いつもながら誤解を招きそうなタイトルですがw

最近は既存事業の成長戦略と新規事業の立案といった中長期的なことに視点をフォーカスできるようになってきて、今まで以上に難易度が高く、なかなか前に進まない日々に少しフラストレーションを貯めつつもワクワクしたり、という日々を送っている。

弊社ではFacebook上にいくつかのグループを作って情報共有をしているが、新規事業に関してもグループを作って、そこで多くの社員が新規事業に関する案や情報を積極的に共有をしてくれている。


そんな中で私が感じる自分と若い社員との視点の違いがあるような気がした。

それは新たな事業を考える時に興味を持つポイント。

弊社では「誇りをもてる事業かどうか」ということを最重視している。
それは私も社員も全く同じ。

ただ次に大事にしているのはその事業を「面白い」「やりたい」と思うかどうか。
その感覚が少し違うような気がする。

私は本能的に「儲るかどうか」が事業を面白いかどうか考える上でそれなりに大事な要素だと感じている
ような気がする。一方でうちの若手社員達は純粋に技術が新しいとか、ユーザー体験として面白そう、という感覚に基づいて面白いかどうかを判断しているような気がする。


これは年代の違いなのか、視点の違いなのか、タイプの違いなのか、良くわからないが、何となく自分とは違う視点を持っている人が多い感じがする。良い悪いではないのかもしれないし、どっちが正しい発想の仕方かどうかということではないのかもしれない。

時には私が経営を長くやりすぎているがゆえに、無意識ながらも心のどこかに収益的余裕を持ちたいという飽くなき欲求を持ってしまっているのかしれない。そんなことも考えてみたりした。


ただ結論としては、やはり会社として成長し続けること、つまりしっかりと顧客やユーザーに価値を提供して、その対価である収益をあげていくことに拘ることは凄く大事なことだという考えに至った。

株式会社として経営している以上は「稼ぐ」「儲ける」ことは宿命であり、特にベンチャー企業のような組織においては、経営者はもちろんのこと、社員もそういう感覚やそこに対する意欲をもっていることは結構大事だと思う。それによって顧客のニーズに敏感になったり、負けん気をもって営業できたり、自己啓発を頑張ったり、何よりもビジネスの醍醐味のうちの一つはそこ(稼ぐこと)にあるのではないかとさえ思う。

さらに収益力が高まることで会社としての打ち手は大幅に増えていく。
それによって社員としての実感は薄いかもしれないが、実際はいろんな面においてポジティブに働くことができやすくなる。


実際に弊社は今も昔も価値観ややってきたことはそれほど変わらない。
しかし収益力という意味では格段に進化してきた。
それに伴っていろんなことが大幅に改善された。
社員の平均的なモチベーションにも変化は明確に見られる。
勿論そういうことに一切左右されない強い社員もいるのも事実だが。。。

しかし全社的に常にポジティブな雰囲気でいるためにも、会社の成長や業績が伸びていることは凄く大事なことなのだと強く感じる。これは私自身の経験から間違いない。


一方で、それだからといって何でもいいから儲ければいいなどとは到底思わない。
そこにはポリシーや自分達に課したルールやプライドがなければいけない。
弊社であれば誇りをもてないような事業は、それがどんなに儲るとしても一切やらない。

そういった経営理念や価値観を明確に有していることは大前提とした上で、如何にして面白いと思う事業を考え、その事業によって如何に効率的に収益を上げるか、その何とも難しい議題を仲間と共に実現していくことこそがビジネスの大きな醍醐味の一つではないかと思っている。

勿論人によって価値観は異なる。

私自身は、社会に価値を提供し、社会から必要とされる組織を創っていくことには強い興味を持っているが、NPOみたいなことには一切興味が沸かない。これは社会人になってからずっと変わっていない。やはりいつの頃からか、ビジネスの面白さやその醍醐味みたいなものに魅せられてきたのかもしれない。

昨今、社会貢献意欲の高い学生も多く、それ自体は素晴らしいことだと思う。
が、ビジネスを頑張っていく上で、時には自ら野心的な目標を持つ人はそれなりに強い。

それが強過ぎると手段を選ばなくなり、金の亡者みたいになっちゃうけどw
それはかっこわるいので、結論バランス良くというところに着地しちゃうわけですが。。。

ま、これだけ人生の中の大事な時間を投下して気合い入れてやるからには、心底面白いと思うことをやって、お客さんにも沢山喜んでもらって、その上で目一杯儲けて、目一杯使って社会貢献しよう!ということですな。

最後はいかにも昭和の人っぽい発想になっちゃいましたがw