最近ソフトバンクの孫さんの生き様に注目が集まっている。

twitterなどソーシャルメディアの活性化によって、本物がよりフォーカスされるという現象が起きているのだと思う。

アライドアーキテクツ中村さんのブログでもちょうど孫さんの人生について取り上げられていた。


中村さんのブログでも書かれているように、孫さんは16歳で日本の高校を退学しアメリカの高校に行っているのだが、その際に先生からの休学の薦めに対して、自分は弱い人間なので退路を断つためにも退学したいと言ったという。
病気の父が居るという理由で反対する母親さえも説得して渡米したというのも凄い。



この退路を断つということ。

これは実は想像以上に重要だったりする。


特にベンチャー企業と呼ばれる会社は、今までにない価値を生み出そうと挑戦することが多い訳であり、そうそう短期間で成功を納めるケースは少ない。まさに試行錯誤の日々が続くことが極めて多い。

しかもその期間はハードワークな割には給与も低かったりする。知名度もないので、社外で見栄も張れない。

そんな状況だから人の出入りもそれなりにある。


そういう期間が続くと、いろんな言い訳をして逃げたくなる。
それは誰でも一緒。

家族を理由にしたり、年齢を理由にしたり、体力を理由にしたり、やりたいことを理由にしたり。。。

それら全ては本心では逃げ道であることがほとんど。

逃げ道を断っているかいないか。

そこで進む道が変わる。


給与でも知名度でも両親や家族の安心のためでもなく、自分が成し遂げたいことを信念を持って突き通すことが大事であり、そのための苦労や努力は惜しむべきではない。

自分の選んだ道が人と違っても、自分が信念と覚悟を持って選んだ道であれば、親友や家族は応援してくれるし、もし応援してくれない場合でも頑張って説得するはず。そして社会からもいつしか羨ましがられるようになるはず。

それが出来ないのであれば、それは自分の信念と覚悟が足りていないだけのこと。


龍馬というと大げさかもしれないが、我々も会社を立ち上げたからには社会を変革する一翼を担えるような存在になりたい。

そのために喜んで退路を断って挑もう。

って、そもそもあらゆる債務の連帯保証人になっているベンチャー経営者には、逃げようなんてないんだけど・・・。