世の中では「選択と集中」が経営戦略論において最も一般的な理論かのように言われている中で、長期的に見れば弊社では一貫して多角化戦略を取り続けることを宣言している。

Missionの中にも「インターネットとアイディアで多様なサービスを創造し、、」とわざわざ明記するほどにこだわっている。

いろんな意見もあろうと思うが、私自身は長期に渡って社会に価値ある組織を維持し続けるためには、多様なサービスを作り続けることが絶対条件だとさえ思っている。

特に我々が土俵とするインターネット業界においては、テクノロジーやデバイスの進化によってイノベーションが起こりやすく、サービス自体のライフタイムサイクルが従来の重厚長大産業と比較すると極めて短かいため、サービス単体で価値を維持し続けることは至極難易度が高いと感じる。


上記のような背景も含めて、多様なサービスを立ち上げ続けることにこだわる理由を整理してみた。


理由その1
上記のような背景の中で1つのサービスにフォーカスして経営をし続けるほど長期的に成長し続けられるような強いサービスを生み出すことは基本的に難しいと思っている。これは上記した通り。

理由その2
1つのサービスを運営し続けることに固執すると組織(人)がイノベーティブでなくなりやすいと考えている。新しい技術、新しいサービス、未来の可能性に対してアンテナが鈍くなり、結果として保守的にサービスを運営し続けて衰退していく気がする。

理由その3
インターネットサービスの勘所は一般的に言われる業界ノウハウ、つまりアパレル業界のノウハウや不動産のノウハウなどに加えて、インターネットサービスのノウハウが極めて重要だと思っている。そして今後ますます既存業界でもインターネットサービスを導入していくことが予想される中で、そのノウハウを持つ組織には様々なチャンスが存在すると思っている。

理由その4
たった一度の人生、価値あるサービスをいっぱい作って世の中の多くの人達に喜んでもらおうぜ!っていうノリw



散々論理的に説明しようと努力したものの、ある意味直感的に組織として価値を生み出し続けるためということと、関わる社員達にとってその方が楽しくない?ということが大きいのだと、書きながら思ったw


そんなことを考えつつ、ふと気になって検索したらこんな記事を発見。

選択と集中は本当に正しいのか?


なるほど、私がこのブログを書き始める前に読んでいれば、上記のような稚拙な内容を書かなかったのに。。。。ブログを6年以上続けている私なりのポリシーとして、つれづれなるままに書いて投稿すると決めているので気にせずそのままいっちゃいますが。


ま、世の中にはこうやっていろいろ経営戦略を研究・分析してくれる方々がいるので、いろいろと勉強になる反面、何が正しいのかわからなくなりがちですが、最終的に経営者が行き着くところは自分の信念みたいなところじゃないかなという気がする。

どういう組織を創りたいか、どういう価値を世の中に提供していきたいか、みたいな。

利益の最大化や短期成長を志す上では選択と集中は素晴らしいものの、長期的にヴィジョナリーな組織を目指す上では、いろいろと課題はありそうな気がする今日この頃。

ま、我々は粘り強く多様なサービスに挑戦し続けるだけですが。