就活生と話をしているといろいろと考えさせられる。
このブログにもそんな話をいくつか書いていますが、今回は夢について書いてみようと思う。

ちょっと前に演劇をやっている学生が説明会に来ていた。
また私の知人で映画監督を目指して、努力し続けている奴もいる。
うちで頑張っているWebデザイナーは、ミュージシャンとして夢を追い続けている。

かくいう私も起業家として大きな夢を追い続けている。

しかし次第に年齢が高くなり、家庭を持つことや、周囲の友人と所得の乖離が生まれてきたり、将来に不安を抱えたりと、純粋に夢を追い続けづらくなってくるのは事実。

そんなときに脳裏によぎりがちな「夢はいつまで追い続けていいのか?」という疑問。


昨日珍しくテレビを見ていたら、ちょうど島田紳介が歌手を目指す若者の同じような疑問(不安)に対して、なかなか説得力のあることを言っていた。

「夢を追い続けていいのだろうか?と疑問に思ってしまった時点でもう諦めた方がいい。この世界(芸能界)で成功するのはほんの一握りの人だけ。努力は役に立たない。なぜなら努力はみんなしてるから。努力することは大前提で、その上で才能がある人達が何らかのきっかけや運を掴んで成功する世界。周囲の反対を押し切ってでもやりたい、やってやるというくらいの気概がなければ到底この世界で成功することは適わない。よってすぐに諦めて違う道に進むのがあなたの為だと思う。」

ちょっと省略しているのと、関西弁を標準語にしてしまったことで、イマイチ正しく意味が復元できているか怪しいが、まあこんなようなことを言っていた。

あながちズレていない気がする。

私自身も起業して8年目。何度も壁にぶつかり、何度も嵐に遭遇しているが、毎年毎年馬鹿の一つ覚えのように「このままいけば、今年は大ブレイクかも」と真剣に思い込んでいる。それでまた壁にぶつかったら、またその壁を乗り越え「今度こそ行けるはず!」とまた思う。

ある種、目標は達成できるしするまでやるという覚悟と根拠のない自信があるからこそできる。
そして一度たりとて、もう起業家をやめようかな、なんて思った事も、頭の片隅をよぎったことさえない。

万が一この会社が倒産したとしても、もう一度起業すると思う。

「俺には経営者は向いてないんじゃないか」
「このままだと家庭さえ築けないのでは」
「雇用保険にも入ってないし貯金もなくて大丈夫なのか」

などと悩む若い起業家が多いのか、似たような相談を頻繁に受けるが、私としては、

「そう思うんだったら辞めた方がいい。できないかもしれない、と思ってる奴が成功できるほど甘い世界ではないと思う。」

と答えている。

「ちょっと貧乏だし、忙しくて寝不足だけど、毎日が楽しくて楽しくて仕方ない」
「今は大変だけど、未来のことを考えるとワクワクして寝る間も惜しんで仕事してしまう」

というタイプの人達が成功するのだろうと思う。

そしてそういう人達は夢はいつまで追いかけてもいいのか、なんて考えたりしない。
無論、たまに弱っているときに一時的にそう考えることはあるかもしれないが、すぐに復活できるのもこういう人達の強さだったりする。

宮里藍や北島康介らを見ていると本当にそう思う。

改めて自分の人生、自信をもって熱中できる仕事や組織を見つけられた人は幸せだと思う。

そして決めたら迷うことなく自信を持ってやり抜くことが、どの世界でも一流になる唯一の方法なんだと思う。

ベンチャーを選ぶと周囲の人達からいろいろと惑わされることもあるかもしれない。
そういう人達を全員説得するくらいの想いや力がなければ、ベンチャーでなんか頑張れない。

まさに芸能界と同じような世界かもしれない。

前から頭の回転がめっちゃ早い人だなーと感心して見ていたけど、今回のコメントで島田紳介の株が急上昇!!

どんな世界でも本当に突き詰めた人は同じことを言う。
それが本質論なんでしょう。

さて、皆さんは夢を追いかけ続けられそうですか?!