新卒採用シーズンということもあり、学生と話をする機会が多い今日このごろ。

またいろんな企業さんと合同説明会や合同イベントに参加させて頂くこともしばしば。

そんな中で思うのは、学生はどうやったらキャリアが築けるか、どういう選択をすれば将来が安泰なのか、ということに関心が高いということ。

個人的には頭でっかちにキャリアのことなんて考えても全く意味ないと思うのと、将来が安泰な選択肢なんて今の世の中に存在しないということを都度都度伝えるようにしている。


そもそも社会人の中にも声高に「キャリアを身につけるためには第2創業期の企業がベストだ」とか「まずはプロフェッショナルファームで専門性を身につけた上で事業会社への転身がベストだ」などという何とも意味不明なアドバイスをする人がいる。

もっと悪いのは、自分のキャリアを磨くことだけを主としたキャリアデザインという名の利己的なジョブホッピングを、さも米国に倣ったキャリア構築の最適手法かのように伝える人がいること。

そんなの単なる隣の芝は青い症候群でしかなく、次第に市場価値は落ちていくだけで学びは限りなく少ないのではないだろうか。
私自身はそういう人の話しを聞くと、自分の転職を正当化しているのではないかとさえ感じてしまう。現にそういう話しをする人の多くは自身の転職回数も多く、その理由が「何をやりたいと思ったから」「何を学びたいと思ったから」という利己的な理由に基づいている傾向があるように思う。

前職を含めて10年以上に渡り数万人のビジネスパーソンの経歴やキャリアを見てきたからこそ、リアルにそれが一流への近道ではないとわかる。

では一流とはどんな人の事を言うのか。

これまでの私なりの経験の中でいろいろと考えてきた結果、思うにビジネスパーソンとして一流かどうかは所属組織の目標や成長に対する貢献度合いの一点のみで決まるのではないかと思う。

サッカー選手もそうだが、個人で目立つことばかりを考える選手ではなく、チームとして勝つために自分が何をすればいいかを考え判断し実行できる人こそが一流なのだと強く感じる。

繰り返すが、組織の目標達成や成長への貢献について、自分の頭で徹底して考え判断し実行することをどのレベルでどの程度経験してきているかが、ビジネスパーソンとしての実力につながると考える。

ちなみに転職することが悪いわけではない。
って弊社も求人メディアやソーシャルリクルーティングサービスを提供する会社なのに、まさかそんなことを言おうはずもないが。。。

ただ自他共に認めるレベルでの貢献もしないうちに転職をするのは、よほどのことがなければ避けた方がいい。組織への貢献を自他共に認められるレベルで実行した上で卒業していく人は、自信も人脈も信頼も実力や視点も高く、そもそも転職活動なんてせずにいろんな人から引っ張りだこになることが多い。

とだいぶ話しが散漫になってきたので強引にまとめよう。

スティーブジョブズが言っていたように、本当に自分が好きだと思えることに集中すること。そして目の前にあることに一生懸命になることが大事で、それらの一つ一つは点かもしれないが、それはいつか線になる。しかしそれは計画立ててできることではなく、一生懸命に頑張った結果でしかない。

将来のことばかり考えるのではなく、今自分ができることややりたいと思えることを選択し、選択したからには本気でやることが大事で、その視点を自分が属する組織の目指すことに対する貢献にフォーカスすること。

そうすればどんな業界や企業であっても一流の人材になれるはず。
そして一流の人材になれば将来に対する不安なんていつしか消えるはず。

久しぶりのブログ更新でありながらも、最近のイベントで何となく思うことがあったので、つい説教臭い内容になってしまった。。。。