不況の影響も追い風になってか、最近立ち飲み屋が急速にその勢力を伸ばしている。

従来の立ち飲み屋のイメージは、

安い・煙い・美味しくない・汚い・狭い

といったあまりポジティブなものではなかったように思うが、最近の立ち飲み屋は全く異なる。


先日渋谷で行った立ち飲み屋なんかワイン×タパスというお洒落さ。

しかもタパスも美味しいし、ワインもいいワインを仕入れているときた。

立っているということを除けば、まさに美味しいワインバーに来たようなもの。

しかも単価は1人3000円程度あれば十分だから懐に優しい。

ゆえに顧客層も幅広く、若い人や女性客も多い。


思うに、飲食店の大事な要素は、やはり顧客の想像や期待を上回ることに尽きる。

高いお店であれば、多少なり美味しくても、まあ当たり前だよな、となってしまう。

立ち飲み屋だったら美味しいといってもせいぜいこの程度だろうという、顧客の勝手な想像を大きく上回る結果を突きつけることで、顧客はえらく感動し、ファンとなり、リピーターになり、最終口コミへとつながる。


虎ノ門にも立ち飲み屋が何軒か存在するが、悲しいかな旧態依然とした立ち飲み屋の域を出ていない。

一度でいいからその渋谷の繁盛店にでも視察に行けばいいのに、と思う今日この頃。その良いところを真似るだけで全然違うはず。

それ自体はそんなに難しいことないと思うんだけどなぁ・・・。

飲食店をやっている人からすれば、そんなに簡単でもないということなのかもしれないけど。

しかしその渋谷の立ち飲み屋は本当にお薦めですよ!