人材ビジネスは現在不況の真っただ中にいる。

この不況のトンネルには未だ出口は見えず、既に1年半が経過している。

果たして今後人材市場は回復するのか、それとももう戻ることがないのか。

個人的には人材市場自体は回復していくと考えている。


ただし従来の形の市場がそのまま戻ってくることは考えにくいということ、さらに回復するタイミングとしては、景気全体の回復のちょっと後だと思っている。

つまりおおかたのアナリストの景気回復予想が年末だとするならば、来年前半くらいから少しづつ回復基調になっていくのではないかと予想される。


従来の形がそのまま戻らないというのは、そもそも今まで成り立ってきたサービスのほとんどが、企業の採用費に依存するモデルであったこと、そしてアナログに営業力勝負であったことが一つの課題だと感じる。

今後も人材流動性が低くなる可能性はないどころか、高まっていく事を考えれば、転職ビジネスはまだまだ将来的に伸びていくと言えるはず。

とするならば、新たな転職サービスの形が出てくるはずであり、今年か来年あたりはその変革元年となることが予想される。

変われない会社はすたれていくだけだろう。

弊社のgreenはまさにオンライン人材紹介と称するサービスで、従来のアナログで高額な人材紹介をオンライン化して安価に提供していこうという発想から生まれている。

これも未だ苦戦中ではあるが、将来性はあると思っている。

それ以外にも個人側から課金するモデルや、フリーのサービスなど、今後様々な形態のサービスがVBから生み出されていくことと思うし、それが時代の移り変わりのあるべき姿だと感じる。

歴史ある企業ほど変革が難しく、こういう時代の変わり目においてはVBがその変革をリードしていくのが当然であり、米国などではその新陳代謝がスムーズだからこそ、あれだけの経済的活気が維持されるし、次から次へと世界レベルの企業を輩出することができるのだろう。

日本ももっともっと各業界で起きている変革をVBがリードするようになっていければ、また新たなステージに入るのではないかと感じる。

ソフトバンク、楽天、サイバーエージェントなどがその第一義を担ってくれたはず。
であれば我々は第二、第三の変革者として、市場をリードし、新陳代謝を促進していくことをもっと強く意識して経営を担う必要があるのかもしれない。

この不景気を嘆くことなく、大いなるチャンスと捉えたい。