今年のGWは、少しばかり溜まっていたマイルを使って台北に行ってきた。

台北を選んだ理由は、実は友人が家族で行くと聞いたので、それがきっかけ。

しかしそれ以外にも、台北はGDPも右肩上がりに伸びているし、大学進学率の高さや、スマートフォン市場の急速な拡大となかなかどうして興味深い市場であることもあって、半分プライベート、半分ビジネス視察を兼ねて行くことに。

いろいろと気付きはあったものの、モバイル&ネットサービスについて、明らかに日本と異なる点について、少し整理してみようと思う。

なお私自身、モバイルインターネットに関しては興味が高いものの素人同然であり、あくまでも私自身の所感という域は出ないことはご了承頂きたい。


まず一つは通話とメールだけの携帯電話からスマートフォンに一足飛びに進化している。
つまり日本でいうiモードのようなガラケーによるモバイルインターネット市場がほとんど発展しないままに、スマートフォンによるモバイルインターネット時代が始まってしまった。
ゆえにフィーチャーフォンと呼ばれる通話とメール機能をベースとしたシンプルな携帯電話から、スマートフォン購入に踏み切る人が多いのは当然の流れで、あっという間にスマートフォンのシェアが高まった。
その点、日本はiモードやオサイフ携帯などを中心に十分に便利な携帯が広まっていたために、スマートフォンへのシフトに時間がかかっている現実があるように思う。

また台湾の特徴としては英語対応能力の高さと、国土の狭さがあろうと思う。
台北という主要都市でも200〜300万人程度で、規模としては名古屋程度の規模しかない。
ゆえに常に海外を視野に入れて仕事をすることが当然のこととなっている。

グローバルな人脈や取引を持つ人が多いせいか、Facebookを使っている事は当然のこととなっており、飲食店やアパレル店舗においてもファンページを開設しているところが多いことに驚かされる。

一方でぐるナビや食べログなどのようなメディア的なものはあまり存在していない。
どちらかというと広告メディアやCGMメディアなどをすっ飛ばして、ソーシャルな世界に突入してしまった、そんな印象さえある。

ちょっと収集がつかなくなってきたので最後に強引に私の現地での気付きを書くと、

台北や香港を始め、成長途上にある諸外国ではより人間生活に密着したものがスケールしている。
日本ほど様々なニッチサービスは存在していない。もっと人間の根源的な欲求に根付いたサービスこそが、市場で成功しているような印象が強い。

そういう意味では日本は国内市場が極めて大きかったことによって、諸外国とは異なる進化、成長をしてきたんだということも強く実感した。


最後に、台湾の人達は非常に親日家であり、日本語を話せる人も非常に多い。
下手をすると英語よりも日本語の方が通じる印象さえあった。

そういう意味では日本人や日本の企業が海外進出する橋頭堡としては、台湾という国(?)は非常に魅力があるという実感を持ち、帰国した。


多くの気付きや情報はもとより、体重も2キロほど増やして帰って来ました。。。

いろんな意味で充実したGWでした(笑)。