今朝の社内MTGで少し叱咤することがあった。
誰か一人の問題ではなく、全員に対するメッセージ。

それは「本当に本気で目標を実現しようと思っているのか?」ということ。

うちみたいな会社はそれなりにモチベーションも高いし、みんな夜遅くまで頑張って仕事している。
人によっては週末も自主的に出勤し、努力を重ねている。

そういう意味では努力家が多い。

しかし本気でやれているのかという点には多少の疑問がある。

わかりやすい判断方法としては、残り1日であと50万円足りなかったときに、最後の10分まで必死になって走り回ったり、ドキドキしたりするかということだったり、ギリギリで未達成だったときに、悔しくて涙が出たりするかということなんだと思う。

高校サッカーや高校野球などを見ていると、みんな本気で努力してきたんだろうなと純粋に思う。
アドレナリンが出まくっているし、「勝ちたい」ということにチームが一丸となっている。

勿論、どちらも期間が3年間と限定されているものであり、何十年も続けていくであろうビジネスとは多少テンションが異なるということはあるのかもしれない。

しかし本気で何かを目指し、本気で切磋琢磨し、本気で悔しく思ったり、本気で嬉しく思ったり、ビジネスでもそういう働き方ができるのではないだろうか。

頑張るのは当然だが、それだけではなく本気になること、それが大事。

本気になると「このままでは駄目だ」とか「もっといい方法がないか」とか、焦ったり考えたり、ある意味試行錯誤するようになる。ただ毎日長い時間業務遂行するのではなく、何度も何度も目標に到達できるかどうかをシミュレーションし、少しでも到達できないリスクをヘッジしようと努力をするようになる。

周囲を巻き込み、侃々諤々の議論を繰り返し、時には激しくぶつかったりしながらも、やり遂げたときには最高の感動と達成感が待っている。

私自身、何度もそんな働き方をしてきた。
そしてそんな働き方が一番楽しいし、自分の成長も早いということを体験的に知っている。

それが一部の社員には伝えきれていない気がしている。

「自分はこんなに頑張っているのに評価してもらえない」
「普通に成果は出しているのにあまり評価してもらえていない」

もしそんな風に思っている人がいれば、それは頑張っているけど本気ではない人なんだろう。

私が叱咤したり指摘したりするケースのほとんどは、このままだと目標の実現可能性が怪しいと感じたとき。

それに対して「ちゃんと頑張っている」「できることはやっている」という感情や反論が出てきてしまうようなら、そもそも本気で目標を実現したいと思えていない可能性が高い。
私の指摘に反論するなら「自分はこの方法でやりきれる自信がある」「社長の言う方法では難しいのではないか」というような意見が出てくるのが自然だろう。

それならお互いに目標をやり抜くベストな方法について建設的な議論ができる。

誤解を恐れずに言えば、寝不足で働いたり、週末にプライベートの時間を削ってまで働いたりすることが、イコール本気であるということではない。

本気で何かを成し遂げようと思ったとき、最もベストな方法や手段を考えることが重要で、上記のような方法はあくまでもその方法論や手段の一つに過ぎない。

改めてチームで一丸となって何かを成し遂げ、全員で本気で達成感を感じるような、そんな働き方ができる組織にしていきたい。

その為にも既にそういう経験をしてきたことのある人や、気付けた人が周りを巻き込んで行くことが大事。

このメッセージが響いた一部の社員が早速実行してくれることを期待しています!