最近、フラッシュマーケティングやギャザリングなどのインターネットサービスが話題になっている。


非常に面白いと思うし、日本でも今後こういうサービスは間違いなく増えていくだろうと思う。

私自身、リソースに余裕があれば是非とも挑戦してみたいと思う分野でもある。


一方でインターネットサービスはついついその事業モデルや収益モデルばかりが注目されがちだが、日本におけるベンチャーと米国ベンチャーとの一番の違いは事業モデルのレベルだけではないと感じる。


例えば米国で成功していて最近注目を集めているフラッシュマーケティング&ギャザリングのサービスであるGroupon

これもtwitterやfacebookなどソーシャルなサービスとの相性が良いモデルであることは明らかであり、素晴らしいアイディアだと思う。


日本でも最近になって類似サービスが続々と立ち上がっており、注目を集めているのも事実。


ただGrouponが成功した要因を見誤るとどれも成功できないかなと感じる。

というのも、Grouponの成功において、かなり大きな割合を占める要素として、経営戦略、成長戦略があるはずだと思っている。

正直日本のベンチャーのように、創業間もないタイミングから、まずは黒字化を最優先に事業を運営していたら、現在のGrouponはなかったかもしれない。

成功イメージである最終形は同じであっても、そこへたどり着くまでに如何に適切な成長戦略をとることができるかこそが、こういったサービスにおいては勝敗の分かれ目になるのではないかと思う。


つまるところ、ビジネスモデルを真似ても成功はしないということ。

最終形をイメージしつつ、そこに向けた適切かつ大胆な成長戦略を描ききり、そのために必要なリソースを確保できた会社が成功するはず。

Grouponのようにシンプルで誰でもできるビジネスであればなおさら。


ちなみにGrouponのような事業の勝敗分岐点は、早期にバイイングパワーを獲得できるかどうか、に尽きると思う。

そこにたどり着くまでを如何に最短で走り切れるかが勝負になりそう。

最短で走り切れないと小さなコマースサイトで終わってしまうかも。

さて第三者ゆえの勝手気ままな評論はこのあたりにして、日本の類似サービスはどこが成功するのだろうか、これから日に日に激しくなる競争をウォッチしていくとしよう。