昨日の三井住友VISA太平洋マスターズで、21歳の石川遼が久しぶりに優勝した。
なんと石川遼が優勝するのは2年ぶりというから、改めて時の流れの早さに驚かされる。

当然インタビューで聞かれるのは不調の原因。
何が原因でここまで勝てない日々が続いていたのかということ。

それに対して石川遼が主たる理由として上げたのは、肉体改造。

世界という厳しい戦場で勝つために、自らの肉体を鍛え上げ、この2年くらいで筋肉量を大幅に増やし、体重もかなり増加したという。少しでも遠くに飛ばすため、深いラフからでもグリーンを狙える力をつけるため、ということなのだろう。

しかしその結果として上半身の筋力に頼った打ち方が身に付いてしまったのか、もしくは急速につけた筋力を上手にコントロールできなかったのか、ショット自体が力に依存したものになってしまっていたという。


石川遼はまだ21歳。
20歳までの間に日本で9勝もした人が、世界で勝つためにリスクをとって肉体改造をしたというのだから凄いことだと思う。

宮里藍が米国で初優勝した時もそう思ったが、手に入れた栄光に満足することなく、最終ゴールに向けてリスクをとってでも挑戦しようとする人達。勿論そこには想像を絶する苦労も伴うが、一流と呼ばれる人達はそれを乗り越えて、ひとまわり大きくなって表舞台に戻ってくるから凄い。

タイガーウッズなどもあれだけ不調だと言われ、もう時代が終わったとまで言われながらも、世界ランキングを見ると2位という。。。十分凄い。

改めて世の中は自分達が見たいようにしか見ないし、リスクを取って失敗してしまえば言いたい放題言われてしまうのが常。それでも自らの信ずる道を曲げずに、人の何倍も強い意志をもって努力を重ねた人だけが到達する世界があるのだろう。

改めて石川遼の2年ぶりの優勝から多くの学びをもらった。
私もいろいろと試行錯誤しつつも、信ずる道を曲げずに突き進もうと思う。