経営をする上で非常に大事な要素ながら、あまり語られることがないのが、雰囲気や活気。

実は組織運営において、この活気というのはすごく大事。

うまくいっている組織というのは得てして活気があるもの。

活気があるからうまくいくのか、うまくいってるから活気があるのか、という質問が出てきそうだが、私の経験則では活気があるからうまくいっているという会社が多いように思う。

人は想像以上にそのモチベーションを環境や人に依存しているもの。

オフィス全体に活気がないと、どうも自分も頑張れなかったり、ポジティブになれなかったりする。

そうなるといい知恵も出てこないし、集中力も高まってこなかったりする。

経営者はもちろんだが、組織のリーダーはこの活気を意図的に高めていくことができないといけない。

わかりやすくいえばムードメーカーと言ってもいいかもしれない。

若手の中でもそういう雰囲気作りが上手な人をちょくちょく見かけるが、そういう人は将来良いリーダーになると思う。

逆に言えばこの雰囲気やムードをリードできないタイプの人は、どれだけ仕事ができても、どれだけ頭がよくても、リーダーとしては適性に欠けるといわざるを得ない。

一緒に仕事していると何となく頑張れたり、楽しく仕事できる人がまさに活気を作り出せる人。

活気の作り方はいろんな方法があるが、まずは自分の態度や発信が基本となる。それに加えて様々な仕掛けを加えていくことで、組織全体を活気づけていく。

そういうことが巧い組織はやはりサイバーエージェントかな。
人事担当役員の曽山氏の力が大きいし、藤田社長もそういうことに関しては極めて重視している数少ない経営者だと感じる。


話は変わるが、最近、香港、上海とアジア圏にちょくちょく足を運んでいるが、国自体の活気がすごい。

日本では感じられない活気がある。

やっぱり日本の総理大臣は日本全体の活気やムードをリードできるような人になってもらいたいもの。

まあ経営者はそんな他力本願なことを言ってないで、自分たちで活気をリードしていきましょう。