いよいよ最終コーナーを回った2015年の新卒採用活動。
あと1〜3名の枠を残すのみとなりつつあり、更に今月中に既に最終面接が6人くらいと設定されており、会社説明会もあと2回を残すのみとなり共に満員御礼(というかちょっとオーバー?)という状況。


一方で就職活動における意思決定、つまり内定に対する内定承諾という段階において、何だか本質的な判断軸を持っていなかったり、相対的な判断においてしか決断できない人が多いのは多少気になっている。

そもそも今の時代は右肩上がりの経済成長を遂げており終身雇用がほぼほぼ保証されていた時代とは全くことなる。過去のロールモデルも、親の世代の成功体験も何も役に立たない。

少子高齢化などの要因を筆頭に経済は低迷し、グローバリゼーションの波にさらされ、もはや日本は大きな変化なくして生き残ることさえ厳しいのではないかと感じる。

そんな中で就職する時点で正解か不正解かなんて決まるわけがない。
更にいえばそもそも入社するのは1年以上先であり、そのときになれば今と比較してもいろいろと変わっている可能性も十分にある。

儲っていたはずの会社が大赤字を出していたり、上場していたはずの会社がMBOで非上場になっていたり、買収されて違うグループの会社になっていたり、興味あった事業が売却されて全く違う事業にたずさわらずを得なくなっていたり、尊敬し憧れていた先輩社員が辞めていたり。。。。

勿論逆のこともある。
小さかった会社が急拡大していたり、ぼろぼろのオフィスだったのに移転してめっちゃ綺麗なオフィスになっていたり、給与が安いと思っていた会社が多額のボーナスを出していたり、1つの事業しか展開してなかった会社が新規事業を立ち上げていたり、ドメスティックな会社が世界進出を果たしていたり、、、、。


ま、ようは変化の激しい今の時代に変わらないことを前提に選択をしようと思うこと自体が間違っているということ。

大事なのは変わっていくことを前提とした上でポジティブに受け止め、変化の中でも変わらない、もしくは変わりづらい要素をしっかりと見極めること。
どういう組織、どういう仲間、どういう理念、どういう事業領域であれば、自分も共に変化に対応していこうと思えるのか、変化していく上でもっともストレスや障害が少なくて済むか。


結局、正解だったかどうかは入社後の自分次第でどちらにも転びうる。

であれば入社後に如何に自分にとって、本質的に居心地が良かったり、良い意味での刺激があったり、信頼できる仲間や共感できる価値観やカルチャーがあるかどうか、何を目指し、何を大切に思っている組織なのか、というところ以外で判断する意味なんてないのではないか?

オフィスや給与条件などを気にする人もいるだろう。

勿論働く環境や、頑張ることへの対価となる経済条件も大切なのは言うまでもない。

ただそれさえも今後数年、数十年で大幅に変化していくこと。
入り口が高かろうと自分が実力をつけない限りは市場原理によって市場価値に近づいていく。
入り口の給与は過去の先輩社員達が十分に利益を生み出す仕組みを創り上げてくれたからであり、当然ながら自分の実力とは何ら関係ない。

一方でじゃあどの会社にいっても自分次第で給与がもらえるかというと、世の中はそう簡単でもなかったりするから難しい。そもそも会社が儲っていなければ原資が増えていかないし、そもそも事業領域、事業モデルによっては1人当たりの生産性次第では1人あたりの給与の上限もある。

ちょっと話しが拡散してしまったが、何にせよ入社した時点で正解か不正解かなんて決まるわけがないのだから、もうちょっと自分の心に正直に、自分が本気で頑張れるところを選べばいいのではないかと思う。条件で選ぶのではなく、自分の心に正直になることが一番想いが長続きするし、変化に順応できると思う。

情報過多なこの時代、Googleで正解を探しまわる学生達が多いからこそこんなBlogを書いてみたりしてるわけだが、パートナー企業のおかげもあって今年のI&G Partnersにおいては、自らの頭で物事の本質を考え抜き、自ら責任ある決断を下し、自らがその決断を正解にすべく尽力できるような学生が、現時点で早くも5人も集まってくれている。

20名ちょっとのベンチャー企業でこのレベルの学生が採用できている会社は少ないと思う。
っていうか20名ちょっとで新卒採用をこんなにやっている会社も少ないと思うけど。。。。

何にせよ多くの悩める学生達には、正解を探すのではなく自らが入ってから200%頑張れるところを選ぶこと、条件がどう変わろうとも本質的に共感できる価値観や目的を持った組織を選ぶことを大事に、就職先を選んでみることをお薦めしたい。