弊社では社員を評価する際に掲げた目標の達成率だけでは評価していない。

というのも目標達成率や目標達成回数で評価をするならば、目標の達成難易度を徹底的に検証しないと何ら公平感がなくなってしまうからである。

目標を立て、それにコミットし、全力で試行錯誤して達成する、そのこと自体は素晴らしいと思う。

しかしそこに固執しすぎると、いつの間にか自分やチームの目標を自分のイメージできる範疇に設定してしまいがちだったりする。正直自分はそんなつもりでなくても、やはりどうしても達成確立30%とかイノベーティブなチャレンジ目標は掲げづらくなるのは人間の性。

だからこそ「常に挑戦者たれ」という行動指針を掲げ、挑戦した人を定性面で評価することによって、社員は目標達成以上に挑戦することが評価される風土を醸成していくべきだと思っている。


勿論目標未達成が続くと何となく自分が凄い仕事ができない人間のような気持ちになり、楽しくなくなってくるので、ある程度のバランス感は必要だが、組織として挑戦しつづけること、そして挑戦した上での失敗は絶対に減点評価しないことが、企業として保守的にならないためにも肝だと考える。


私が考える評価順序は、以下の通り。


有言実行▶有言不実行▶不言実行▶不言不実行


チャレンジングな目標を掲げ、それを達成できることが一番望ましいが、大事なのはチャレンジングな目標を掲げて最大限努力したものの達成できなかった人と、実現可能性が高い目標を掲げて達成できた人の場合において、絶対値が同じなのであれば、前者を高く評価するということ。


仕事がうまくいっていない時ほど、つい目標設定を下げがちだったり、高い目標を課された時に不満を抱いたりしがちだが、どうせなら自ら周囲が想像する以上の目標を掲げ、それを本気でクリアすべく努力すべき。

そしてそういう人こそ成長企業において大事な人材となるもの。

日頃実現可能な目標を掲げて確実に目標達成することを良しとしてきた人は、是非とも自分が今までの延長線上では実現できそうもない目標を掲げ、本気で1ヶ月取り組んでみてもらいたい。

その会社が成長を志す先進的な組織なのであれば、間違いなく周囲や上司のあなたを見る目が変わるはず。騙されたと思って是非!!