先日のサッカー日本代表の試合は最高だった。
準決勝、決勝と連続して延長戦までもつれ込む接戦を制し、ただただ盛り上がるばかり。

日曜のニュースではザッケローニ監督についてベタ褒めばかり。
やっぱり日本代表の監督って勝たないと駄目なんだなと改めて感じた。
正直運もあるはず。
そういう意味ではザッケローニ監督は相当運も良い方なのでしょう。

一方で選手起用の仕方やインタビューのコメントを見ていて感じることもある。

今までの監督はどちらかというとコメントの中身が厳しいというイメージが強い。
恐らく選手に愛情あるムチを打つような、ある種鬼「軍曹タイプ」の人が多かったように感じる。

ザッケローニ監督はちょっと違う印象。
選手の良い兄貴分のような感じで、フランクだし、眉間にしわを寄せているような表情はほとんど見せない。試合中に感情は出しているが、選手に激怒しているというシーンはほとんど見ない。インタビューでもそう。

そして試合での選手起用や戦略采配についても他の監督と違う印象を受ける。

ザッケローニ監督はどちらかというとリスクを取って攻めることを選択している印象がある。
負けないサッカーではなく、勝ちに行くサッカーを志向しているように見える。

選手に対してもあまりミスを叱るというよりも、次に期待していることを指示している、そんな印象を持った。


今回の日本代表は際立ったヒーローがいないチームだと思う。
逆を言えば、それでも優勝できたということは、それだけ一人一人がチームの一員として戦ったという証拠だろう。ベンチの選手も常に出場に備えている印象だったし、出番が来たら待ってましたと言わんばかりに活躍する選手ばかり。

そういう意味でもチームとして素晴らしい。

こういうマネジメントはいろんな意味でビジネスでも通じるものがある。
ミスを叱ってばかりだと選手は萎縮する。そうではなくミスを指摘する以上に、次に何を期待しているかを伝えることで、人の持つ能力を引き出すことができる。

これは会社でも同じことが言えるはずだし、どちらかと言うと鬼軍曹タイプの私としては、相当に意識しないとザッケローニ監督のような振る舞いはできないだろうし。。。orz

とにもかくにもサッカーというのは一人のヒーローでは勝てないスポーツ。
まさにチーム一丸となることで、一人一人の能力の足し算ではなく、1+1が3にも4にもなる。
それがチームスポーツの魅力。

ビジネスも同じ。優秀な社員がいるから成長するのではなく、チームとして如何に強くなれるか。

弊社はまさにそこをテーマに取り組んでいるベンチャー企業。

ビジネスモデルを二の次にしてきたからちょっと苦戦しているけど(笑)、まあまずは組織創り。

そしていよいよ今から世界にうって出るためのビジネスモデル創り。

サッカー日本代表がまずはアジアを制し、次のワールドカップで世界を狙うように、我々も世界で活躍できる会社を目指して、一歩一歩目標に向けて進んで行こう。

しかし日の丸を掲げて戦っている人は、スポーツの世界でも経済の世界でもやりがいがあるんだろうなー。いつか我々もそうなりたいもの。