なぜ日本はこんなにホワイトカラーの生産性が低いと言われるのだろうか。

日本人は勤勉で真面目な国民性を持つと言われているし、実際に極東アジアの島国にも関わらず一時期は世界第二位の経済大国にまでのし上がった国なのに。


最近凄く思うのは「体裁」や「頑張っている」といった組織内の仲間や上司からの見え方を気にするがゆえに、最短最速のアクションを取るというモチベーションが働きづらいのではないかということ。


気持ちはわかるし、自分自身も全く思い当たらないわけではないが、それでも個人的にはあまり好きじゃない考え方。元も子もない言い方をするなら、たくさん成果を出してたくさん息抜きして、たくさん稼いで、たくさん遊ぶ方がいいじゃんかとw

そもそも同じ仕事を2時間かかる人と、1時間で終わらせて1時間昼寝する人がいたら、後者の方がよっぽど頼りがいがある。いざとなれば後者は前者の2倍のスピードで仕事ができるということなのだから。だからこそ仕事単位でちゃんと時間を意識してやる癖を持たないと、なかなか仕事ができる人にはならない。

もちろん一定の仕事力があることと集中力が続くことを前提とすれば、長時間働ける人ほどパフォーマンスが出るのは間違いない。生産性×時間=成果なので。
でもその大前提は体力、精神力が長期的に損なわれないレベルをちゃんと把握した上で、ということと、それ以上に大事なのは、今の生産性を長期的にどう改善すべきかを考える時間もしっかり確保すること。

中長期的な視点で自らの提供価値をどう最大化するか考えることは、緊急度は低いが重要度が高いタスクであり、生産性が低く長時間労働に陥りがちな人は、そもそもそのタスクが完全に抜け落ちている傾向が高い。そうなればなるほど「頑張っているのに成果が出ない」というバットスパイラルにハマってしまいかねない。


ホワイトカラーとして、特にインターネットサービスに携わっている人こそ、生産性を上げるために考えるという極めて重要度の高いタスクを疎かにしたまま、作業に追われてしまうことだけは絶対に避けなければいけない。

時間を作り出し、考えたり、人と議論したりすることで得るものは思った以上に多い。

20年ちょっと前であれば、そもそもオフィスに1人1台のPCがない時代があったわけで、その頃からすればいろんな作業の効率はあがっているはず。この先ももっともっと技術が発展する中で、作業と呼ばれるものはどんどん効率化されていく。

その時に自分が出せるパフォーマンス、自分の持つ価値とは何なのか。
それを早い段階から意識して、日々の仕事に活かすことでホワイトカラーとしての生産性をあげられるのではないかということと、日本独特の「周囲からの見え方」「頑張ることの美徳」という感覚を組織として少しだけ和らげてあげることが大事な気がする。

誰だって仕事ばかりに追われ続ける人生よりも、世の中にたくさん価値を生み出し、たくさん稼いで、たくさん遊んで、という人生の方が楽しいだろうしね。

とブログ書いてばかりいないで、まずは自分の会社で実践していかないとだったw