会社の価値とは何か。

会社の価値=事業の価値

この等号条件が成り立つ企業も多々あると思う。
その意味は、その事業の生み出す売上や利益をベースとした将来価値ということなのだと思う。

一方でそんな等号条件ではなく、
会社の価値>事業の価値
と言える、または自分達は強くそう思える、そんな組織を強く志したいと思っている。

言い換えればそれは、
会社の価値=組織の価値(組織とは、人、知恵、ノウハウ、風土、価値観、チーム力、モラルの総意)ということに他ならない。

私が尊敬する大先輩経営者の一人であり、京セラ創業者でJALを再生させた稲盛さんは、ノウハウや専門性よりも、意欲と情熱を持った組織であることが大事で、それさえあればたいていの事業は成功に導くことができる、というようなことを言っている。

I&G Partnersも創業時には誰しもがこんなことを頻繁に言っていたのを思い出す。

「この組織であれば、例えラーメン屋をやったとしても最高にエキサイティングでビジョナリーで顧客志向なラーメン屋を作れるイメージがある!」


また稲盛さんはこんなことも言っている。

私はどんな中小企業も成功させることができる自信がある。それは事業戦略云々ではなく、従業員全員がどれだけ本気になって会社を成功させようと思うかどうかにかかっているのであり、私は彼らと本気で向き合い、彼らの物心両面での幸せを心から考えた経営をすることで、彼らを本気にさせる自信がある、ただそれだけで会社は変わることができる、と。

I&G Partnersには「全ての社員が誇りを持てる組織であり続ける」というValueがある。
これは私自身、創業以来微塵も変わらない経営者としての価値観を明文化したもの。

稲盛さんが主張する「従業員の物心両面の幸福を追求するのが、経営者の役割。」という考え方に強く共感するし、私自身創業以来それを強く意識した経営をしてきたつもりでいる。

経営者として上記を追求し続けてきたことは揺るぎない事実ではありながらも、それが何年たっても実現しなかったり、今後も実現しなそうだと思われてしまえば、どんなに正しい考えや理念で経営していたとしても、それを実現するに足る実力がない経営者ならびに組織だと見限られ、去っていってしまう人が出てくる。

綺麗事を並べ実現しない経営者を宗教団体の教祖かのように言う人もいるが、事実は至ってシンプルで、ただただ目指す姿を実現できていない、ただそれだけ。


事業は永続しないが、組織は永続する。
300年以上継続している組織が日本には数十社存在し、世界でも有数の国らしい。
韓国に至ってはゼロというからその数の凄さがわかる。

永続することを経営の一番の目標に置くつもりは毛頭ないが、永く世の中から必要とされる組織であり続けることには大きな価値があるのも事実だろう。

改めてその時代、その時の市場に合わせて事業戦略を練りつつも、どんな時代でもビジョナリーに価値を生み出し続けられるような、そんな理想の組織を自分達の手で試行錯誤しながらも人生を賭けて創り上げて行く、それがアーリーステージベンチャー企業で働く一番の楽しさであり、やりがいであると思うし、その結果として極めて市場価値の高いキャリアが身に付いていくのだと思う。


改めて社員一人一人がこの会社の経営者の一人として、またいちリーダーとして、全ての社員が誇りを持てる組織をどう作って行くか、どうやったら実現できるのか、何が足りないのか、を本気で考えてもらいたい。

多くの社員が思う以上に、I&G Partnersにおける一人一人の担う責任や影響は大きいことを感じ、それこそがやりがいであり成長機会だと感じてもらえればWin-Winの関係が築けるはず。

I&G Partnersが世界に名だたるグローバルグループカンパニーとなっているであろう30年後くらいに、既に半ば引退しているであろう現在の約20人が、年末年始にハワイあたりで集まって、2012年の頃の苦労話を肴にして酒を飲みつつ語り明かせるような日がきたら、そんな幸せなビジネス人生はないと思う。

そしてそれを夢物語で終わらせてしまっては意味がない。

現状はまだまだだけど、高い目標を見据えて引き続き頑張ろうと思う今日このごろ。