業したり、アーティストになったりするような時代に突入していくような気がする。

いわゆる情熱大陸やソロモン流に出てくるような人達。

そういう人達こそが最も安定したキャリアと収入、そして忙しい中にも自由を有した、まさに民から羨ましがられるような存在になっていくのではないだろうか。


逆にサラリーマンこそ自由もなく、毎日朝から晩まで働きながらも、いろんなアンコントローラブルリスクにさらされていて大変な職業だよね、なんて言われる時代も、そう遠くないかもしれない。


こうなってくると何が正しいか、何が安定かではなく、自分は何をやっていきたいかを明確にし、その道では一流になっていくということが、今まで以上に大事になっていくように思う。


つまるところ、キャリアデザインというのは、人との差別化であり、自分が他の人よりも頑張れる領域や長けている領域で突き詰めることでしかないのだと、改めて実感する今日この頃。

人材関連サービスの社長らしく、たまにはキャリアについて考えてみました(笑)。